保育園で子ども同士のトラブル!解決策や保護者への伝え方は?

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保育園では日常的に子ども同士のトラブルが発生しています。その内容は軽い喧嘩から、大きな問題に発展しそうなトラブルまで幅広く、保育士の悩みの種となっているでしょう。場合によっては怪我につながる恐れもあるため、どうするべきか焦ってしまいますよね。そこで今回は、保育園で子ども同士のトラブルが発生した場合の解決策や、保護者への伝え方などを紹介します。

保育園で起こりやすい子ども同士のトラブル

保育園には感情のコントロールが未熟な子どもが集まっているため、連日のようにトラブルが発生してしまいます。
では、具体的にはどのような問題が起こりやすいのでしょうか。
以下で詳しく解説します。

子ども同士の喧嘩

子どもたちは成長段階に応じて個性や感情が異なるため、集団生活の中で喧嘩や衝突が起きるのは自然なことです。

子ども同士の喧嘩としては、以下の原因が多くなります。

  • おもちゃの取り合い
  • 遊びのルール違反
  • 順番抜かし
  • 意見や考え方の衝突

0歳~2歳児は順番やルールを理解できないため、自分の思い通りにならないと相手に怒りをぶつけてしまうことがあります。

3歳~5歳になると言葉が発達してルールも理解できるようになりますが、そのために口喧嘩に発展してしまう場合も……。

保育士の対処法

保育士は喧嘩を見守り、必要に応じて仲裁や解決策を提案しましょう。

子どもたちは喧嘩を通じて、社会性やコミュニケーション能力、そして人間関係の築き方を学んでいきます。

そのため、保育士が間に入りすぎるのはよくありません。

暴言が出たり、子どもが泣き出した場合は声を掛けるようにしましょう。

>>>あわせて読みたい「保育園で子どもの喧嘩が起きたら…保育士の対応方法とポイント」

友達に怪我をさせられた

口喧嘩だけに留まらず、友達に怪我をさせてしまう子どもも少なくありません。

具体的には、以下のような怪我が多く発生します。

  • 手やおもちゃで叩かれた
  • 噛みつかれた
  • 後ろから押されて転んでしまった

これらは特に言葉の発達が未熟な年少クラスで起こりやすいトラブルです。

子どもは友達に対して不満や怒りを覚えたとき、その感情を上手に伝えることができないため、相手を攻撃することがあるのです。

保育士の対処法

このような場合は見守るのではなく、すぐに止めに入りましょう。

ただし、叩いた子どもだけを一方的に𠮟ってはいけません。

保育士が見ていなかっただけで、実は叩かれた子が先に意地悪をしたなどの原因があるかもしれないからです。

原因を確認した上で叩く行為を注意し、相手に対して謝るよう促しましょう。

>>>あわせて読みたい「保育士必見!保育園での事故や怪我を防ぐヒヤリハットとは」

仲間外れにされた

子ども達の小さな社会の中でも、人間関係のトラブルは日々発生しています。

特に多いのが、遊ぶときに仲間外れにされるケースです。

  • 遊びに誘ったが断られた
  • おままごとで1人だけ役をもらえない
  • 会話に入れてくれない

保育園に通う子どもは相手の気持ちを考える力がまだ乏しく、軽い気持ちで友達を仲間外れにしてしまうことがあります。

「この子とは仲良くしたくない」などの明確な理由がある場合もありますが、「なんとなく今日は遊ぶ気分じゃなかった」という場合も。

しかし、仲間外れにされた子どもは傷ついてしまいます。

保育士の対処法

保育士は喧嘩のときと同じように、まずは見守るようにしましょう。

しかし、子ども達だけで解決できない場合は、トラブルを起こしている子どもとしっかり話し合う必要があります。

ただ叱るのではなく「一緒に遊んでもらえなかったら、どんな気持ちになるかな?」と、相手の気持ちを考えるきっかけを作ってあげるとよいでしょう。

