お役立ち情報
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紅葉が見られる秋の始まりは、お芋ほりが保育園行事の定番になります。お芋ほりは秋の味覚を楽しめる、子どもにとって実りの多い行事です。子どもたちが楽しみにしているお芋ほりは、園外に出向くことになるため、普段よりも注意点が増えます。子どもたちの安全を配慮しながら、保育士も楽しめるようなお芋ほりにするために、ねらい・注意点・服装などをご紹介します。
■目次
保育園のほとんどが、秋の行事にお芋ほりを組み込んでいることでしょう。
お芋ほりは園外に出かけるということもあり、子どもたちの好きな行事のひとつでもありますね。
ここでは、お芋ほりのねらいと時期について紹介します。
旬な食材に触れ、食卓に並ぶまでの一連を体験できるのがお芋ほりです。
貴重な経験ができる行事のため、しっかりとねらいを立て、楽しむだけでなく学ぶ意識も持つようにしましょう。
畑で育ったお芋にじかに触れながら、生産者の方が一生懸命作っているから食べられるという感謝の意識を感じられるお芋ほり。
お芋ほりの前に子どもたちへ「農園の方が大切に作ってくれるから、みんなもお芋が食べられるのだね」というような声掛けをしておくと、さらに感謝の気持ちを育めます。
土の中でお芋がどのような状態で育っているのかを知るねらいがあります。
スーパーに売っているお芋の姿とは違い、つるに繋がれた状態であることやひげが生えていること、お芋の大きさがまちまちなど、成長過程を学ぶきっかけになります。
お芋ほりを通して野菜や食材の成り方を学ぶことができるのです。
お芋ほりは1年の中で最も自然を感じられる行事。
園庭や公園の砂場に触れることはあっても、土に触る機会はほとんどありません。
普段見たり触ったりすることのない環境に刺激をもらうでしょう。
お芋ほりは、目で見て感動する、手で触れて感じる、鼻で土の匂いを知るなど五感をフルに使える、とっておきの行事ともいえます。
苦労して掘ったお芋が食材としてどのように調理され食べられるのかなど、興味を持つことで食育に繋がります。
自分たちで掘ったお芋を実際に料理したり、給食として調理してもらってもいいかもしれません。
お芋ほりを通して友達と協力する大切さを学びます。
助けたり、力を貸してもらったりと、子ども同士の絆を深めるとてもいい機会です。
生産者の方の話を聞いたり、先生の話を聞いたりと、お芋ほりには話をしっかり聞くというねらいもあります。
楽しい時間でも、話を聞いて約束を守りながら行動することの大切さを伝える、いい機会になるでしょう。
地域によって収穫する時期が異なるため一概には言えませんが、一般的には7月〜10月下旬になるようです。
また、収穫するお芋がさつまいもであったりじゃがいもであったりと、地域差があります。
中には里芋を扱う地域もあるようです。
どちらにせよ、自然に触れ合う貴重な行事であることには変わりありませんね。
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お芋ほり当日までにしておきたい必要な準備と、注意点を確認しておきましょう。
子どもたちがよりお芋ほりを楽しめるように、お芋ほりのイメージが膨らむような遊びを保育時間に取り入れてみましょう。
例えば、絵本や手遊び、紙芝居、歌、お芋ほりごっこなどです。
生産者の方がどのような気持ちでお芋を作っているのか、といったお話を聞かせてもいいかもしれません。
また、例年の様子を収めた写真などを見せるとイメージが膨らみ、初めてのお芋ほりでも想像しやすいですね。
このように子どもたちの気持ちの準備を徐々に作り上げていけると、とても楽しいお芋ほりになります。
>>>あわせて読みたい「【さつまいも・焼き芋】おすすめのお芋ほり絵本9選」
事前にお世話になる農園へ連絡して、畑の状態を把握しておきます。
毎年同じ農園に行くとしても、土の状態が同じとは限りません。
お芋が豊富に収穫できるかは畑の状態によるため、年度初めに一度連絡することをおすすめします。
またお芋ほりの時期が近づいてきたら、ツルを切る、土を掘り起こし柔らかい状態にするなど、子どもたちの力でも掘りやすくするための作業をお願いしましょう。
他には、日時・子ども・保育士の人数など、日程が決まった時点で早めに伝えられれば、農園側も準備期間を設けられ万全な体制で受け入れてくれます。
次にお芋ほりの注意点ですが、子どもたちの状態が普段と変わりがないか注意深く観察しておくことが大切になります。
事前に把握できる事柄を確認しておきましょう。 例えば
など、一人一人の状態を知っていれば対処しやすくなります。
特に気を付けたいのが、熱中症。
秋とはいえ、まだまだ日差しが強く日によっては半袖で過ごす日がある時期です。
水分補給の声掛けと、日陰の確保は必ず行ってください。
子どもたち全員がお芋ほりを楽しんでいるかに目を配らせましょう。
中には土が苦手で掘れなかったり、たまたま掘った場所が悪くて収穫できなかったりなど、その場を楽しめない子どもがいるかもしれません。
その際は無理強いせずに保育士が掘る様子を見せたり、場所を移動して支援したりと、子どもが楽しめるよう補助的な行動を取るようにしましょう。
全体を見渡せる地点に保育士を配置できればベストですね。
園の外で行うお芋ほりでは、必ずといっていいほど服が汚れます。
お芋ほりに適した服装と必要な持ち物を、保育士と子ども別に見ていきましょう。
●長靴
●ナイロン素材の薄手の上着
●長ズボン
●帽子
汚れてもいい服装であるのが前提です。
保育士は子どものお芋ほりを手伝うため、とにかく汚れます。
スニーカーだと土が入ってくるため、できれば膝下丈の長靴を履けたらよいですね。
畑はほぼ日影がないため、日よけの帽子は必須。
サラサラ素材の上着は土が付かず、サラッと落ちることからおすすめです。
●大型シャベル(鉄)
●バケツ
●レジャーシート
●ゴム手袋
●軍手
●ビニール袋
●水分
●塩分タブレット
●応急処置セット(絆創膏、虫よけ、虫刺され薬など)
土は想像以上に硬く、重いもの。
小さな園芸用だとあまり役に立ちません。
保育士用のシャベルは、大きめのサイズでしっかりとした素材のものを用意しておくと万全です。
柄が長いシャベルなら、かがむ必要がなく腰に負担がかかりません。
てこの原理を使って案外ラクに掘り起こせます。
園によっては体操着の指定がある場合もありますが、もし私服で行う場合は汚れても構わない服を着せましょう。
●長靴
●長ズボン
●帽子
長ズボンは虫刺されを防ぐため、シャベルなどから肌を守るという点から、履かせたほうが安心です。
●シャベル
●軍手
●ビニール袋
●水分
●タオル
●着替え
子どもが自分で収穫したお芋を入れるビニール袋は、大きめで丈夫なものがいいでしょう。
豊作の場合、お芋の重みで取っ手が切れたりしないよう、ビニール袋を2重にしてもいいですね。
>>>あわせて読みたい「保育園で野菜スタンプをやろう!ねらいやおすすめな製作アイデア」
子どもたちにとって楽しいお芋ほりは、自然に触れ合う絶好の機会。
友だちとの交流を深め、また食育という点から見ても魅力的な秋の行事です。
子どもたちの安全を配慮しながら、保育士も一緒にお芋ほりを楽しみましょう。
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