保育士も要注意!秋以降に保育園でよく流行る感染症について

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気温が下がってくると同時に、保育園では感染症が流行りやすくなります。各地の保育園からも毎年のように、園内感染が広まってしまったという声を聞きます。感染症は子どもたちだけでなく、保育士にもリスクがあるため、園全体で対策を行うことが大切です。今回は、秋以降に保育園で流行りやすい感染症についてまとめてみました。

秋以降は感染症が流行りやすい

気温が涼しくなりはじめる秋から冬にかけては、空気の乾燥によりウイルスが活性化しやすくなります

それに加えて寒さにより気温が下がることから、体の抵抗力が弱り、感染症にかかりやすくなってしまうのです。

また子どもは大人に比べて免疫力が低く、感染症にかかってしまうリスクが高め。
保育園ではたくさんの子どもたちが同じ空間で過ごすことも多いため、秋以降は園内の感染症が流行りやすくなってしまうのです。

子どもの健康はもちろんですが、感染症は保育士にもうつることがあります。
保育園全体で感染症を予防する取り組みを行うことが大切となるでしょう。
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保育園でよく流行る感染症とは

保育園で流行る例が多く報告されている感染症には、どのようなものがあるのでしょうか。

よく流行る感染症について、一例をあげてみました。

該当の症状がある子どもがいる場合は、注意して様子を見つつ、必要に応じて保護者や園医に報告しましょう。

インフルエンザ

毎シーズン全国で猛威をふるうインフルエンザウイルス。
感染力が強いことから、すぐに感染が拡大し学級閉鎖に追い込まれる例もめずらしくありません。
感染した場合、症状のある間に加え、感染力を消滅させるために数日間安静にする必要があるため、長期間の欠席が強いられます。

<主な症状>
発熱、喉の痛み、咳、鼻水、全身の倦怠感、関節痛、食欲不振、頭痛など

<感染しやすい期間>
潜伏期間、症状がある期間(発症前24時間~発症後3日程度が最も感染力が強い)

おたふく風邪

「おたふく風邪」として知られる流行性耳下腺炎は、耳下腺が腫脹することで「おたふく」のお面のように顔が腫れあがってしまう感染症。
一度感染すると抗体を獲得する感染症で、再発することが少ないといわれています。

<主な症状>
発熱、両方あるいは片方の耳下腺の腫脹、顎下腺や舌下腺の腫脹など

<感染しやすい期間>
発症3日程前~耳下腺の腫脹後4日程度

水ぼうそう

全身にできた発疹が水疱となり、かゆみや痛みを伴う症状を引き起こす感染症です。
感染力が強く、1人が感染するとすぐに園内に広がってしまうほど。
すべての水疱がかさぶたになるまで登園は禁止されます。

<主な症状>
発熱、頭痛、発疹→水疱→痂皮(かさぶた)

<感染しやすい期間>
発疹出現の2日程前~痂皮形成されるまで

溶連菌感染症

溶血性連鎖球菌が原因で引き起こされる溶連菌感染症は、鼻の粘膜やのどの粘膜といった呼吸器や皮膚に感染します。
病院で処方された薬を適切に服用することで、多くの場合は症状が改善されます。

<主な症状>
発熱、喉の痛み、扁桃腺の腫れ、苺舌、全身の倦怠感など

<感染しやすい期間>
治療を開始する前~治療開始後1日程度

RSウイルス感染症

RSウイルスが原因となり引き起こされるRSウイルス感染症は、生後1歳までに半数以上、2歳までにほぼ100%の乳幼児が感染するといわれています。
感染力が強いうえ、何度も感染し発症することがあるため、園内での感染拡大に要注意です。

<主な症状>
発熱、咳、呼吸困難、鼻水など

<感染しやすい期間>
呼吸器症状のある3~4週間

りんご病

「りんご病」として知られる伝染性紅斑は、ヒトパルボウイルスB19に感染することによって、頬がりんごのように赤くなってしまうことが特徴です。
この赤みは発疹で、頬だけでなく全身に広がり、かゆみを伴います。

<主な症状>
発熱、全身や頬の紅斑性発疹、喉の痛み、関節痛など

<感染しやすい期間>
発疹出現の1週間程前まで

ノロウイルス感染症

急性胃腸炎を引き起こすノロウイルス感染症の主な症状は、嘔吐や下痢を伴う吐き気や腹痛など。
免疫力の低い子どもの場合、これらの症状により脱水症状を引き起こすことがあります。
もし園内で子どもが嘔吐をしてしまった場合、これらの感染症の可能性を懸念し、すばやく適切に処理するようにしましょう。

<主な症状>
発熱、吐き気、嘔吐、腹痛、下痢など

<感染しやすい期間>
症状のある期間~症状消滅後1週間程

 

保育園でできる感染症を流行らせないための対策とは

紹介した感染症はいずれも、園内での感染拡大が懸念される感染症。

園内で感染症が広まらないためにも、日頃からの感染症対策が必要です。

手洗い・うがいの徹底

子どもたち自身もすぐに取り組める感染症対策のひとつに、手洗い・うがいが挙げられます。

せっけんを使った15秒以上の手洗い、自分のコップを使ったうがいを行うよう、保育園全体で声掛けをしましょう。

園内の消毒・除菌の徹底

子どもたちが頻繁に触れる備品や園内施設に対し、菌が付着して繁殖しないよう、定期的に消毒・除菌をする必要があります。

乳児が口に入れたおもちゃや洗いにくい布製のおもちゃなどは、より慎重に取り扱うようにしましょう。

子どもの生活リズムを観察

子どもたちのウイルスに対する抵抗力をあげるために、まずは普段の生活リズムを整えることが何よりも大切です。

普段から子どもたちの様子を観察し、寝不足ではないか、食欲はあるか、体調に問題はないかなどチェックしましょう。

 

まとめ

ウイルスの抵抗力が低い子どもたちのために、園内での感染拡大は防ぎたいもの。

感染症によっては、子どもであるがゆえに重症化してしまうケースもあります。

日頃から感染症対策と子どもたちの観察を行い、ウイルスに打ち勝てる環境をつくりましょう。
 

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