【保育士の面接対策】よくある質問やマナー・服装について解説

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保育士の転職を成功させるためには、面接対策は必要不可欠です。転職活動中の保育士の中には「転職はしたいけど、面接が嫌だな…」「面接で落ちたらどうしよう…」と憂鬱に感じている方も多いのではないでしょうか?今回は、保育士の面接対策に関するよくある質問やマナー・服装などについて解説します。

【保育士の面接対策】面接で見られているポイントは?

面接において、面接官が応募者の何を重要視しているか、あらかじめ理解しておきましょう。

事前に見られているポイントを知っておくことで、そのポイントを意識した受け答えができるかもしれません。

つまり、面接官に良い印象を与えられるということです。

保育士が面接で見られている基本的なポイントは、以下の通りです。

清潔感のある身だしなみか

社会人としてのマナーが身についているか

人柄が良いか

仕事への姿勢はどうか/熱意があるか

園が求める経験やスキルを持っているか

園の雰囲気や考え方に合う人材か

正しい言葉遣いが使えているか

志望動機をしっかりと伝えられているか

キャリアビジョンを描けているか

上記のポイントは、あくまでも基本的なものであるため、保育園によって見られているポイントは異なります。

ただし、保育園側が共通して思うことは「一緒に働きたい人材か/この保育園で働いて欲しいと思える人材か」ということです。

採用したいと思ってもらうためにも、限られた時間の中で、自分自身をしっかりとアピールすることが大切です。

【保育士の面接対策】面接でよく聞かれる質問TOP5

保育士が面接でよく聞かれる質問は、ある程度決まっています。

その中でも、特に聞かれる項目を5つピックアップしてみました。

面接の参考として、質問内容と例文をチェックしてみてください。

保育士になったきっかけ

「保育士になったきっかけは何ですか?」は、保育士の面接で特に多く聞かれる質問です。

志望動機を聞く前の軽いジャブとして聞かれるケースがよくあります。

この質問には「いろいろな職業がある中、なぜ保育士を選んだのか」という意図が隠されています。

いわば、保育士としての情熱が問われているのです。

この質問を聞かれた場合は「保育士を目指すきっかけになったエピソード」を具体的にして回答しましょう。

【回答例】
私が保育士を目指すきっかけとなったのは、ボランティアでの経験です。
中学生の頃に授業の一環として近くの保育園にボランティアへ行きました。
そこで私は、小さな子どもと触れ合う楽しさや、赤ちゃんのかわいさに気づきました。
以来、プライベートでも何度かボランティアへ行くようになり、やがて本格的に保育士を志すようになりました。

ここでのポイントは「感動したこと」「心に残ったこと」を伝えることです。

感情的な部分を回答に含めると、より説得力が増します。

前職を辞めた理由

「なぜ前職を辞めたのですか?」といった質問も保育士の面接で聞かれる鉄板の質問です。

この質問の回答のポイントは、ポジティブにまとめることです。

前職が保育園の場合、「給料が安い」「残業が多い」「人間関係が複雑」などの不満が理由で退職した人も多いでしょう。

しかし、回答の際にマイナスなことばかり挙げてしまうと「また同じ理由でこの仕事もすぐ辞めるのでは?」と面接官側が不安になってしまいます。

退職理由には「やむを得ない理由」「挑戦したいことがある」のどちらかをメインに伝えると好印象を持たれやすくなります。

【回答例】
以前勤めていた保育園は一斉保育だったため、子どもたちが主体となって活動に取り組むことが少なかったように感じます。
私は保育士として勤める中で、保育士が率先して子どもたちを導くような保育ではなく、子どもの自主性を引き出すような保育がしたいという思いが日に日に強くなっていきました。
そんなときに貴園と出会い、「見守る保育」という保育方針に深く共感し、志望いたしました。

回答例のような「保育観の違い」に加えて「今後どんなことに挑戦していきたいか」「キャリアアップを目指している」なども伝えると、より好印象を持たれやすくなります。

志望動機

「なぜうちの保育園を選んだのですか?」は、保育士の面接において特に重要な質問です。

これは「数ある保育園の中で、なぜうちなのか?」という面接官側の素朴な疑問であるケースと、「うちの保育園の魅力をどれだけ知っているのか」という求職者側を試す意図が含まれているケースあります。

志望動機のポイントは、ほかの保育園にはない、この保育園の魅力を伝えることです。

【回答例】
以前からオペレッタや人形劇などに興味がありましたが、以前勤めていた保育園ではイベントが少なく挑戦する機会がありませんでした。
しかし、○○保育園さんの公式ホームページやブログを拝見したところ、オペレッタや人形劇などのイベントが豊富で、大変魅力的に感じました。
入社した暁には、積極的にイベント運営に携わらせていただきたいと思います。

公式ホームページやブログでしっかりとリサーチしたことをアピールしつつ、「入社後にしたいこと」を明確に伝えることで、関心度の高さと熱意を印象づけられます。

経歴やキャリア

「これまでどんな仕事をしていましたか」「前職のポジションや仕事内容を教えてください」という質問を受けた場合は、前職でどのように働いていたのかを簡潔に話しましょう。

