保育で育てやすい野菜は?おすすめの野菜や栽培するポイント

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食育を学ぶための機会として、野菜の栽培を取り入れている保育園が多くあります。いざ始めたいと思うけれど、何から始めたらいいのか分からないという保育士もいるのではないでしょうか。保育園で野菜を育てることには、たくさんのメリットがあります。今回は、栽培におすすめの野菜や栽培するポイントについて解説します。

保育に野菜の栽培を取り入れるねらい

保育に野菜の栽培を取り入れるねらいは、以下の点があげられます。

植物の成長を楽しみ、喜びを知る

食への興味関心が高まる

命の大切さを学ぶ

自然や季節を感じることができる

普段食べている野菜がどのような過程で成長しているのか、直接お世話をすることで学ぶことができます。

また、実際に種や苗の状態から見て、日々触れて観察することで、多くの気づきや発見につながります。

保育に野菜を取り入れることは、子ども達が食育について学ぶ機会として最も最適な活動といえるでしょう。

保育に野菜の栽培を取り入れるための導入

以下では、保育に野菜の栽培を取り入れるための導入を紹介します。

野菜にまつわる絵本の読み聞かせ

野菜の栽培を実際に行う前に、野菜にちなんだ絵本を用いて、野菜に興味を持ってもらいましょう。

子ども達の中には、畑で育てられている野菜を見たことがない子どももいます。

そのため、「野菜はこんな風に育つよ」と絵を見せてあげると子ども達も「やってみたい!」と思うきっかけにつながるかもしれません。

また、野菜が苦手な子どもも絵本を通じて関心を持ちやすいでしょう。



野菜の栽培方法をペープサートやパネルシアターで説明する

ペープサートやパネルシアターを用いた説明は、子どもたちが興味・関心を持ちやすいといえます。

野菜が成長する様子をペープサートやパネルシアターを通じて知ることで、栽培をすることにワクワク感を持つことができるでしょう。

また、「大きくなったらどんな形や色になるかな?」とシルエットクイズを出題するのも盛り上がるかもしれません。

>>>あわせて読みたい「保育で大活躍するペープサートとは?ねらいや作り方のポイント」

>>>あわせて読みたい「保育に役立つパネルシアターとは?ねらいや基本の作り方を解説」

 

保育園で育てやすい野菜

以下では、初心者の方でも簡単に育てることができる野菜を紹介します。

①きゅうり
苗の植え付け:2月~3月 収穫時期:5月~6月
②ミニトマト
苗の植え付け:4月~5月 収穫時期:6月~7月
③なす
苗の植え付け:5月~6月 収穫時期:6月~10月
④ズッキーニ
苗の植え付け:4月~6月 収穫時期:7月~8月
⑤枝豆
苗の植え付け:5月 収穫時期:7月~8月
⑥ラディッシュ
苗の植え付け:3月~5月 収穫時期:5月~7月
⑦かぶ
苗の植え付け:9月~10月 収穫時期:10月~12月
⑧じゃがいも
苗の植え付け:2月~3月 収穫時期:7月~8月
⑨オクラ
苗の植え付け:5月~6月 収穫時期:7月~8月
⑩さつまいも
苗の植え付け:5月~6月 収穫時期:10月~11月

上記の①〜⑥の野菜については、プランターや牛乳パックでの栽培が可能です。

園庭が無く野菜を栽培する場所が確保できない場合は、ちょっとしたスペースに置いて栽培できるためおすすめです。

保育園で野菜を栽培するときの子どもの役割

種まき、苗の植え付け

野菜を栽培する上でのスタートとなる種まき・苗の植え付けは、子ども達にやってもらいましょう。

野菜の種類によって異なる種の大きさや色、土のにおいなど、直接触れないと学べないことがたくさんあります。

この作業は、1歳児からできるため、保育士は目を離さないよう種の誤飲には注意しましょう。

水やり

野菜が成長するために必要不可欠な水やりは、子ども達に積極的にやってもらいたい作業の一つです。

毎日水やりを行うことで、育てているという実感を持つことができます。

クラスごとに当番を決めておくことで、クラスの一体感を得ることにもつながります。

経過観察

徐々に成長していく野菜の姿を観察することは、食育を学ぶ上で大切なことです。

スーパーや普段の食事で見る野菜とは違い、野菜は土からできるものだと学ぶことができます。

観察した様子を絵に描いてみるのも楽しいですね。

収穫

最後は、いよいよ収穫をする作業です。

最初に植えた種や苗の姿から、よく見る野菜の姿に成長し、喜びや楽しさが感じられるでしょう。

野菜の姿や色、感触を実際に手に取って観察してもらうといいですね。

保育園で野菜を栽培するときの注意したいポイント

保育園で野菜を栽培するときの注意したいポイントは、以下の点があげられます。

たくさんの種類を作らない

たくさんの種類を一度に作ってしまうと、子ども達は何の野菜を育てているのか分からず混乱してしまいます。

多くても3つの種類を栽培し、子ども達がしっかりと認識できるようにすることをおすすめします。

また、栽培を始める際は、子ども達に何の野菜を育ててみたいかアンケートを取ってみるとよいでしょう。

種まきや植え付けの時期が重要

野菜を栽培する上で、種まきや植え付けの時期は重要になります。

種まきや植え付けの時期を誤ってしまうと、野菜は育つことができません。

そのため、植え付け時期をまとめた栽培のカレンダーを作成したり、収穫までの時期を逆算したりと、あらかじめ準備しておくと安心でしょう。

農薬は使わない

子ども達がいる環境の中で、農薬を使うことは難しいです。

しかし、農薬を使わない場合は植えた野菜が病気になってしまう危険もあります。

しっかりと野菜が育つよう、間引きをして密集をさけたり、日当たり・風よけ・水はけをよくすることが大切です。

害虫を防ぐために、害虫ネットを使用するのもよいでしょう。

まとめ

野菜を栽培することは、子ども達が食育について学ぶ機会として、とても有効な活動です。

収穫した野菜は、子ども達と一緒に美味しく調理して食べましょう。

野菜が苦手な子どもも、一生懸命作った野菜なら食べることができるかもしれません。

子どもにとって良いことづくめの野菜の栽培を、ぜひ取り入れてみてください。

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