お役立ち情報
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神奈川県は都市部に位置しているため、保育士の転職市場が活発です。今回は、神奈川県における保育士の給与水準や転職市場の現状について解説します。神奈川県の保育士に対する支援・補助制度も紹介するため、神奈川県で就職・転職を考えている保育士の方はぜひ参考にしてくださいね。
■目次
以下より、厚生労働省が発表しているデータを参考に、神奈川県の保育士の給与相場について解説します。
男女計 | 男性 | 女性 | |
---|---|---|---|
全国平均 | 271,400円 | 306,600円 | 268,900円 |
神奈川県 | 291,200円 | 318,200円 | 288,700円 |
参照:令和5年賃金構造基本統計調査|政府統計の総合窓口(e-Stat)
神奈川県の保育士の給与相場は、男女計で291,200円、男性で318,200円、女性で288,700円となっており、男女計、男性、女性すべての項目で全国平均を上回っています。
このことから、神奈川県の保育士の平均給与はどの項目で見ても顕著です。
女性の給与が全国平均よりも約19,800円高いことから、神奈川県では女性保育士の待遇が相対的によいことが示されています。
また、神奈川県の男女間の給与差が約29,500円となっており、全国平均より給与差が少ないこともわかります。
男女計 | 男性 | 女性 | |
---|---|---|---|
全国平均 | 271,400円 | 306,600円 | 268,900円 |
東京都 | 315,800円 | 343,100円 | 313,200円 |
神奈川県 | 291,200円 | 318,200円 | 288,700円 |
千葉県 | 281,900円 | 310,000円 | 279,800円 |
埼玉県 | 267,700円 | 283,000円 | 265,500円 |
茨城県 | 255,000円 | 332,700円 | 246,700円 |
栃木県 | 245,100円 | 270,800円 | 243,900円 |
群馬県 | 256,700円 | 304,200円 | 253,700円 |
参照:令和5年賃金構造基本統計調査|政府統計の総合窓口(e-Stat)
神奈川県の保育士の給与相場は、男女計で291,200円、男性で318,200円、女性で288,700円となっており、全国平均の男女計271,400円、男性306,600円、女性268,900円を上回っています。
加えて、神奈川県は関東地域内において、男女計平均と女性平均が2番目、男性平均が3番目に高いことがわかります。
これらのデータから、神奈川県の保育士の給与は関東地域内でも高水準であることがわかります。
神奈川県は都市部が多く、生活費も高めなことから、保育士の給与も相応に高く設定されているといえるでしょう。
>>>あわせて読みたい「保育士のボーナスは平均いくら?いつ?1年目とパートの事情も」
ここでは神奈川県の保育士の転職市場について、有効求人倍率や平均年齢、平均勤続年数をふまえて解説します。
全国平均 | 2.49倍 |
---|---|
神奈川県 | 1.93倍 |
神奈川県の有効求人倍率は1.93となっており、全国平均の2.49を下回っています。
この数値は、保育士の需要が平均より低いことを示します。
待機児童が多い地域ほど有効求人倍率が高くなる傾向にあるため、神奈川県は待機児童が比較的少ないことがうかがえます。
「横浜型保育室」など独自の保育制度の導入が、待機児童数減少に寄与しているのでしょう。
神奈川県の保育士の有効求人倍率は1.93であり、全国平均の2.49を下回っています。
この数値は、保育士の需要が平均より低いことを示しています。
隣接する東京都は保育士の有効求人倍率が3.57と、平均を大きく上回る数値となっています。
この背景には、神奈川県は既存の保育施設が比較的多く、特に主要都市での保育施設は整っていることが関係します。
神奈川県は待機児童数が少ない地域が多いため、保育施設の増設がそれほど急務ではないとされています。
