お役立ち情報
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保育園の活動で、「表現遊びを楽しみたい」と考えている保育士の方もいるのではないでしょうか。子どもたちが自分の感じたことなどについて、表現する力を育む表現遊び。保育園で表現遊びを取り入れることで、さまざまな効果やメリットが期待できます。今回は、保育園で表現遊びを行うねらいや、楽しい表現遊びの具体例をご紹介します。表現遊びを活動に取り入れたいと考えている方は、ぜひ参考にしてみてください。
■目次
以下では、保育における表現遊びについて解説します。
表現遊びは、何かになりきって演じたり、自分でイメージしたことを動きで表現し楽しむ遊びです。
表現遊びの例
●ごっこ遊び
●リズム遊び など
さまざまなものの形、鳴き声や音、その様子などを想像し自分なりに創造していく表現遊びは、子どもの心の豊かさを養ってくれます。
道具や歌、音楽を使用すれば、表現遊びの幅が広がり、年齢や人数に応じた活動を展開していくことができるでしょう。
>>>あわせて読みたい「【保育園でのごっこ遊び】メリットや保育士の関わり方とは?」
保育で行う表現遊びでは、以下のようなねらいを定めることができます。
●全身を使って表現する楽しさを味わう
●自分で考えたり創造する力を育む
●友達や仲間と一緒に表現を共有する
全身を使って踊ったり運動したりする表現遊びは、子どもの運動能力を高めることにつながります。
また、感じたことや考えたことを自分たちで創っていくことで、表現力や創造力が育まれます。
それを仲間と共有することにより、コミュニケーション能力や協調性といった社会性を身に付けることが可能です。
表現遊びは、
というサイクルを繰り返して、さまざまなことを学びます。
まだ経験が浅い子どもたちには、このような体験をたくさん味わわせてあげることが非常に大切です。
保育する側は、子どもの表現を存分に引き出し、自信を育ててあげられるような関わりを心がけたいですね。
>>>あわせて読みたい「保育園でリズム遊びをしよう!ねらいや年齢別おすすめの遊び方」
表現遊びにはどんなメリットがあるのでしょうか。
以下で詳しく解説します。
運動能力を養うには、脳と身体を一緒に使っていくことが重要です。
表現遊びでは、思考しながら手足を動かすコツや、力加減といった運動の基礎が学べます。
また、
など、さまざまな動きを楽しむうちに繊細で豊かな動きが習得できるため、体力の向上も期待できます。
このような能力を伸ばしていくために、表現遊びを繰り返しながら、のびのびと体を動かせる機会を増やすことが大切です。
まだうまく言葉で表せない子どもでも、イメージを身振りで表現することは可能です。
身体を使って何かになりきったり、真似を楽しんだりすると、「この動き面白いな」「もっとこうしたいな」という意思が芽生えるため、興味を引き出してあげることができます。
普段の保育生活では受身的な活動も多く、自分の気持ちを表現する機会は少ないですが、表現遊びは思いっきり自分たちの遊びを創り上げられ、表現することを楽しめるメリットがあります。
このように自分から行動したくなる自主的な体験は、言葉の発達にもつながっていくでしょう。
友達と一緒に遊びを創っていく表現遊びは、お互いの表現や個性を認め合い協調性を養うことが期待できます。
そして、自分たちで遊びを考えたり試行錯誤したりする経験を通して、人それぞれの違いに気付いたり新しい発見を得たりして、集団生活の中での自己表現方法を学んでいけるでしょう。
さらに、協調性を養ううえで重要なのが自己肯定感です。
友達とのびのび表現遊びを楽しみながら、自分を肯定的に捉えられるようサポートしてあげることが大切です。
ここでは、保育園で楽しめる表現遊びをご紹介します。クラスで活動する際の参考にしてみてください。
「幸せなら手を叩こう」というほっこりする歌詞と、ちょうどよいテンポ感で1歳児頃から楽しめます。
手を叩く、足をならす、など簡単な動作がメインのこの曲は、保育の合間に行うリズム遊びとしてもおすすめです。
鳴らす部分をほっぺやおしりなど身体のいろんな場所に替えて遊んでみてください。
「タンタンタン」という楽しいリズム部分と、笑ったり怒ったり喜怒哀楽を表す部分でさまざまな表現が楽しめる手遊び歌です。
出てくる言葉も難しくないため、0歳児にも適していますよ。
表現のメインとなるのはやはり「おおきなくり」の部分ではないでしょうか。
大きな木、中くらいの木、小さな木など、全身を使って木の大きさを表現してみましょう。
「アブラハムには7人の子」という歌から始まり、「右手」「左手」「右足」「左足」と踊る箇所がどんどん増えていきます。
左右が理解できなくても、保育士が鏡となって真似をしながら踊ってみましょう。
おもしろい動きに盛り上がること間違いなしです。
「おーちたおちた」「なーにがおちた」という掛け合いが楽しい手遊びです。
りんごが落ちてきたら両手でキャッチ、雷が落ちてきたらおへそを隠す、などがよくあるパターンでしょう。
ここにアレンジを加えて、「トゲトゲの栗が落ちてきたらどうする?」や「流れ星が来たらどうする?」と子どもたちと想像して表現するのもおもしろいですね。
この手遊びの対象年齢は、2歳児以降がおすすめです。
「上を見て下を見て、○○はどーこだ?」と言って指示したものを探すことを楽しみます。
○○の部分は「身体の部位」「ピアノ」「先生」「友達の名前」に変えて、ゲーム感覚で探す楽しさを味わってください。
バスに揺られるこの見立て遊びは、軽快なリズムで子どもたちにも人気の曲です。
という動作を繰り返しながら、歌詞に合わせた動きを楽しみます。
保育者の足や、バスに見立てたブロックにみんなでまたがり、バスの揺れをイメージしながら楽しんでみましょう。
ロシア民話の『おおきなかぶ』は、劇遊びとしても人気ですね。
かぶの大きさを子どもたちと想像しながら、ごっこ遊びをしてみましょう。
「うんとこしょ、どっこいしょ」という掛け声が、かぶのずっしりとした重さを感じさせくれます。
セリフのリズムも心地よく、みんなで繰り返し言うことで協力し合う楽しさを学べます。
円形の大きな布を揺らしたり膨らませたりして、布で表現を楽しむパラバルーン。
一つの技を作り上げるには、全身を使って布を操る力や、タイミングを合わせる力が求められます。
リズムに合わせて布をさまざまな形に変化させていくことで、表現力や協調性が養えるでしょう。
>>>あわせて読みたい「【難易度別】パラバルーンの技9選|ねらいや指導ポイントも解説」
リトミックは、音楽に合わせて身体を動かしながら子ども自身が表現を楽しむ活動です。
リトミックには、運動・ソルフェージュ・即興性という3つの要素があり、これらをバランス良く伸ばしていくことで心や身体の総合的な発達を促します。
表現遊びとしては、以下のようなものがおすすめです。
例
●音楽に合わせて体全体を動かす
●動物になりき●
●リズムに合わせて楽器を鳴らす など
まずは保育士の真似から始めて、次第に自分たちでアレンジを加えてみるとより楽しめますよ。
>>>あわせて読みたい「リトミックのやり方や指導ポイントは?ねらいやメリットも解説!」
今回は、表現遊びを行うねらいと具体的な遊びの例をご紹介しました。
表現遊びに「これをやるべき」といった正解はありません。
本記事を参考に、子どもの年齢や発達段階に適したごっこ遊びやリズム遊びを導入してみてくださいね。
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