保育で役立つ布遊びを紹介!ねらいやおすすめの遊び方、注意点も

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ハンカチやタオルなどの身近にある布を使った布遊びは、保育の現場で手軽に楽しめるおすすめの遊びです。布をひらひらとなびかせたり、結んで形を変えたり……子どもの年齢に合わせて工夫しながら、布一枚で次々と遊びのバリエーションを広げていけるのが、布遊びの魅力です。今回は、保育の現場で使える布遊びについてまとめました。

保育に役立つ布遊びとは?

布遊びとは、布を包む・引っ張る・結ぶなど、さまざまな工夫を凝らして楽しむ遊びのことです。

保育で活用できる布の種類は、以下の通りです。

  • ガーゼ
  • ハンカチ
  • タオル
  • オーガンジー
  • シフォン素材のもの
  • シーツ
  • 風呂敷

これらは質感や手触り、重さや大きさなどが異なるため、それぞれの特徴に合わせて楽しむことができます。

布遊びのメリットは、特別な準備が不要で手軽に楽しめることです。

さらに、室内で行えるため、雨の日の活動に困ったときにもおすすめです。

また、布は洗えるため衛生的で、保育の現場でも安心して使用することができます。

>>>あわせて読みたい「保育園の室内遊びはメリットいっぱい!年齢別おすすめの遊び方」
 

布遊びのねらい

以下では、布遊びのねらいについて解説します。

布の感触を楽しむ

さまざまな布に触れて、さらさら・ふわふわ・ごわごわといった感触の違いを楽しみます。

触る・握る・撫でるなどの活動によって、手指の感覚を刺激し、発達を促進する効果も期待できるでしょう。

手だけでなく、足で触ったり、肌に触れることで布の優しい風合いを感じることもできます。
 

保育士と触れ合うことを楽しむ

布遊びを通じて保育士と一緒に遊ぶことで、子ども達は多くのコミュニケーションを取ることができます。

子どもは大人と遊ぶことが大好きです。

一緒に同じ遊びをする時間は、愛着関係を深めることにつながるのです。

布遊びをするときは、保育士がたくさん声掛けをするようにしましょう。
 

自分で遊びを考える

子ども達は「この布で何が作れるかな」「次はこうやってみよう」といった風に遊びを考え、工夫を凝らすことやイメージする力を養います

自分が想像したものが形になることでより楽しさを感じ、興味や関心も高まるでしょう。

たった一枚の布でも、工夫次第で何通りもの遊びができるため、保育士がアドバイスしながら子ども達の想像力を掻き立ててあげてくださいね

【遊び】保育に役立つおすすめの布遊び

布遊びは準備が簡単で、すぐに始めることができるため、ぜひ取り入れたい遊びの一つです。

以下では、まだねんね時期の乳児が簡単に遊べるものから、幼児が夢中になるものまで、おすすめの布遊びをご紹介します。

いないいないばぁ

布遊びといえば「いないいないばぁ」を想像する方も多いですよね。

単純な遊びですが、かくれんぼのようなふれあい遊びで、子ども達から人気があります。

まだねんね時期の乳児でも、寝転がった状態で楽しむことができますよ。

軽いガーゼや、シフォン素材などの透ける布をそっと顔に乗せ、子どもの様子を確認しながら行いましょう。
 

電車ごっこ

こちらは乳児におすすめの布遊びです。

シーツなどの比較的大きくて丈夫な布を用意し、子ども達を布の上に乗せます。姿勢はうつ伏せがよいでしょう。

保育士が布を引っ張りながら床の上を滑らせることで、電車ごっこを楽しめます。

「しゅっぱーつ!」という掛け声とともに、お部屋をドライブしましょう。

布に十分な大きさがあれば、2〜3人同時に乗せても楽しめますよ。

しっぽ取り

タオルやハンカチなどをズボンの後ろのウエスト部分に入れ込んでしっぽに見立て、先生や友達を追いかけながら相手のしっぽを取る遊びです。

幼児の場合はしっぽを取るだけでなく、自分のしっぽが取られないように守ることも意識させると、よりゲームらしくなりますよ。

大人数で遊ぶことができるため、チーム制にしたり、ルールを加えたりして、子どもの年齢に合わせて楽しみましょう。

>>>あわせて読みたい「保育のちょっとした時間は何をする?準備なしで簡単にできる遊び」

ポップコーン遊び

大きな布の中に、ポップコーンに見立てたタオルボールを入れて遊びます。

布の縁を保育士が持ち、子ども達が布の中央にタオルを丸めたボールをたくさん入れます。

そして、保育士が布を上下に揺らし、ボールが跳ねたり飛び出たりするのを観察しながら楽しみます

ポップコーンのようにポンポン跳ねる様子に、子ども達はワクワクするでしょう。

音楽をかけながら、リズムに合わせて行うものおすすめです。

また、落ちたボールを拾ってまた入れてもらうことは、お片付けの練習にもなりますよ。
 

【わらべうた】保育に役立つおすすめの布遊び

わらべうたは昔から子ども達に親しまれてきた歌のことです。

短いものが多く簡単なため、知っておくと保育で使えて便利ですよ。



にぎりぱっちり

布を手の中でくしゃくしゃと丸めたら、「♪にぎり ぱっちり たてよこ ひよこ」と歌を歌います。

そして最後に「♪ピヨピヨピヨ」と言いながら、ひよこに見立てた布を手の中からふわっと出しましょう。

オーガンジーなど少し張りのある布を使うと、手の中から布が飛び出してくるように見えるためおすすめです。

動物の部分は、子ども達が好きな動物に変えて遊んでみましょう。
 

上から下から

ハンカチやシフォン素材の布を用意して、歌に合わせて上下に動かします。

「♪うえからしたからおおかぜこい こいこいこい」という歌と心地よいリズムに合わせて布をひらひらさせ、気持ちのよい風を起こしてみましょう。

大布遊びにも使え、クラスのみんなで楽しむこともできます

じーじーばー

ハンカチなどを使って、『いないいないばぁ』と同じ要領で楽しむわらべうたです。

「♪じーじーばー じーじーばー ちりんぽろんととんでった」という簡単な歌に合わせて行います。

「じーじー」のときにハンカチで自分の顔を隠し、「ばー」のときにハンカチを取って顔を見せます。

最後に「とんでった」のところでハンカチを高く飛ばし、子ども達の反応を楽しみましょう。

>>>あわせて読みたい「【わらべうた】楽しく歌って遊ぼう!おすすめの歌8選」

保育園で布遊びをする際の注意点

布遊びは、頭に被ったり引っ張ったりする場面もあるため、使い方によっては事故につながる恐れがあります。

特に大きい布を使用する場合には、布が引っかかって転んだり、体に巻きついて窒息したりする危険性があるため、注意が必要です

遊ぶときには、子ども達にも注意点を伝えるようにしましょう。

まとめ

今回は、保育園で行う布遊びの目的や、おすすめの遊び方をご紹介しました。

布を使った遊びには数え切れないほどのパターンがあり、子ども達と一緒に考えながら楽しむことで、子ども自身が自発的に遊ぶ力を引き出すことができます。

安全に配慮さえすれば遊び方の正解はありません。ここで紹介したおすすめの遊び方を参考に、たくさん触れ合い遊びを楽しんでくださいね。

筆者プロフィール
ゆーの
保有資格:保育士
経歴:マーチングバンド指導やチアダンス講師として活動し、子ども好きが高じて独学で保育士資格を取得後こども園に勤務。現在は、3児(8歳・4歳・0歳)の子育てをしながら保育士ライターとして活動中。
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