保育におけるチャイルドコーチングとは?資格の取得方法を解説

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保育に役立つチャイルドコーチングという資格をご存知でしょうか。この資格は、コーチング技術を応用しながら保育や子育てをしていくというもので、今、非常に注目されています。では、保育士がチャイルドコーチングの資格を取得することで得られるメリットには、具体的にどのようなものがあるのでしょうか。今回は、チャイルドコーチングの資格取得方法や実践的な役立て方などを、詳しく解説します。

保育に役立つチャイルドコーチングとは?

以下では、保育現場に役立つチャイルドコーチングについて解説します。

チャイルドコーチングは子どものサポート技術

チャイルドコーチングとは、子どもを対象に以下のようなサポートを行う手法のことです。

  • 子どもと向き合いながら潜在的な才能や可能性を引き出し、伸ばす
  • 子どもが持つ資質を見極め、そこに働きかけながら成長を後押しする

保育現場では「子どもとの接し方がわからない」「子どもの問題をうまく解決できない」といった課題が生じることがありますね。

そんなときは、コミュニケーションの取り方や、子どもの心を育てる上手な方法を知りたいと思うことでしょう。

チャイルドコーチングでは、最適なアプローチ方法で子どもを認めつつ、自ら問題を解決していく力や目標を達成する力を育てていきます

このコーチングスキルは、家庭での子育てから保育・教育現場まで、幅広い場面で役立ちます

そのため、生涯にわたって活かすことができるでしょう。

>>>あわせて読みたい「【保育士必見】保育現場で役に立つ12の資格を紹介」

チャイルドコーチングを活用した保育

チャイルドコーチングの活用は、保育の質を向上させる助けとなります。

具体的には、以下の点に意識を向けた対話を展開します。

  • 子どもの意見をていねいに聴き、尊重すること
  • 子どもと五感を使ってコミュニケーションを図ること
  • 子どもがたくさんの気づきや発見が得られるような質問をすること

これらの技術を用いて、子どもとのコミュニケーションの中で能力を引き出し、成長をサポートします。

このとき、一方的な教育にならないように注意しましょう。

子ども達が受け身ではなく自発的に行動できるよう配慮することが大切です。

これらの方法を取り入れることで、子どもの能力に限界を設けることなく、可能性を広げ続けることができるのです。

現代ではチャイルドコーチングが注目されている!

集団生活の環境では、個性よりも協調性が重要視される傾向があります。

その結果、子ども達は自分の意思で行動できなかったり、自信が持てなかったりして、不安やストレスを抱えてしまいます。

「教えられる」ことが当たり前となっている中で、「自ら考える」力を養うことは、現代の子どもたちにとって重要な課題です。

そんな子どもたちの自発的な心を育てるためにも、チャイルドコーチングは有効なのです。

子どもを大切にし、成長を手助けするこのような資格の需要は、今後ますます高まっていくでしょう。

>>>あわせて読みたい「保育士に必要なスキルとは?面接で使える特技・資格を紹介」
 

保育士がチャイルドコーチングを取得すると何ができる?

以下では、チャイルドコーチングの資格取得による保育士のメリットについて紹介します。

子どもの潜在的な可能性を引き出せる

チャイルドコーチングの資格を持つ保育士は、子どもの気持ちに寄り添いながら保育をすることで、子どもの心理にいち早く気づけます。

そのため、子どもの潜在能力を引き出すきっかけを作れるのです。

また、日々の変化や成長を見逃さず、個々に合わせた対応ができる点もメリットですね。
 

子どもを問題解決へ導く力がつく

チャイルドコーチングの基本は、傾聴する姿勢です。

子どもが悩んでいることや思っていることをしっかりと聞き、正しく読み解いてあげることで、問題を解決へと導くことができます

さらに、問題を乗り越えた経験は子どもの自信につながり、保育士との信頼関係を築く上で非常に大切なものとなるでしょう。

保育の仕事の幅が広がる

チャイルドコーチングの資格を取得すれば、保育士としてよりスキルアップできます。

「何かプラスアルファのスキルが欲しい」と考える方にとっては、ぴったりの選択肢ですね。

さらに、後輩への指導や保護者への対応でも説得力のあるフォローが可能となるため、仕事の幅が広がります。

そのため、保育園の中でも重宝される存在になるでしょう。

新しい場所で活躍できる

チャイルドコーチングの資格があれば、さまざまな場所で活動できます。

保育園や福祉施設だけでなく、塾や習い事、子どもが集まる活動やイベントの場面でもスキルが活かせるでしょう。

また、コーチングのスキルを身につければ、家庭での子育てやしつけに悩む大人に対してもアドバイスできるため、カウンセラーやセミナー講師としての需要もあります。

就職や転職の際にも一つの武器となりそうです。



保育士がチャイルドコーチングを取得する方法は?

現在、チャイルドコーチングを認定する資格は2つあります。
それぞれ取得方法や内容が異なるため、自分に合ったものをチェックしてみてください。

チャイルドコーチングアドバイザー

チャイルドコーチングアドバイザーという資格は、一般財団法人日本能力開発推進協会(JADP)が認定する資格です。

JADPが認定する通信講座を受講して全カリキュラムを修了した後、在宅で検定試験を受験することができます。

通信講座で学習する内容は、以下の通りです。

子育てに関する基礎知識

聴くスキル

承認のスキル

質問のスキル

共感のスキル

これらが出題範囲となった試験で70%以上の得点を取ると合格となり、チャイルドコーチングアドバイザーの称号が付与されます。

参照:一般財団法人日本能力開発推進協会|JADP認定チャイルドコーチングアドバイザー®

チャイルドコーチングマイスター

チャイルドコーチングマイスターという資格は、一般社団法人日本能力教育促進協会(JAFA)が認定する資格です。

この資格は、子どもの個性を尊重しながら、子ども自身が自己を律していけるよう、未来までを見据えて育てていくことを特徴としています。

JAFAが認定する通信講座を受講した後、Web試験に合格すると資格を取得できます。

スマホやパソコンなどで手軽にオンライン講座を受講できるため、忙しい保育士でも隙間時間で学習することができるでしょう。

参照:一般社団法人日本能力教育促進協会|チャイルドコーチングマイスター

チャイルドコーチングでやる気を育てよう!

チャイルドコーチングの資格が注目されるようになったのは、最近のことです。

まだ認知度が低い資格ではあるものの、その役立つ技術の需要は高まっていくと考えられます。

子どもの自主性を育てるには、小さい頃から自分が主体になることを意識させた経験の積み重ねが大切です。

これによって、大人になってからも思考や表現が容易になります

また、子どものやる気を育てるのに年齢は関係ありません。

何歳からでも、子どもの「やりたい」という気持ちを尊重し、サポートしてあげることが大切です。

まとめ

今回は、チャイルドコーチングの資格取得方法や、保育士にとってのメリットを紹介しました。

より専門的な知識を身につけられれば、自信を持って保育に取り組めるようになります。

また、自身の仕事のフィールドを拡大させることもできるでしょう。

キャリアアップを目指している保育士は、本記事を参考に、資格取得を目指してみませんか。

筆者プロフィール
ゆーの
保有資格:保育士
経歴:マーチングバンド指導やチアダンス講師として活動し、子ども好きが高じて独学で保育士資格を取得後こども園に勤務。現在は、3児(8歳・4歳・0歳)の子育てをしながら保育士ライターとして活動中。
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