保育士面接で逆質問を聞かれたときは?評価が上がる逆質問とは

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保育士の面接の最後のタイミングで、「何か質問はありませんか?」と聞かれ、適当に返してしまっていませんか?面接官が求職者に質問を求めるいわゆる逆質問は、求職者の転職への熱意をはかる大切なポイントになります。逆質問で聞く内容によって、面接全体の印象が分かれるといっても過言ではないほど。そこで今回は、面接で評価される逆質問の行い方についてまとめました。

逆質問は評価が上がるチャンス!

面接が終盤になり、もう間もなく終了というタイミングで面接官から求められる逆質問。
この逆質問は面接を締めくくり、評価を上げる最後のチャンスです。

そのため逆質問を求められたら、適切な内容の逆質問を行うことが大切になります。

一方で良い逆質問ができなかった場合、それまでの面接で評価が高かったとしても最後の最後でマイナスになることも。
せっかく面接が順調に進んでいたにもかかわらず、最後に評価が下がってしまうのはもったにないですよね。

面接の最後に熱意を伝えるチャンスとして、逆質問する内容もしっかり準備していきましょう。

逆質問はどのような意図で行われるの?

保育園での面接時に、なぜ逆質問が行われるのでしょうか。
それは、求職者に逆質問を求めることで、求職者の働く熱意や意欲を確認することができるためです。

また面接中に聞かれるような質問は、一般的に面接で必ず尋ねられるような質問が多いでしょう。
例えば、『なぜ転職をしようと決意したのか』『なぜ私たちの保育園を選んだのか』といったようなもの。

そのため求職者が聞かれることの他に伝えたいことがあっても、なかなか伝わらないということが多いでしょう。

そういった場合に面接官が逆質問の機会を設けることで、求職者のさらなる熱意や本気度を引き出すという目的もあるのです。

評価される逆質問とは?

求職者側から逆質問を行う場合、どのような逆質問を用意すればよいのでしょうか。

評価される逆質問を、例文とともにいくつか紹介します。

園での保育に関する逆質問

園で行っている保育や園の方針に関する具体的な逆質問は、評価をされることが多いです。

自分が実際にその園で働くことを想定し疑問に感じることや知りたいことなど、具体的に準備できるとよいでしょう。

そうした細かい点について尋ねることで、面接官から「保育園への関心が高い」と評価をされる場合もあります。

  • 「貴園では食育を通じた子どもたちの成長に注力されていると伺いました。子どもたちの食への関心を高めるために、具体的にどのような取り組みを行っていますか?」
  • 「貴園では地域に根差した保育を大切にされておりますが、地域のイベントや人々と触れ合うことで、子どもたちのどのような点に成長を感じられますか?」
  • 「貴園の『自然とともに育む』という保育理念に非常に共感いたしました。子どもたちが自然に触れられる機会を増やすため、どのようなことを大切にされていますか?」

やる気をアピールする逆質問

逆質問でやる気や熱量をアピールすることも可能です。

逆質問するときは、『その園で働く気満々』な姿勢でいることがポイント。

実際にその園で働くことを強くイメージしていると捉えられ、評価も高くなります。

  • 「貴園で保育士として勤務するにあたり、最も大切にしていることは何ですか?」
  • 「貴園で活躍できる保育士になるために、何か事前準備をしておくことはありますか」
  • 「貴園で保育士として働く中で、最もやりがいを感じることは何ですか?」

自分の資格やスキルに関する逆質問

自分の資格やスキルをPRできる逆質問も評価されやすいでしょう。

例えば何か資格を取得しているのであれば、その資格をアピールしつつ、どのように活かすことができるのかを逆質問すると良いです。

自分のスキルをアピールすることができれば、保育園側にも意欲を感じてもらえる可能性が高くなります。

  • 「絵本専門士の資格を取得しております。貴園でも絵本の読み聞かせなどでスキルを活かしたいと考えておりますが、貴園ではどのような目的で読み聞かせを行われていますか?」
  • 「学生時代に、器械体操を10年間取り組んでおりました。貴園でこの経験がお役に立てるイベントにはどのようなものがありますか?」
  • 「学校では、子どもたちとお外遊びを行うボランティア活動を行っておりました。この経験を活かしたいと思っているのですが、貴園ではお外遊びをどのくらいの頻度で行われていますか?」

