お役立ち情報
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日々の保育の中で、保育士が一番行っていることは子どもたちへの”声かけ”ではないでしょうか?まだ生まれて数年しか経っていない子どもたちにとって保育士の言葉一つひとつは、大きな影響を与えるといっても過言ではありません。それだけ、子どもへの声かけは大切なものなのです。そこで今回は、保育士の声かけに関する大切さやポイントなどについて解説します。
■目次
以下では、保育士の声かけの大切さについて説明します。
子どもとの信頼関係は、日々のコミュニケーションやスキンシップによって構築されます。
保育士の声かけは、子どもとコミュニケーションを取るためのファーストステップともいえるでしょう。
そして、保育士が声かけをすることの積み重ねによって子どもは保育士に愛着を感じ、信頼関係が築き上げられていくのです。
ですが、声かけの方法を誤れば、築き上げた信頼関係を壊してしまう恐れがあります。
>>>あわせて読みたい「愛着形成の大切さとは?愛着を育む保育士の関わり方を紹介」
子どもは、保育士の言動をよく見て聞いています。
例えば、突然子どもが「よっこいしょ」と言い出したとしましょう。
それは、その子どもの周りの保育士が「よっこいしょ」と言っていたのを真似していることが考えられます。
また、良いこと・悪いことの区別も保育士の声かけによって覚えていきます。
このように、子どもはまだ情報量が少ないゆえにすぐに周りの環境からさまざまなことを吸収できるため、保育士がどのような言葉を話すかが非常に大切なのです。
自己肯定感は、0〜6歳のまさに保育園で過ごす乳幼児期に形成されると言われています。
自己肯定感を高めることで、自分に自信を持って前向きに生きようとする姿が身につきます。
基本的には褒めるといったような肯定的な声かけを意識することで、子どもの自己肯定感を高めることができるのです。
以下では、保育士が子どもに声かけをする際のポイントを紹介します。
人とコミュニケーションを取る際、目と目を合わせることは基本ですよね。
声かけをする際も子どもの目をしっかりと見ることで、子どもは「自分が言われている」と認識することができます。
目を見ると同時に、笑顔でいることも大切です。
子どもの自己肯定感は、大人に褒められることでぐんぐん伸びます。
そのため、子どもに声かけをする際は、基本的に褒めることを意識しましょう。
そして、子ども目線になって褒めてあげることで、子どものやる気や自信アップにもつながります。
>>>あわせて読みたい「「すごい」はNG!?できる保育士の子どもを伸ばす褒め方とは」
自分の気持ちを言葉にして伝えることが難しい子どもの気持ちを考えて声かけすることは、簡単なことではありません。
ましてや日々大勢の子どもを保育している忙しい保育士にとっては、大変なことでしょう。
ですが、子どもは自分の気持ちを受け止めてもらえると、その保育士に対して安心感を抱き信頼を寄せるようになります。
子どものちょっとした言葉や表情から気持ちを汲み取り、その状況にあわせて声かけすることが大切です。
声かけをする際は、具体的に伝えることが大切です。
例えば子どもを褒めるとき、単純に「すごいね!」「良かったよ!」と伝えるだけでは、子どもは何に対して褒められているのか理解できないこともあります。
具体的にすごかった点や良かった点を伝えることで、子どもは「自分はすごいんだ!」とできたことへの喜びを実感することができるのです。
保育活動の準備や片付けを子どもが手伝ってくれたり、自発的に行動して手助けをしてくれるときもあるでしょう。
そんなときは、「お手伝いしてくれてありがとう」「とても助かったよ」と感謝の気持ちをまっすぐに伝えることが大切です。
子どもたちは、感謝してもらえることで褒められたときと同じような嬉しさを感じることができ、感謝の気持ちを自分から伝えられるようにもなります。
成長過程にある小さな子どもたちへの声かけは、今後の成長に大きな影響を与えるほど重要なものです。
そのため、声かけをする際は、使う言葉に注意しなければなりません。
以下では、保育士が子どもに声かけをする際に避けるべき言葉を紹介します。
>>>あわせて読みたい「保育士の言葉の暴力とは?起こる原因や起こさない方法を徹底解説」
「〜はダメ」「違う」という否定的な言葉は、なるべく避けましょう。
まだ未熟で、特に言語能力が十分でない子どもからすると、否定的な言葉はまるで自分自身を否定されたような気持ちに感じてしまいます。
子どもの言動を注意する際は、まずは子どもの気持ちを受け止め、ダメな理由を伝えてから「それよりもこうした方がいいんじゃないかな?」と提案するような言葉に言い換えると伝わりやすいかもしれません。
子どもに「〜しなさい」と強制的な言葉を使った声かけはNGです。
子どもの主体性を重要とする保育において、このような命令とも取れる声かけは保育士が主体になっています。
これでは質の良い保育とは言えないため、年齢に応じた発達ができるように「〜してみよう」と誘導するような言葉に言い換えましょう。
感情に任せて怒ってしまうとつい出てしまうこともあるため、注意する必要があります。
>>>あわせて読みたい「【保育士必見】子どもへの適切な叱り方とは?年齢別に解説」
「○○くんは乱暴な子だね」「どうせ○○ちゃんにはできないよ」などと子どもの人格や能力を否定するような言葉は絶対にNGです。
このような言葉を使った声かけは「自分はできない子なんだ」と子ども自身が思い込み、自尊心を傷つけてしまいかねません。
自尊心が傷つけられると、やる気や自信を失い、自己肯定感の低下につながります。
「○○ちゃんはできるのに」などと他の子どもと比べるような言葉もNGです。
子どもが劣等感を抱き、自分に対してマイナスのイメージを持つようになってしまう可能性があります。
また、子ども同士の関係に悪影響を及ぼすこともあるため、他の子どもと比べるのではなく、その子どもだけを見て良いところやすごいところを褒めることが大切です。
今回は、保育士の声かけに関する大切さやポイントなどについて解説しました。
保育士は多忙な日々を過ごし、子どもに対してついカッとなってしまうこともあるかもしれません。
そんなときは、一呼吸おいて笑顔を忘れずに声かけするようにしましょう。
そして、子どもたちの良いところをたくさん見つけて、たくさん褒めてあげてくださいね。
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