また、神奈川県は横浜市や川崎市などの大都市がある一方で、比較的広範な地域にわたって保育施設が分散しています。
これにより、特定地域での求人倍率が低くなることがあります。
男女計 | 男性 | 女性 | |
---|---|---|---|
全国平均 | 38.0歳 | 35.4歳 | 38.1歳 |
神奈川県 | 37.1歳 | 34.0歳 | 37.4歳 |
参照:令和5年賃金構造基本統計調査|政府統計の総合窓口(e-Stat)
神奈川県の保育士の平均年齢は男女計37.1歳、男性34.0歳、女性37.4歳です。
この数値は、全国平均と比較して1歳程度低くなっています。
神奈川県は都市部へのアクセスが良く、若年層にとって住みやすい環境が整っていることから、若い世代が集まりやすいことが影響しています。
また、神奈川県内には多くの保育士養成校や専門学校があり、地元で就職を希望する若い保育士が多いです。
これにより、若年層の保育士が増える要因となっています。
男女計 | 男性 | 女性 | |
---|---|---|---|
全国平均 | 8.5年 | 7.3年 | 8.6年 |
神奈川県 | 7.0年 | 6.1年 | 7.1年 |
参照:令和5年賃金構造基本統計調査|政府統計の総合窓口(e-Stat)
神奈川県の保育士の平均勤続年数は、男女計で7.0年、男性で6.1年、女性で7.1年と、全国平均を下回っています。
これにより、神奈川県の保育士は平均と比べて勤続年数が短いといえます。
勤続年数が短い背景には、神奈川県が都市部であることが関係しています。
都市部では他業種の求人も多く、特にITやサービス業などの高給与の職種が多いです。
保育士としてのキャリアを積んだ後、ほかの業種への転職が容易なため、一定の経験を積んだ保育士がほかの職種に移るケースが見られます。
また、生活費が高い地域である一方、保育士の給与はほかの職種に比べて低い傾向にあります。
このバランスが、保育士の早期離職につながっています。
>>>あわせて読みたい「保育士はしっかり休みが取れない?保育士の働き方事情を徹底解説」
神奈川県では各区で保育士に対する支援補助制度が行われています。
ここでは神奈川県の保育士に対する支援・補助制度を3つ紹介します。
神奈川県内に住む保育士や神奈川県内の保育施設へサポートをする施設です。
保育士資格を取得したばかりの人や資格取得からブランクがある人を中心に、無料で就職活動の相談をしています。
新任保育士研修や継続教育を行っているため、就職後も安心できる手厚いサポートを受けられます。
また、保育所に向けての経営コンサルティングや情報提供もしており、人材提供や保育所の質向上もサポートしています。
参考:かながわ保育士・保育所支援センター│神奈川県社会福祉協議会
神奈川県では国家試験とは別に、県独自の保育士試験を年3回実施しています。
地域の特性や保育ニーズに応じた試験内容が取り入れられているため、地域に即した実践的な知識や技能を評価され、地域の保育現場で即戦力として活躍しやすくなります。
また、保育士試験を受けられる機会が増えることから、より柔軟に試験に挑戦できることもメリットの1つです。
より多くの保育士が地域内で育成され、配置されることが期待されます。
神奈川県保育エキスパート等(保育士等キャリアアップ)研修とは、保育士の専門性を高め、キャリアアップを支援するための研修プログラムです。
リーダーシップ研修や専門分野研修、マネジメント研修を行います。
この研修により、専門性や保育の質の向上、施設運営の効率化が見込めます。
保育士の職業満足度を高めるとともに、保育業界全体の発展にも寄与する取り組みです。
参考:神奈川県保育エキスパート等(保育士等キャリアアップ)研修について│神奈川県
今回は、神奈川県の保育士の給与相場や転職市場、保育士に対する支援・補助制度について紹介しました。
神奈川県は給与相場も高く、転職市場をふまえても転職しやすい環境だといえます。
支援制度も豊富におこなわれているため、神奈川県で働きたいと考えている保育士さんは、ぜひ「保育求人ラボ」に登録してみてくださいね。
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