お役立ち情報
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保育園で子どもがおむつ替えを嫌がり、苦労している保育士は多いでしょう。おむつ替えに時間を取られて、予定通りに保育が進まないこともありますよね。おむつ替えをスムーズに行うには、どのような対応をすることが望ましいのでしょうか。今回は、子どもが保育園でおむつ替えを嫌がる理由と、その対処方法をまとめました。
■目次
保育士にとって、おむつ替えは避けて通れない仕事の一つです。
排泄のお世話は衛生面に関わるため、おむつが汚れていれば、なるべく早く取り替えたいと思いますよね。
しかし、子どもがおむつ替えを嫌がり、全員替え終わるまでに時間がかかってしまうケースも少なくありません。
中にはずっと逃げ回る子や、激しく泣き喚く子もいます。
また、1歳や2歳の場合はイヤイヤ期も重なり、自分の意思が強く出てくるため、一筋縄ではいかないことも。
子どもの気持ちを大切にしつつ、おむつを替えたくなるような工夫が必要となってきます。
子どもはなぜおむつ替えを嫌がるのでしょうか。その理由として、次のような原因が考えられます。
●もっと遊びたい
●じっとしているのが苦手
●自分のペースを乱されたくない
●何でも自分でやりたい
●おしり拭きが冷たい
●トイレが寒い
●着替えが嫌い
●肌が敏感になっている<
このように明確な理由がある場合もあれば、「やること全部がイヤ」といった場合もあるでしょう。
どうしておむつ替えが嫌なのか、まずは子どもの気持ちを聞いてあげることが大切です。
まだ言葉で表現できない子には「そっか、嫌なんだね」と受け止めつつ、無理矢理おむつを替えることは避けましょう。
>>>あわせて読みたい「保育士にとって何歳児が大変?年齢別に対応のポイントを解説」
おむつ替えを嫌がる子どもに最もおすすめの対処法は、“楽しく”を意識することです。
子どもにとっておむつ替えは、ただじっとしていなければいけない“つまらないこと”です。
このおむつ替えが少しでも楽しいものになるよう工夫できれば、嫌がるどころか自主的におむつ替えをしてくれるようになるかもしれません。
以下では、そのコツを3つご紹介します。
おむつを替える場所が、子どもにとって楽しい場所となるように工夫してみましょう。
例えばトイレの場合、暗くて寒いところよりも、明るくて暖かい場所の方が安心できますね。
かわいい壁面やモビールを飾ったり、おむつを立って替える場合は、その場所の床にかっこいいシールを貼ったりして興味を引くようにしましょう。
保育室の一角でおむつ替えをする場合は、秘密基地のようなワクワクするスペースを作ったり、心地よいマットを敷いたりして、安心できる空間作りをしてみてくださいね。
忙しい保育士にとっておむつ替えは流れ作業になりがちですが、淡々と行うよりも、会話や歌を楽しみながらスキンシップを取ることを意識してみましょう。
上記のような遊びの要素を取り入れると、より一層楽しくなりそうです。
おむつを替えられたらしっかりと褒めて、ハイタッチやハグをするなど、コミュニケーションを工夫して楽しんでみてください。
おむつ替えをしている時間を“ただ待つだけの時間”から“何かを楽しめる時間”に変えてあげます。
先程紹介した“保育士との触れ合いを楽しむ時間”でもよいですし、“おむつ替えの時だけ使える特別なアイテム”を用意しておくのもおすすめです。
ぬいぐるみや飛行機、ミニカーなど、普段は出していないおもちゃがあると楽しんでくれそうです。
その際、おもちゃを持ち出さないために「おもちゃのお部屋はここだよ」と伝えておくことを忘れないようにしましょう。
>>>あわせて読みたい「新人保育士のためのおむつ替えレクチャー!子どもへの関わり方も」
ここでは、保育園でおむつ替え時にありがちな悩みを3つご紹介します。
おもちゃで遊んでいる最中におむつ替えに誘うと、子どもは当然嫌がります。
何かに夢中になっているときにそれを中断させられるのは、大人でも気持ちがよくありませんよね。
「遊ぶのを我慢しなければならない」と思うと、ますます嫌がる原因となってしまうため、遊びが途切れないようなお話で誘導しつつ、おむつ替えを行いましょう。
「さっきブロックで何を作っていたの?」「完成が楽しみだね」など、楽しい気持ちのまま誘導できるとよいですね。
また、おもちゃで遊んでいるときにおむつ替えに誘う場合は、使っているおもちゃがほかの子に取られたり、壊されたりしないように配慮することが大切です。
「先生がしっかりおもちゃを守っておくからね」と言ってあげると安心してくれるでしょう。
おむつ替えに誘っただけで、大声を出してギャン泣きしてしまう子もいるでしょう。
このようなギャン泣きが毎回続くと、保育士だけでなく子どもも疲れてしまい、お互いにとっておむつ替えの時間がストレスになってしまいます。
そんなときには、おむつ替えを休む選択も必要です。
おむつを1回替えなかったからといって、そう困ることはありません。
おむつがパンパンなときやうんちしているとき、おむつかぶれなど皮膚疾患があるとき以外は、子どもの嫌がる気持ちに寄り添って様子を見てみてもよいでしょう。
おむつ替え中に逃げ出してしまう子どもは、保育士の反応を面白がっている可能性があります。
時間に余裕があるのなら、そのまましばらく追いかけっこ遊びを楽しんでみてもよいでしょう。
それから、新しいおむつを履きたくなるような声掛けをしてみます。
声掛けの例
まずは、お店屋さんごっこの要領でおむつを数枚並べる。
「今日はおむつが安いですよ!」「どれにしますか?」と言って、自分で選んでもらう。
このように、子どもが自主的に行動しやすい声掛けは非常に効果的でおすすめです。
さらに、子ども自身に決めさせることを習慣化すると、自己肯定力を育むこともできるでしょう。
>>>あわせて読みたい「【保育士の悩み】イヤイヤ期の子どもへの対応方法を徹底解説!」
おむつ替えに限ったことではありませんが、子どもが「やりたくない」という気持ちを示したときは、まずその気持ちをしっかり認めてあげましょう。
子どものイヤイヤは成長過程の中でごく普通の反応です。
その気持ちを保育士が認めてあげることで、自尊心を傷付けず心を安定させていくことができます。
おむつ替えが少しずつ嫌なものではなくなってくると、子どもから「先生おしっこ出たよ」「うんちしたから替えて」と教えてくれるようになるでしょう。
おむつ替えは毎日のことであるため、保育士も子どももストレスが溜まらないように接しつつ、徐々に成功体験を増やしていけるとよいですね。
>>>あわせて読みたい「乳児保育とは?特徴や仕事内容、向いている人の特徴を解説」
今回は、子どもがおむつ替えを嫌がる理由と、そのおすすめの対処方法をご紹介しました。
おむつを替えることは気持ちいいこと、楽しいこと、という意識付けができれば、その後のトイレトレーニングにも役立ちます。
焦らずおおらかな気持ちで対応していきましょう。
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