保育園でする泥遊びのねらいは?保育士の関わり方や注意点も紹介

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保育園の活動に、泥遊びを取り入れてみませんか。泥の滑らかな感触を楽しみながら、汚れを気にせず遊べる泥遊び。泥は扱いやすい自然素材であり、さまざまな遊び方ができるため、活動の幅が広がります。今回は、保育園での泥遊び活動のねらいや、楽しく遊ぶうえでの注意点をまとめました。具体的な保育士の援助方法も紹介しているため、ぜひ保育活動の参考にしてくださいね。

保育園での泥遊びのねらいは?

保育園で行う泥遊びのねらいは3つあります。

  • 友達や保育士と一緒に泥に触れて、滑らかな感触を楽しむ
  • 作るもののイメージを友達と言葉にして、共有しながら泥遊びを進める
  • 泥遊びを通して水や泥の性質を知る

0歳~2歳児
手や足を使って泥に直に触れて、泥の触り心地をじっくり味わうことを目的としてもよい。

3歳以上
見立て遊びが活発になりごっこ遊びが広がるため、保育士や友達と遊びを組み立てながら一緒に楽しむことが増える。 

4歳以上
身近な自然に対する関心が高まり、「どうして?」と気になったことを質問したり、自分なりに考えて発言したりする姿が見られる。

子どもたちの姿や友達との関わり方をよく観察し、適切なねらいを設定しましょう。

ねらいに沿って泥遊びを行えば、子どもの成長を後押しできますよ。

>>>あわせて読みたい「保育園での砂遊びのねらいは?メリットや関わり方、注意点も紹介」

【年齢別】泥遊びにおける保育士の関わり方

0歳~5歳の子どもは発達が異なるため、遊び方はもちろん、保育士の援助の仕方も大きく変わります。
活動前に年齢ごとの関わり方をチェックし、適切に対応できるようにしましょう。

0歳/1歳

0歳や1歳で泥遊びをする場合は、必ず保育士が傍につきましょう。

特に0歳や1歳は砂を口に入れたり、砂が付いた手を口に持っていったりする危険があります。

「食べないよ」と言葉で伝えることも必要ですが、しっかり子どもの傍で見守り、目を離さないことが大切です。

活動場所の近くにタオルやティッシュを準備しておき、砂や泥が顔についたら拭けるようにしておくとすぐに対応できますよ。

また、遊び終わった後はしっかりと手を洗い、子どもたちが清潔にする気持ちよさも味わえるようにしましょう。

★ポイント
保育士も一緒に砂を触りながら「さらさらで気持ちいいね」「固くなったね」と、子どもの気づきや発見を言葉で代弁し、遊びの楽しさを共有しましょう。
感覚に敏感で触りたがらない子どもや嫌がる子どもに対しては、保育士が泥を触っている様子を見せるとよいですよ。

2歳

2歳の泥遊びでは、遊びで使用する型やスコップの数に余裕を持って準備しておきましょう

また、活動場所はテーブルや台になりそうなものがある場所がおすすめです。

地面で型抜きをすると作った泥の型に気付かず、足で踏まれて壊れてしまう場合があります。

準備をしっかりしておくことでトラブルを未然に防ぎ、より子どもたちの活動が充実するようになりますよ。

★ポイント
保育士は一緒に型抜きをしながら、必要に応じて手を添えてあげるとよいでしょう。
子どもが自分で型抜きができた時は「1人でできたね!」「きれいに型ができたね」と言葉にして喜びを共有するのがおすすめです。

3歳

3歳児は、自分のイメージをもとに見立て遊びをすることが大好きです。

そのため、スコップなどの道具のほかに、自然物を用意しておくと遊びが広がります。

作った泥のごちそうに木の実や葉っぱを添えると、ごちそう作りに変化を出せますよ。

自然物はお皿や飾りになるため、ごちそう作りの表現を豊かにしてくれます。

また、身近な自然物に触れることは、自然環境に対して興味や関心を抱くきっかけにもなりますよ。

★ポイント
保育士は事前に敷地内で自然物がある場所を把握しておくか、自然物そのものを準備しておくとよいでしょう。
3歳の泥遊びでは、アイスクリーム屋さんやレストランといったお店屋さんごっこが行われます。
子どもとご馳走を一緒に作ったり、役になりきったりしましょう。
時にはお客さんになって遊びを盛り上げると、子どもの活動が深まりますよ。

