保育で大活躍するペープサートとは?ねらいや作り方のポイント

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保育のさまざまな場面で大活躍するペープサート。「作ってみたいけど難しそう」「どんなものかよく分かっていない」という保育士もいるのではないでしょうか?ペープサートは、身近なもので簡単に作ることができるうえに、子ども達にも人気があります。今回は、ペープサートに関するねらいや作り方のポイントを解説します。

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ペープサートとは?

ペープサートとは、紙で作った幼児向けの人形劇のことを言います。

元々は、ペーパーパペットシアター(paper puppet theater)の略称で、日本では江戸時代から存在した立ち絵が起源とされています。

表側と裏側に異なる絵が描かれた紙人形を使用することで、表現豊かな演出ができることがペープサートの特徴です。

ペープサートが役立つ場面

ペープサートは、保育のさまざまな場面で活用でき、子ども達からも人気が高いです。

ペープサートを用いる場面としては、子どもがなかなか集中して話を聞いてくれないときやまとまらないとき、次の活動へ移行するときなどが良いでしょう。

また、保育活動の導入として取り入れるのもおすすめです。

加えて、特別な背景が必要ないことから、屋外・屋内問わず使えるのも嬉しいですね。

 

【年齢別】保育にペープサートを取り入れるねらい

ペープサートを上手く保育に取り入れるためには、子どもの年齢や発達に応じた題材を選ぶことが大切です。

年齢別にまとめた、保育にペープサートを取り入れるねらいは、以下の通りです。

1~2歳児

1〜2歳児のねらいは、以下の点が挙げられます。

想像力を育む

知っている知識を確かめたり、新しい知識を学ぶことを楽しむ

1〜2歳児は、言葉を覚え始め、周囲の物事に興味・関心を持ち始める時期です。

ペープサートの題材は、身近な動物や丸・三角形・四角形などのシンプルで分かりやすい記号が出てくるものがおすすめです。

また、難しい言葉は使用せず、繰り返しの表現や歌があるとより楽しめるかもしれません。

3〜4歳児

3〜4歳児のねらいは、以下の点が挙げられます。

空想力や知的好奇心を養う

身の回りの生活習慣について理解を深める

3〜4歳児は、知識やボキャブラリーが増え、好奇心が高まる時期です。

特に、身の回りの生活習慣について興味を持ち始めるため、生活習慣を指導する題材がおすすめです。

登場人物が少なく、ストーリーの展開が分かりやすい昔話や童話、クイズなども楽しんでくれるかもしれません。

5歳児

5歳児のねらいは、以下の点が挙げられます。

想像力や言語能力を高める

正しい言葉の使い方や意味を知る

5歳児は、知識やボキャブラリーが増えることはもちろん、言語に対する理解力やコミュニケーション能力が高まる時期です。

物語のストーリーも理解できるようになるため、やや複雑なストーリーや長めの題材を選ぶのがおすすめです。

題材を選ぶ際は、子ども達からのリクエストを募集したり、ストーリ―を子ども達に考えてもらったりすると喜んでくれるでしょう。

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保育で大活躍なペープサートを作るときのポイント

「ペープサートを作るのは難しそう」と感じる保育士もいることでしょう。

ですが、ペープサートは、身近な材料のみで簡単に作ることができます。

保育で大活躍するペープサートを作るときのポイントは、以下の通りです。

必要な材料の準備

画用紙などの厚紙

色画用紙

持ち手になるもの(割り箸やストロー、竹串など)

はさみ

のり

セロハンテープ

マジックペンやクレヨン、色鉛筆など

作り方の手順

紙人形の台紙となる厚紙をカットし、同じ形・同じサイズのものを2枚用意する

カットした台紙2枚に異なるイラストを描き、色画用紙やクレヨンなどで装飾する

❷の紙で持ち手となる棒を間に挟むようにし、セロハンテープで貼り付ける

❷の1枚の紙全体にのりを塗り、もう1枚の紙を貼り合わせて接着する

(上から重しとなる本などを載せて、しっかりと密着させると綺麗な仕上がりになる)

不要な部分をカットすれば完成

保育におすすめなペープサート

製作が苦手…と感じる保育士の方でも簡単に手作りできるペープサートを、以下の通り紹介します。

子どもが喜ぶようなペープサートを、ぜひ実際に作ってみてくださいね。

『どんないろがすき?ペープサート』

赤色や黄色、緑、青のイラストを使って、ゲームやクイズなどさまざまな遊びができるペープサートです。

色やイラストを変えれば、さまざまなバージョンが作成できます。

子ども達も飽きずに楽しむことができますね。

 

『じゃんけんゲーム』

グーやチョキなど、瞬時に手の形を変えるのは、小さい子どもにとって意外と難しいものです。

教え方に悩む保育士でも、このじゃんけんのペープサートを活用すれば、子ども達にも分かりやすく教えることができます。

さまざまなゲームもできるため、小さい子どものじゃんけんの練習にもぴったりですね。

『ちょうちょのペープサート』

童謡で人気の『ちょうちょう』は、ペープサートの題材としてもおすすめです。

童謡に出てくるさくらと菜の花、ちょうちょのイラストなどを用意しましょう。

色とりどりのちょうちょを使って動きをつけることで、子どもたちの興味を引き、集中力や表現力を高めることができますよ。

子どもにペープサートを楽しんでもらうには?

せっかく作ったペープサートは、やはり子ども達に楽しんでもらいたいですよね。

以下では、子どもにペープサートを楽しんでもらうポイントについて紹介します。

準備は万端にしておく

ペープサートを子どもに楽しんでもらうためには、準備の段階からしっかりと計画を立てておく必要があります。

ペープサートは、紙人形があれば場所問わずどこでも楽しめることが魅力でもありますが、紙人形だけ作れば良いというわけではありません。

ペープサートを作る際は、以下の点についても考えながら製作に取り掛かりましょう。

  • どんな話にするのか(ストーリーの内容)
  • どんなセリフが出てくるのか
  • 歌や曲は用意するのか
  • 子ども参加型の場合、どこの部分で参加してもらうのか


しっかりと上記について考えて製作に取り掛かることで、実際に演じる際のイメージもでき、スムーズに進行することができます。

時間がある場合は、他の保育士に一度見てもらって確認してもらうと良いでしょう。

紙人形の動かし方にも工夫を

紙人形の基本的な持ち方は、親指と中指、人差し指で軽く持ちます。

ペープサートの特徴でもある紙人形の反転は、親指と人差し指のみで素早く動かすのがポイントです。

また、紙人形を動かす際は、ストーリーにあわせて大げさに動かしたり、セリフを喋っていない紙人形は動かないようにしたりと、抑揚をつけるようにしましょう。

声量にも意識する

子ども全員に聞こえるよう、大きな声ではっきりと話すことが大切です。

また、場面に応じて声に強弱をつけたり、物語の登場人物にあわせて声色を変えたりすると、より一層楽しい劇となります。

時折、子ども達の反応を見ながらアドリブを入れるのもおすすめです。

「怖くない?」「みんなで一緒に歌おう!」と紙人形を使って子ども達に問いかけると、子どもも飽きずに楽しめます。

 

まとめ

ペープサートは、子どもの注目を集めたり、活動の導入として活用したりと保育のさまざまな場面で役立ちます。

身近なもので簡単に作れるのもペープサートの魅力ですね。

子どもの年齢や発達に応じた題材を用いて、子ども達が楽しめるペープサートをぜひ作ってみてくださいね。

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