【2024年最新版】東京都における保育士の給与・転職市場

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東京都は全国平均を上回る保育士の需要を抱え、結果として転職市場が活発です。今回は、東京都における保育士の給与水準や転職市場の現状について解説します。東京都の保育士に対する支援・補助制度も紹介するため、東京都で就職・転職を考えている保育士の方はぜひ参考にしてくださいね。

東京都における保育士の給与相場

以下より、厚生労働省が発表しているデータを参考に、東京都の保育士の給与相場について解説します。

東京都保育士の給与相場

 男女計男性女性
全国平均 271,400円  306,600円 268,900円
東京都 315,800円  343,100円 313,200円

参照:令和5年賃金構造基本統計調査|政府統計の総合窓口(e-Stat)

東京都の保育士の給与相場は、男女計で315,800円、男性で343,100円、女性で313,200円となっており、男女計、男性、女性すべての項目で全国平均を上回っています。

このことから、東京都の保育士の平均給与はどの項目で見ても顕著に高いことがわかります。

女性の給与が全国平均よりも約44,300円高く、東京都では女性保育士の待遇が相対的によいことが示されています。

また、東京都の男女間の給与差が約29,900円となっており、全国平均より給与差が少ないこともわかります。

 

関東の保育士の給与相場

 男女計男性女性
全国平均 271,400円 306,600円 268,900円
東京都 315,800円 343,100円 313,200円
神奈川県 291,200円 318,200円 288,700円
千葉県 281,900円 310,000円 279,800円
埼玉県 267,700円 283,000円 265,500円
茨城県 255,000円 332,700円 246,700円
栃木県 245,100円 270,800円 243,900円
群馬県 256,700円 304,200円 253,700円

参照:令和5年賃金構造基本統計調査|政府統計の総合窓口(e-Stat)

東京都の保育士の給与相場は、男女計で315,800円、男性で343,100円、女性で313,200円となっており、全国平均の男女計271,400円、男性306,600円、女性268,900円を大きく上回っています。

加えて、関東地域内においては東京都の給与相場が男女計平均、男性平均、女性平均のすべてが最も高い水準となっています。

これらのデータから、東京都の保育士の給与は高水準であることがわかります。

人口の多さからくる保育士の人手不足や、行政の補助金や支援など、積極的な待遇改善が理由であると推測されます。

>>>あわせて読みたい「保育士のボーナスは平均いくら?いつ?1年目とパートの事情も」

東京都の保育士の転職市場

ここでは東京都の保育士の転職市場について、有効求人倍率や平均年齢、平均勤続年数をふまえて解説します。

東京都の保育士の有効求人倍率

全国平均 2.49倍
東京都 3.57倍

参照:保育士の有効求人倍率の推移(全国)|厚生労働省

東京都の有効求人倍率は3.57となっており、全国平均の2.49を大きく上回っています。

この数値は、保育士の需要が非常に高いことを示しています。

特に都市部では待機児童の問題が深刻であり、保育士不足が顕著であるため、有効求人倍率が高くなる傾向があります。

関東の保育士の有効求人倍率

参照:保育士の有効求人倍率の推移(全国)

東京都の保育士の有効求人倍率は3.57であり、全国平均の2.49を大きく上回っています。

この数値は、保育士の需要が非常に高いことを示しています。

隣接する埼玉県も3.7と東京都を上回る数値であることから、都市部の深刻な保育士不足がうかがえます。


この背景には、都内の待機児童問題や、都市部での共働き世帯の増加が影響していると考えられます。

人口の多さと保育士の数が見合っていないことが問題でしょう。

また、東京都は待機児童数が多いため、定員限度の子どもを受け入れている園がほとんどです。

そのため、労働環境の厳しさから保育士の離職率が高くなりがちで、常に新しい人材の募集が行われています。

東京都の保育士の平均年齢

 男女計男性女性
全国平均 38.0歳  35.4歳 38.1歳
東京都 37.5歳 34.9歳 37.8歳

参照:令和5年賃金構造基本統計調査|政府統計の総合窓口(e-Stat)

