お役立ち情報
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保育にオノマトペを活用すると、どのような効果があるかご存じですか。「ワンワン」「キラキラ」など、私たちが普段の生活でよく耳にするオノマトペ。子どもと触れ合う中で、オノマトペはよく使いますよね。「そもそもオノマトペって何?」「どんなよい影響があるの?」と知りたい保育士さんもいるでしょう。今回は、保育にオノマトペを用いることで得られる効果や楽しみ方についてまとめました。
■目次
オノマトペとは、擬音語・擬態語の総称で、「ワンワン」や「キラキラ」など、様子や状態、動きなどを表現した言葉のことです。
擬音語(擬声語)…自然の音や動物の鳴き声を表したもの
●猫がニャーニャー鳴く
●すずめがチュンチュン鳴く
●雨がザーザー降る
●心臓がドキドキする
●ガラスがガチャンと割れる
擬態語…状態や様子などを音で表したもの
●ニコニコ笑う
●船がゆらゆら揺れる
●栗がチクチクする
●フワフワの綿毛
●ジロジロ見られる
このような言葉を、まとめてオノマトペといいます。
2語を繰り返すパターンが多く、言いやすいのも特徴となっていますね。
ほかの言語に比べて、日本語にはさまざまなオノマトペが存在しており、子どもだけでなく大人も日常的にこのオノマトペを使った会話を楽しんでいます。
>>>あわせて読みたい「喃語とは何?乳児の言葉の発達段階や、発達を促す方法を知ろう!」
保育現場でオノマトペを使うことで、子どもにどのような効果があるのでしょうか。
その具体的なメリットを3つまとめました。
2語の繰り返しが多いオノマトペには、発音しやすく覚えやすいという利点があります。
また、単純に音として“面白さ”や“楽しさ”があるため、言葉を難しいと感じにくくする作用もありそうです。
オノマトペを使って、0歳児や1歳児が多くの言葉に興味を持つきっかけを作ることができ、それがやがて発語にもつながります。
犬を見たときは「ワンワンいたね」と言ったり、ドアをノックするときは「コンコン」と音を出したりして、保育士は意識的にオノマトペを使っていきましょう。
これにより、子どもも会話を楽しんでくれるようになりますよ。
オノマトペは、音や状態をそれらしい言葉に当てはめて表したものであり、言葉の意味を正しく理解できなくても使える便利なツールです。
例えば、「お部屋が綺麗になったね」と「お部屋がピカピカになったね」だと、どちらの方が子どもに伝わりやすいでしょうか。
もちろん、後者ですよね。
それは、“ピカピカ”というオノマトペが、綺麗な部屋の状態を分かりやすく表現してくれているからです。
言葉が未発達な子どもが相手でも、オノマトペを使うことで意味が伝わりやすくなります。
オノマトペは、コミュニケーションを図るうえでも最適な言葉なのです。
特に保育の現場では子どもに何かを説明する場面がたくさんあり、どうやったら理解してもらえるかと考える機会が多くあります。
伝えたいと思う重要な部分をオノマトペに変換することで、子どもは内容をイメージしやすくなり、自主的な行動へとつながっていくでしょう。
オノマトペには、体の動きや動作と連動しているものがたくさんあります。
●モグモグ食べる
●チョキチョキ切る
●ピタッと止まる
このようなオノマトペは、みなさんもよく使っていますよね。
動作などを説明するときにも、オノマトペは非常に効果的です。
難しい言い回しではなく、上記のように短く簡潔に説明することで、子どもが自分で想像しながら積極的に活動に参加するよう誘導できます。
実際にスポーツなどの運動指導の場面でも、運動の感覚や動きづくりにオノマトペは有効とされており、幼児期の運動教育に適しています。
>>>あわせて読みたい「保育に言葉遊びを取り入れよう!ねらいや年齢別の遊び方」
以下では、保育に効果的なオノマトペの楽しみ方を紹介します。
かえるの鳴き声が印象的なこの歌は、『かえるの合唱』としても広く知られています。
鳴き声の部分は「ケケケ」や「ケロケロ」など、地域により違いがみられますが、子どもと一緒に歌詞を変えて楽しんでみるのもよいですね。
「きらきらひかる おそらのほしよ」でお馴染みの童謡です。
夜空にきらめくお星様を“キラキラ”というオノマトペで表現しており、手振りを加えればよりイメージを膨らませて楽しむことができるでしょう。
主に、赤ちゃんとのふれあい遊びとして知られているわらべうたです。
赤ちゃんをぞうきんに見立てて、チクチク縫ったりザブザブ洗ったりして子どもの反応を楽しみます。
「こぶた たぬき きつね ねこ」の歌詞の後に「ブブブ ポンポコポン コンコン ニャーオ」という鳴き声が続く童謡です。
鳴き声と一緒に身振り手振りも加えると、よりイメージを膨らませることができますね。
「いーとーまきまき いーとーまきまき ひいてひいてトントントン」という歌詞と一緒に、手をぐるぐる回したり糸を引く動作をしたりします。
巻いたり引いたり、普段はなかなかやらない動きをオノマトペと一緒に楽しんでみましょう。
>>>あわせて読みたい「【わらべうた】楽しく歌って遊ぼう!おすすめの歌8選」
出典:amazon.co.jp
シンプルな絵とリズミカルな言葉が赤ちゃんを引き付ける一冊です。
身近なものの擬音を楽しみながら読んでみてくださいね。
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文字は少なく、楽しいオノマトペが散りばめられている0歳児向けの絵本です。
独特な色使いに、みんな食い入って見てくれること間違いなしです。
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「がたんごとん」とリズムを繰り返しながら、真っ黒な汽車が走って行きます。
シンプルな言葉と描写で、子どもの“読みたい”という気持ちを掻き立ててくれる絵本です。
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ねこさんが靴を履いて楽しそうに歩いていきます。
途中ヘビさんやロボットさんまで登場して、みんな一緒にとっとこ。歩くのが上手になる1歳児におすすめです。
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かわいい動物たちと、ひらひら飛んでくるちょうちょの触れ合いを描いた絵本です。
「ひらひら」をはじめ、動物たちの笑い声や鳴き声も楽しんでほしい一冊です。
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さまざまな色をした小さなボールが、ころころ転がって行きます。
階段やでこぼこ道、山道など、ボールはどこまで行くのか想像しながら、その動きを楽しめるでしょう。
>>>あわせて読みたい「【年齢別】保育士が読み聞かせを行う際の絵本選びのポイントは?」
オノマトペは魔法の言葉であり、子どもの心を豊かに育てます。
物事を一つの角度からではなく多角的に感じ取り、感じる力や想像する力を伸ばすことができるでしょう。
また、オノマトペを使ってたくさんの言葉に触れると、話す力や語彙力の向上も期待できます。
積極的にオノマトペを使った言葉掛けを行ってみてくださいね。
今回は、オノマトペを使って得られる効果や、保育におけるオノマトペの楽しみ方を紹介しました。
幼児期はたくさんの言葉を吸収していく時期です。
より多くのオノマトペに触れながら、会話を楽しんでいきましょう。
今回紹介した歌や手遊びも簡単であるため、積極的に取り入れてみてくださいね。
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