干支ってなに?子どもに分かりやすく説明しよう!

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年の瀬になると、来年のカレンダーや年賀状で「来年の干支」を目にする機会も多いですね。来年の干支を見かけると、子どもから「どうして来年は○○年なの?」などと聞かれることもあるでしょう。ここでは、子どもに干支を分かりやすく楽しく説明する方法をご紹介します。

干支ってなに?

干支を分かりやすく説明するためには、正しい知識を持っていないといけません。

干支の順番は?

中国では昔から「木星」を大切な星と考えていました。 木星が12年で太陽を回ることから、「12」という数字をとても大切にしていたとのこと。 1年は12ヶ月、1日は12時間ですね。 そこで分かりやすいように12種類の動物を、

子(ね=ねずみ)

丑(うし)

寅(とら)

卯(う=うさぎ)

辰(たつ=龍(りゅう))

巳(み=へび)

午(うま)

未(ひつじ)

申(さる)

酉(とり=にわとり)

戌(いぬ)

亥(い=いのしし)

と順番に「その年の動物」として当てはめたものが干支です。

子どもに説明する時は、

中国では昔から「12」という数字が大切にされているから、12種類の動物が順番に「その年の主役」になっているんだよ。
だからカレンダーや年賀状にたくさん描かれているんだね。

など、分かりやすく簡単な言葉で説明するとよいでしょう。

干支に関する疑問に分かりやすく答えるには 子どもに干支の成り立ちや順番を説明しても、「なぜ?」「どうして?」と色々質問された経験のある保育士さんもいると思います。

中でも「なぜ?」が多い疑問について解説します。

 

干支はどうしてこの順番?

諸説ありますが、日本に伝わっている内容には以下のようなお話があります。

昔、中国の神様が年の暮れに、動物たちにお触れをだしました。

「元日(1月1日)の朝、私のところへ挨拶に来なさい。12番目までに挨拶に来た動物は一年ごとにその年の"大将"にさせよう」

それを聞いた動物たちは、神様へ挨拶に行くために出発します。

は歩くのが遅かったので前日に出発しました。
ネズミはなんと、牛が早くに出発することを予想して、牛の背中に乗り自分は歩かずに移動することに。
牛はコツコツと一生懸命歩き続けた結果、一番に神様のもとに到着できました。
しかし、ずっと牛の背中に乗っていたネズミに先を越されたため、一番の座は逃してしまいます。

続いて足の速いトラウサギが到着します。
次にヘビが到着しましたが、ヘビは龍に順番を譲りました。
ヘビは修行を重ねると龍になると言われていたため、龍への尊敬の気持ちがあったのでしょう。

続いては仲良く一緒にゴールします。
は仲が悪く(犬猿の仲)、間にが入り喧嘩をなだめながらゴール。
最後のイノシシは猪突猛進の猛スピードで神様のもとを目指しますが、なんと神様のいる山を間違えてしまい一番最後の到着となりました。

干支の順番は、このような中国の神話によって決められたのです。

>>>あわせて読みたい「正月事始めってなに?保育園で子どもに分かりやすく説明しよう!」

なぜ猫はいないの?

犬やウサギはいるのに、なぜ猫はいないの?
子どもでなくても不思議に感じる点ですね。

猫は、神様が「元旦に挨拶にくるように」と話していたことを知らなかったとのこと。

そこで、ネズミから「1月2日に挨拶に行くんだよ」と嘘の日付を教えらてられてしまったそうです。
だから元旦に神様のもとへ行けなかったんですね。

今でも猫とネズミの確執は続いているともいわれており、ドラえもんやトムとジェリーのようなお話もありますね。

中国なのにパンダはいないの?

大きいクラスの子どもになると、「中国の動物=パンダ」と連想できる子どももいます。
国民的人気のパンダは、赤ちゃんが生まれるとニュースにもなり、子どもたちもパンダの情報を目にする機会も多いでしょう。

実はジャイアントパンダは約3000年前から中国で生息しています。
しかし、ジャイアントパンダは中国の山奥でひっそりと人目に付かず棲息していたのです。

そして1869年3月11日、フランス人宣教師で博物学者だったアルマン・ダヴィッドが中国を訪れた際、白と黒の毛皮を見つけたのです。

この日は世界的に「パンダが発見された日」とされています。

つまり、パンダは発見が遅かったため古代の中国の物語には登場していないのですね。



干支の分かりやすい説明方法3選

干支を子どもたちに説明する際に、分かりやすく説明できる方法を解説します。

絵本を使って説明する

干支に関する子ども向けの絵本は色々と出版されています。

絵本で説明することにより、ストーリーが頭に入りやすく記憶に残りやすいという利点があります。

ここでは、干支に関するおすすめの絵本を紹介します。

『十二支のはじまり』


出典:amazon.co.jp

干支は12種類のどうぶつがきめられています。
では、どうしてきまったのでしょうか?
ねずみがはいっているのに、ねこがいないのはなぜ?
そして、ねこがねずみを追いかけるのはなぜ?
このお話を読めばわかります。

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  • 著者:いもとようこ
  • 出版社:金の星社
  • 発売日:2015/12/21

 

『十二支のおはなし』


出典:amazon.co.jp

年のくれに、神様がいわれました。
「新年のごあいさつにきなさい。はやいものからじゅんに十二番まで、一年間ずつその年の大将にしてあげよう」どうぶつたちは大喜び。
さてさて、だれが一番になるのやら…。
干支のストーリー性を楽しむことができる絵本です。

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  • 著者:内田 麟太郎
  • 出版社:岩崎書店
  • 発売日:2002/11/15

>>>あわせて読みたい「【干支の絵本】年齢別!読み聞かせにおすすめの絵本8選」 

 

ペープサートを使って説明する

12種類の動物を作るのはちょっと大変。
そんな保育士さんにおすすめなのが、折り紙で作るペープサートです。

龍なんてどう作ったらいいの?なんて悩みも、折り紙で作ることで解決します。
大きめの色紙で作成し、下に棒を付ければペープサートの完成です。

ペープサートとしての役目を終えたら、そのまま壁面装飾として活用することもできますよ。

ペープサートで伝えることで、視覚的により印象に残ります。

普段の業務量が多く、プラスアルファの製作に対して腰が重く感じる方もいるでしょう。

残業や持ち帰り仕事のない園への転職をしてみると、より豊かな保育活動の準備に時間が当てられますよ。

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歌いながら覚えよう

子どもたちは先生やお友達と声を合わせて一緒に歌うことが大好き。

楽しく歌いながら干支を覚えることができれば、もっと干支を身近に感じてくれます。

大きなクラスの子どもは、簡単な踊りつきの歌に挑戦してみても楽しいですね。

十二支のうた



まとめ

大きなクラスの子どもは「わたしはいのししどし。せんせいは?」など、干支に興味を持つ子もいます。

干支はどうしてできたのか、なぜ12種類なのかなど上手に説明することで、より興味の幅を広げてあげたいですね。

年末年始はぜひ、子どもたちと干支の話を楽しんでみてください。

園の方針が強く、子どもたちが疑問に感じたことを教える保育時間が取れない、という保育士もいるでしょう。

自分のしたい保育ができる園に転職すると、子どもたちのなぜ?どうして?に全力で応えれます。

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