悪口を言われた

子どもはテレビ番組などの影響から、「バカ」「ブス」などの暴言を覚えていることがあります。

これは言葉をスムーズに話せるようになる4歳~5歳児に多く、ときには暴言をおもしろがって使っている場合もあります。

暴言を使った子どもは正しく意味を理解しておらず、言われた子どもだけが傷ついてしまうこともあるでしょう。

保育士の対処法

子どもの暴言に悪意がない場合、保育士が注意しても「ふざけていただけなのに、どうして怒られるの?」と疑問に思われる可能性があります。

保育士は、その言葉の意味や使ってはいけない理由をきちんと説明し、友達が傷つくことを伝えなければいけません。

意味を知っていた場合は暴言を使った理由を聞き、もう言わないと約束してもらいましょう。

子ども同士のトラブルを防ぐ方法

保育士にとって、子ども同士の衝突は日常茶飯事です。
しかし、できれば大きなトラブルに発展するのは避けたいですよね。

以下では、保育士が子ども同士のトラブルを防ぐ方法について解説します。

子どもの話をしっかりと聞く

先述の通り、子ども同士のトラブルは、感情をコントロールできなかったり、自分の気持ちを上手に伝えられなかったりする子どもの未熟さが招くものです。

そのため、トラブルを起こした子どもの気持ちに寄り添い、行動の理由をきちんと探る必要があります。

保育士は特定の子どもに感情移入せず、必ず公平に言い分を聞くようにしましょう。

一方的に叱らない

トラブルが起きた場合に限らず、子どもを一方的に叱るのは保育士としてNGです。

まずは状況の確認を行い、その後で優しく注意するようにしましょう。

ただ「これはだめ」と叱るのではなく、「どうしてだめだと思う?」「叩かれたら痛いんだよ」と、相手の気持ちを考えさせるような伝え方が適切です。

保育士同士で情報を共有する

子どもの衝突を大きなトラブルに発展させないためにも、起きた事例は必ずほかの保育士に共有しましょう。

このとき、自分がどんな対応をしたのかもきちんと伝えなければいけません。

先輩保育士の意見を聞くことで、今後のトラブルにもスムーズに対応できるようになりますよ。

>>>あわせて読みたい「保育士が子供に怒りすぎてしまう原因は?対処法や叱るときのコツ」

子ども同士のトラブルを保護者に伝えるときは?

保育園で子ども同士のトラブルが発生したときは、保護者にどう伝えるか悩んでしまいますよね。

保護者に問題を報告する際は、冷静かつ客観的に情報を伝えることが大切です。

感情的にならず、事実を伝えるように心がけましょう。その際、伝えるべきは以下の5つです。

起きてしまったことに対する謝罪

トラブルの具体的な内容と経緯

子どもの現状(怪我の有無など)

どのような対応をしたか

今後の対応や解決案の提案

子どもにトラブルが起きたとき、保護者は不安を感じるものです。

中には感情的になってしまう保護者もいるでしょう。

保育士はそんな不安・不満を解消し、今後も安心して保育園へ預けてもらえるようにフォローしなければいけません

また、トラブルの内容によっては、場所を変えるなどの配慮も必要です。

園によって「叩いた子どもの名前は伏せる」「双方の保護者を交えて話す」などの方針が異なるため、わからないときは先輩保育士に相談しましょう。

>>>あわせて読みたい「【保護者対応トラブル】原因別・事例別で見る保育士の対処法」

まとめ

今回は、保育園で子ども同士のトラブルが起きた際の対処法について解説しました。

子ども達は喧嘩やトラブルを通して精神的に成長していくため、仲裁しすぎるのはよくありません。

保育士にとって大切なことは、冷静な判断と、子ども達の安全に配慮した対応です。

本記事を参考に、子ども達の成長を見守りながら、トラブル解決に取り組んでいきましょう。

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