東京都の保育士の平均年齢は男女計37.5歳、男性34.9歳、女性37.8歳です。

この数値は、全国平均と比較してわずかに低くなっています。

これは、全国で働いている保育士と年齢層に大きな差がないことを示しています。

東京は大学や専門学校が集中しているため、毎年多くの新卒保育士が就職します。

新卒者が多いことで、全体の平均年齢が若くなります。

しかし、東京都の保育士は常に人手不足の状態が続いており、一人当たりの負担が増大しています。

これにより、業務が過重になりがちです。

そのため、離職率も高くなるため、全国の保育士の平均年齢と差がないと考えられます。

東京都の保育士の平均勤続年数

 男女計男性女性
全国平均 8.5年  7.3年 8.6年
東京都 7.5年 6.4年 7.6年

参照:令和5年賃金構造基本統計調査|政府統計の総合窓口(e-Stat)

東京都の保育士の平均勤続年数は、男女計で7.5年、男性で6.4年、女性で7.6年と、全国平均の男女計8.5年、男性7.3年、女性8.6年を下回っています。

これにより、東京都の保育士は平均と比べて勤続年数が短いといえます。

都市部の保育施設では、長時間労働が一般的です。

早朝から夜遅くまでの勤務が求められることが多く、これが心身の疲労につながります。

また、保育士の給与は他の職種と比較して低いことが多く、生活費の高い都市部では特に厳しい状況です。

これが離職の大きな要因となります。

保育環境や待遇面など、さまざまな要因が重なって勤続年数が短くなるのでしょう。

>>>あわせて読みたい「保育士はしっかり休みが取れない?保育士の働き方事情を徹底解説」

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東京都の保育士に対する支援・補助制度

東京都では各区で保育士に対する支援補助制度が行われています。

ここでは東京都の保育士に対する支援・補助制度を3つ紹介します。

保育士修学資金貸付事業

保育士を目指して養成施設へ入学を予定している方に、入学準備金を貸す制度を行っています。

区内に住み、保育士養成施設に入学予定で、経済的理由により修学が難しい方を対象に実施されています。

入学金や授業料が最大50万円が貸与されます。

また、

・保育士養成施設を卒業し、保育士資格を取ること

・卒業後、1年以内に区内の私立保育施設などに就職すること

・区内の私立保育施設などで、保育士として5年のあいだ継続して働くこと

の条件をクリアすれば、奨学金の返済が不要になります。

参照:保育士修学資金貸付事業│東京都社会福祉協議会

保育従事職員宿舎借り上げ支援

東京都では、保育士の生活環境の向上を図るために、保育従事職員宿舎借り上げ支援を実施しています。

この事業では、保育施設が保育士の住居を借り上げ、その家賃の一部を都が補助することで、保育士の住宅負担を軽減しています。

これにより、保育士の定着率向上と人材確保を促進しています。

参照:保育士の人材確保について│東京都福祉局

保育士等キャリアアップ補助金

都内で働く保育士が専門的なスキルを身につけ、キャリアを進めるための研修や資格取得を支援する制度です。

この補助金を活用することで、保育士が自身のスキルを高め、よりよい職場環境を作り出すことが期待されます。

また、スキルアップの機会やキャリアの見通しが立つことで、保育士の仕事に対する満足度が向上し、離職率の低下に繋がります。

参照:保育士の人材確保について│東京都福祉局

充実した環境の東京都で保育士として働いてみませんか

今回は、東京府の保育士の給与相場や転職市場、保育士に対する支援・補助制度について紹介しました。

東京都は給与相場も高く、転職市場をふまえても転職しやすい環境だといえます。

支援制度も豊富におこなわれているため、東京都で働きたいと考えている保育士さんは、ぜひ「保育求人ラボ」に登録してみてくださいね。

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