お役立ち情報
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保育士の五月病について解説します。新年度が始まり慌ただしい日々をひと月過ごしたところで、急激に気分の落ち込みや体調不良を感じてしまう状態を指す「五月病」。保育士さんの五月病には、保育士さんならではの理由があるのです。今回は、五月病になりやすい人や原因、対策方法についてまとめました。
■目次
五月病とは、5月の大型連休後に憂うつな気分に陥ること。
医学的にそのような病名があるわけではなく、一般的に5月にこのような状態に陥りやすいことから「五月病」と呼ばれています。
4月に新生活をスタートして間もない新人保育士や保育学生に起こりやすく、放置しておくとうつ病などの精神疾患が進行してしまうことも。
五月病は、侮ってはいけないメンタルヘルスからのSOSなのです。
五月病の症状としては、以下のような状態があげられます。
●夜眠れない
●何に対しても無気力
●仕事に行きたくない
●食欲がない
●なんとなく体調が悪い
五月病にはうつ病や適応障害、不眠症などの病気が隠れていることも。
五月病が辛いと悩んでいる場合は、早めに病院に精神科や心療内科での診察を検討しましょう。
参照:社会福祉法人 恩賜財団 済生会
五月病にかかりやすい人には、どのような特徴があるのでしょうか。
まじめで何事に対しても完璧を求めてしまう人は、五月病になりやすいといえます。
言われたことや任されたことはしっかりこなさないといけない、絶対に失敗してはいけないというプレッシャーで自分自身を苦しめ続けた結果、メンタルヘルスに支障をきたしてしまうのです。
責任感が強く、困ったとき周りの人になかなか相談できないという人も、五月病になりやすい傾向があります。
誰にも頼ることができないという緊張感から体調を崩してしまうことも。
一人で抱え込まず、周りに相談することができる人を見つけることが大切です。
自分よりも他人のことを気にかけることができる人は、自分の意志・意見を我慢し続けてしまうことでストレスが溜まり、五月病になってしまうことも。
他人に気遣いができることは素敵なことですが、同時に自分のことも大切にすることが必要です。
保育士が五月病になってしまう理由には、保育士ならではの理由も。
新学期が始まり、担任や主任、リーダーなど新しい仕事を任されたことで緊張状態が続き、五月病になってしまうことがあります。
慣れている園であっても4月になると環境がリセットされてしまうだけでなく、子どもたちも安定しません。
子どもたちの保育や新年度ならではの作業を行いながら、新しい仕事への適応を行っているうちに疲労がかさみ、1か月経った頃となる5月に五月病の状態に陥りやすいのです。
つい数日前まで0歳児の保育をしていたのに、4月から突然4歳児の担任に…という状況になることもしばしば。
子どもの年齢によって、行う保育業務の内容や必要とされるスキルは大きく異なります。
乳児クラスは泣き止まなくて困ってしまう、幼児クラスは遊び体力を削ってしまうなどのギャップを感じると、心身ともに疲れてしまうでしょう。
保護者対応にストレスを感じていると、五月病の原因となってしまいます。
保育士の仕事は子どもたちを相手にするだけではなく、その保護者とのやり取りも大切です。
新年度は保護者自身も仕事のことなどで慌ただしくされていることが多く、些細なことでトラブルが起きてしまうことも。
全員がいっぱいいっぱいになってしまう新年度だからこそ、丁寧に対応を行うことが大切です。
>>>あわせて読みたい「【保護者対応トラブル】原因別・事例別で見る保育士の対処法」
燃え尽き症候群とは、何かに熱中していた人が心身の疲労などを原因に急に意欲を失ってしまう状態のこと。
新年度が始まり、新しい環境で奮闘する保育士は、知らず知らずのうちに疲労を溜めてしまいがち。
何かのきっかけで燃え尽きたかのように意欲を失い、そのまま社会に適応できなくなってしまうこともあるのです。
参照:e-ヘルスネット|バーンアウトシンドローム
保育士が五月病にならないためには、積極的に自分を労わるような時間を持つことが大切です。
具体的にどのような対策方法があるのか、以下にまとめてみました。
頑張ることはいいことですが、頑張りすぎることはよくありません。
頑張りすぎて過度な疲労を感じてしまうと、五月病の原因となってしまいます。
肩の力を抜いて、自分ができる範囲で無理せず仕事を行うことを意識しましょう。
自分で手に負えないことや困ったことは、周りの保育士に相談したり分業をお願いしてみましょう。
休日や就業後にリフレッシュできる時間を作ることも大切です。
映画を見たり音楽を聴くなど、自分が気分転換できるようなものであれば何でもOK。
仕事のことを考えすぎることはやめて、自分のための時間をとることを意識してみましょう。
困ったことや苦しいことは、誰かに話を聞いてもらうことも大切です。
自分が不安な心理状態にあるうちは、パニックになってしまい最善の答えにたどり着けないことも。
誰かに相談することで自分の状況を冷静に分析できるだけでなく、相談相手からの助言で状況が好転することもあるでしょう。
解決に至らなくても、誰かに自分の思いを共有するだけで不安が軽減されることもあります。
たくさんの可愛らしい子どもたちに囲まれながら仕事ができるということは、保育士の特権。
目の前にいる子どもたちと今まで以上にじっくり向き合い、子どもとのやり取りに没頭することで癒し効果を得られるだけでなく、よりよい保育にもつながります。
何か嫌な出来事があっても、子どもの笑顔を見ただけでこちらも自然に笑顔になれますね。
仕事以外で熱中できる趣味があると、働く目的や頑張れる理由を見出すことができ、メンタルヘルスの安定につながります。
さらに体を動かす趣味の場合、脳内で「セロトニン」と呼ばれるメンタルの安定や安心感を与える神経伝達物質が分泌されます。
セロトニンはやる気や幸福感にもつながることから、五月病を防ぐ効果も期待できるでしょう。
どうしても環境の改善が期待できない、今いる場所から早く脱したいと考える場合は、転職することも一つの方法です。
ただし転職は衝動で行うのではなく、慎重に行うことが大切。
まずは転職アドバイザーに相談してみましょう。
新年度が始まってひと月経った5月に、気分が落ち込んだり疲労感を感じる五月病。
毎日多忙な日々を過ごしている保育士さんも他人事ではありません。
五月病は、対策を行うことで回避することができます。
自分なりにリフレッシュできる方法を探して、心身ともに健康な1年間を過ごしましょう。
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