4歳

4歳の泥遊びでは保育士も一緒に取り組みながら、必要に応じてアドバイスをしたり、気持ちに寄り添ったりするとよいでしょう。

成長が進み、より手先が器用になった4歳は、子どもたちに人気の泥団子作りに夢中になる姿が多く見られます。

泥団子の作り方は簡単ですが力加減は難しく、力を入れすぎると壊れてしまいます。

慣れるまでは失敗することもありますが、保育士も一緒に取り組み、時には子どもを励ましつつ作りましょう。

苦労して作った泥団子がきれいにできたときの喜びはひとしおですよ。

★ポイント
作っている途中の泥団子は、脆く壊れやすいのが特徴です。
誤って物がぶつかったり、落としたりすることのないように、安全なところや高いところに置くことが大切です。
クラスで泥団子作りが広がり、多くの子どもが取り組んでいる場合は、個別のケースを用意すると取り間違いを防げますよ。

5歳

5歳児は、友達と協力して遊びを進めます。

保育士は子どもの遊びの様子を見守りつつ、泥遊びに必要な環境を整えましょう。

活動前にある程度必要な物の予測はできますが、子どもの活動が広がるにつれて必要な物が増えることもあります。

例えば、大きな山や川作りではよりダイナミックな物を作るために、大きなスコップを用意した方がよい場面もあります。

★ポイント
子どもの思いや気付きを大切にしつつ、必要な場面になったらすぐに道具を出せるようにしておきましょう。
積極的に遊びに介入するのではなく、あくまで環境面から支援することが重要です。

>>>あわせて読みたい「保育園の外遊びが与える効果がすごい!ねらいやおすすめの遊び方」

保育園で泥遊びをするときの注意点

年齢ごとにさまざまな遊び方ができる泥遊びですが、注意点が2つあります。

  • 子ども一人ひとりのペースに合わせて泥遊びを進める
  • 活動後にスムーズに片付けられるような動線を作っておく

泥遊びで気を付けることを事前に押さえ、万全の準備を整えておきましょう。

子ども一人ひとりのペースに合わせる

中には汚れることを嫌がる子や、泥の感触が苦手な子がいます。

自分のペースで泥遊びを楽しめるように、事前に環境を整えておきましょう。

(例)

落ち着いて静かに遊べるスペースを作る

スコップなどの道具を使い、泥を直接手で触らなくても遊べるようする

また、小さなたらいに泥を入れてゆったりと遊ばせ、少しずつ泥に慣れさせるのもおすすめです。

子どもが泥に興味を示し、慣れてきた頃を見計らってほかの泥遊びにも誘い、遊びが広がるよう支えるとよいですよ。

スムーズに片付けられる動線を作っておく

楽しい泥遊びが終わった後も気持ちよく過ごせるように、前もって子どもの動線を考えて環境を整備しておきましょう。

泥遊びは普段の戸外遊びよりも汚れやすいのが特徴です。

おもちゃの片付け以外にも、体や服を洗う、服を着替えるなど、片付けの工程が多くなります。

体を洗う場所やタオルを置く場所、着替える場所が直線状にあり、距離が近いと3歳でも自分で行動しやすいですよ。

自分のクラスの子どもの姿を想像しながら考え、泥遊びをする前日までにクラスの先生と打ち合わせをしておきましょう。

>>>あわせて読みたい「保育園での外遊びで注意したい危険な虫!その特徴や対処法を紹介」

まとめ

今回は、保育園での泥遊びに役立つねらいや注意点をまとめ、援助の仕方を年齢別に紹介しました。

楽しく泥遊びを実施するためには、環境構成や職員同士の打ち合わせといった事前の準備が重要です。

前もって計画を立てて同じクラスの先生と打ち合わせをし、楽しく充実した時間を過ごせるようにしましょう。

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