【回答例】
以前勤めていた保育園では、0〜1歳児の担任保育士として常勤しておりました。
当時は入社5年目ということで、担任業務に加えてフロアリーダーとして後輩の指導を担当していました。
入社後はこの経験を生かし、周囲から信頼される保育士として努めてまいります。

前職も保育士の場合は、次のようなことも含めて説明するとよいでしょう。

  • 役職
  • 担当したクラスの年齢
  • 子どもの人数
  • 業務内容(保育業務、保護者対応、書類作成)

夏祭りやクリスマス会といった保育園のイベントの企画・運営に携わっていた経験がある場合は、それも一緒に伝えましょう。

特技・趣味・自己PR

「特技と趣味は何ですか」「自己PRをしてください」という質問も保育士が面接でよく聞かれることの代表例です。

どちらの質問にも「保育に直接生かせる自分の強み」を伝えるのがポイントです。

【特技・趣味の回答例】
特技はピアノの弾き歌いです。
小学生のときから大学生までおよそ10年以上習っていた経験があります。
高校のときには地区のコンクールに入賞しました。
前職でもイベントの際に歌の伴奏を担当しておりました。
【自己PRの回答例】
製作が得意です。
大学の卒業制作では大型絵本を作りました。
前職でもクリスマス会やお遊戯会などの装飾や衣装を担当し、保護者の方からもお褒めの言葉をいただきました。
入社後はこのスキルを生かして、さまざまなイベント製作に携わっていきたいです。

スキルを述べた上で「入社した暁には○○したい」とアピールするとより好印象です。

面接官は、応募者がどのようなスキルを身につけているのかを把握することで、入職後の園での活躍をイメージしやすくなります。

【保育士の面接対策】面接で逆質問されたときの回答例

面接官から「何か質問はありませんか?」と聞かれたときは、必ず質問をしましょう。

「特にありません」と言ってしまうと「この保育園にあまり興味がないのかな?」と思われる可能性があります。

質問に困った場合は、次のような質問を投げかけてみましょう。

【逆質問の回答例】

前職では書類や連絡帳は手書きでしたが、○○保育園さんはデジタルでの作業でしょうか?

出産後も貴園で働き続けたいと考えています。貴園には小さいお子さんを育てながら働かれている先生もいらっしゃるのでしょうか?

特に力を入れているイベントは何ですか?

貴園でご活躍されている方の特徴を教えていただけますでしょうか?

…など

その保育園の公式ホームページには書いていないことを聞くのがポイントです。

あらかじめ質問したいことを2〜3個用意してから面接に臨みましょう。

転職・就職の際の面接は緊張するかもしれませんが、前もって回答を準備すれば、堂々と答えられます。

志望先の保育園にあなたの「やる気」が伝えられるよう、ハキハキとした口調で、誠意を持って答えましょう。
>>>あわせて読みたい「保育士面接で逆質問を聞かれたときは?評価が上がる逆質問とは」

【保育士の面接対策】気をつけるべきマナーや服装

面接の際に気をつけるべきマナーや服装についてもチェックしていきましょう。

面接時の服装は基本的にスーツ

服装の指定がない限り、面接の際はスーツを着用します。

黒、紺、グレーなどのスタンダードなスーツを着用すれば特に問題はありません。

ただ、シワやシミ、ホコリなどがあると清潔感が欠けて見えるので、あらかじめクリーニングに出しておくことをおすすめします。

髪色は暗めで化粧は薄めがベター

髪色は黒、もしくは暗めの茶髪が好ましいでしょう。

髪色が派手すぎると、誠実さに欠けますし、「子どもたちの前に立つ者としてふくさわしくない」と面接官に悪印象を与えてしまう可能性もあります。

化粧は、派手すぎないナチュラルメイクがベターです。

コンタクトをつける場合は、カラコンではなくクリアコンタクトを選びましょう。

最低10分前には会場に到着

面接当日は、少なくとも10分前には会場へ到着するように心がけましょう。

ただし、保育園で面接を受ける場合は、到着が早すぎるのはNGです。

面接の30分前に到着しても、面接先はまだ面接の準備ができていないケースがほとんど。

早すぎる訪問は相手側も困ってしまうため、「早すぎず遅すぎず」の時間を心がけましょう。

大きな声でハキハキと話す

面接時は緊張してしまう人が多いと思いますが、緊張したときこそ大きな声でハキハキと話しましょう。

同じ内容を話していても、声が小さいのと大きいのとでは印象が大きく変わります。

質問されたときは、「はい」と返事をしてから「結論→理由」の順番で答えましょう。

文章を簡潔にまとめると、より伝わりやすくなります。

まとめ

保育士の転職活動における面接は、事前にしっかりと対策をしておくことで成功に近づきます。

面接では、面接官に良い印象を与え、「ぜひ保育園に来てほしい!」と思ってもらえるよう、自身をアピールすることが大切です。

本記事を参考に、十分な面接対策を行ったうえで、後悔のない転職活動にしてくださいね。

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