働き方に関する逆質問

労働条件や福利厚生などについて、逆質問して根掘り葉掘り聞くことはあまり印象が良くありません。

ですが、その園で長く勤務したいという意志が見える・疑問点を解決することで納得して働きたいことが分かる、以下のような質問であれば好印象を与えることができるでしょう。

  • 「出産妊娠後も勤務したいと考えております。貴園では産前産後休暇があると伺いましたが、実際にそのような働き方をされている方はいらっしゃいますか?」
  • 「貴園にてキャリアアップされた保育士さんに共通するポイントなどがあれば、お伺いしたいです。」

逆質問を行う際に注意すること

最適な逆質問を行うことで、働く熱意や意欲を面接官にしっかりと伝えることができます。

しかし、逆質問ではどのような質問を行ってもよいというわけではありません。

逆質問するときに注意すべきポイントについて、具体的にまとめました。

「特にありません」はNG

面接の質問の際に絶対に避けるべきことは、「特にありません」と一言で回答してしまうことです。

これは保育士の面接に限ったことではなく、どのような職場の面接でも避けたいこと。

逆質問は、求職者の保育園に対する事前の理解や調査の度合いをチェックする機会でもあります。

そのため特に何も無いと回答することは、保育園に関心がないのだと理解されかねません

労働条件について聞く場合は注意

採用後のミスマッチ防止の効果があるため、労働条件について逆質問すること自体はNGではありません。

しかし労働条件について聞く場合は、聞き方に注意が必要です。

「残業ありますか?」や「シフトの融通は利きますか?」などのストレートな聞き方をしたり、労働条件についての逆質問ばかりしていると、とにかく条件面だけで園を選んでいるように見えてしまいます

労働条件について逆質問したい場合は、先述した『働き方に関する逆質問』を参考に慎重に聞いてみましょう。

調べれば分かることは聞かない

保育園のホームページや求人票などで調べれば分かることは、聞かないようにしましょう

あらかじめ調べれば分かることを逆質問するということは、応募条件についてあまり調べていないのではないかと捉えられかねないためです。

例えば「勤務時間は何時から何時までになりますか」という質問は、聞くまでもなく求人票に記載されているはず。

このようなどこでも確認できる事実を改めて質問することは、面接の評価を下げるマイナスポイントになってしまいます。

逆質問は、直接確認しなければ分からないことのみ質問するようにしましょう。

オープンクエスチョンで質問する

逆質問をするときに注意したいこととして、オープンクエスチョンで質問をすることも大切です。

オープンクエスチョンとは、質問を受けた相手の側がさまざまに回答を行える質問のこと。
一方で反対語であるクローズドクエスチョンとは、質問を受けた側がYESかNOで答えることができる質問です。

クローズドクエスチョンは質問と回答の1往復のみで会話が終わってしまうことがあるため、逆質問ではおすすめできません。

面接官がさまざまな回答を引き出せるオープンクエスチョンで逆質問することを心がけましょう。

【例】
▼クローズドクエスチョン
「この経験が活かせる行事はありますか?」→回答がYES・NOで完結されてしまう

▼オープンクエスチョン
「この経験が活かせる行事にはどのようなものがありますか?」→さまざまな回答が予想できる

まとめ

保育園の面接は、お互いを理解する大切な場です。

面接官が求職者を理解するのはもちろんですが、求職者が保育園側の理解を深める場でもあります。

保育園を理解しつつ、さらに最後のアピールをするために、適切な逆質問を準備しましょう。
 

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