お役立ち情報
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新人保育士や後輩の指導を行う育成担当の人は、指導方法に悩んだり成長をきちんと手助けできているか不安になったりすることもあるでしょう。後輩育成は、焦らず長期的な視野を持ち、適切な順序で行っていくことが重要です。今回は、保育士の後輩育成の指導方法や、育成ポイントについて解説します。
■目次
保育士の仕事は、子どもの保育に加えて行事準備や事務作業、保護者対応など多岐に渡ります。
さまざまな業務を新人や後輩に指導していくのは非常に大変なことですが、早く保育士として多くのやりがいを感じられるようになってほしいというのが先輩保育士の願いでしょう。
しかし一方で、仕事の大変さから新人や後輩のモチベーションが上がらなかったり、すぐに辞めてしまったりといったケースも少なくありません。
保育士の後輩育成で今求められていることは、時代に合わせた多様的な指導です。
●仕事は見て覚えるべき
●雑務は新人の仕事だ
●残業は当たり前
●女性の職場だ
といった認識ではうまくいかないことも多く、保育士のやる気が阻害されることが懸念されます。
よって、昨今の保育業界では、コミュニケーションを重視し個々に寄り添った指導とサポートが必須といえるでしょう。
後輩育成に役立つ、5つのステップを紹介します。
後輩を指導する際は、お互いの信頼関係が構築できているかどうかが非常に重要です。
そのため、まずはお互いを知ることが後輩育成の第一歩です。
保育士になったきっかけ、得意なこと、苦手なことなどを事前に把握して指導に役立てましょう。
自分の保育士としての経験やモットーなどを伝え、人となりを知ってもらうことで安心感も与えられます。
信頼関係を築き、先輩として信頼されれば、「この人の話なら聞いてみたい」と思ってもらえて指導がしやすくなります。
>>>あわせて読みたい「保育士の人間関係のストレスとは?良好な関係を築く方法も紹介」
仕事内容は言葉で説明しただけではイメージがしづらいこともあるため、実際に先輩がお手本となって実践して見せてあげることが大切です。
自分では当たり前のようにやっていることでも、新人や後輩にとっては、まさに目から鱗が落ちるような発見につながっていることもあります。
仕事を頼んだり指示を出したりするときは、それが何のための仕事なのか、どうしてそれが必要なのかという目的や意味を明確に伝えられるとよいです。
例えば、「子どもたちの椅子を並べてほしい」と頼むときは、何に使うのか、どうしてその向きや配置なのか、などを説明すると、新人や後輩自身も自分で考えながら動くことができるでしょう。
このように、目的や意味をしっかり伝えることは、確実に成果が出せるように導く意味もあるのです。
新人や後輩のよいところを褒め、評価してあげることはとても大切なことです。
褒めることで自信が付き、更に前向きな行動に繋がるなどプラスのエネルギーが生まれます。
そして、褒めるタイミングも重要です。後で褒めるのではなく、その場ですぐ褒めるようにします。
しばらく経ってから前のことを褒めても、そのときの状況を思い出す必要があり感情がリアルではなくなってしまうため、なるべく褒めるタイミングを逃さないようにしましょう。
また、褒めるときはその理由を具体的に伝えてください。「このアイデアいいね」「保護者へのあの声掛けが上手だったね」など、一つひとつの言動を褒めることを心掛けるとよいでしょう。
具体的に言うことで「ちゃんと見てくれているんだ」と思ってもらえる効果も期待できます。
新人や後輩がミスをして注意しなければいけない場面では、よくなかったことそのものを指摘するようにし、決して人格や性格を否定しないようにしましょう。
注意するときも、なぜいけなかったのかという理由を具体的に伝えてあげます。
その上で、どうすることが適切なのか、今後どうしていけるかを一緒に考え、アドバイスを送ります。
そして、また失敗したらフォローし、共に成長していくことが大切です。
後輩育成の基本ステップに加えて、以下のポイントを意識してみましょう。
先輩自身が保育の仕事を楽しみ生き生きと働いていれば、自然とその姿が後輩の目標となるでしょう。
「この人みたいに働きたい」という尊敬の気持ちや憧れがあると、保育士としてのモチベーションにつながり、どんどん学びたいという気持ちが生まれます。
また、愚痴を言わない、言葉遣いに気を付ける、約束を守るなど、筋の通った言動を心掛けたいですね。
新人や後輩がいつでも話しかけられるような雰囲気作りも大切です。
保育現場は時に緊張感が必要ですが、いつも張り詰めた空気だと意見が言えなかったり相談しづらかったりしてしまいます。
遠慮することが続くと、不安やストレスを溜めることになりかねません。
自分が忙しいときでも、なるべく後輩の話はその場できちんと聞いてあげられるとよいですね。
積極的にこちらから話し掛け、思っていることを吐き出させてあげることも環境作りとして大切です。
>>>あわせて読みたい「保育士はコミュニケーション能力が重要!ポイントや磨き方を紹介」
保育の仕事は経験しなければ分からないことも多く、先輩だから分かることもたくさんあります。
しかし、自分のやり方を押し付けたり、正解を一つに絞ってしまったりするのはよい方法だとはいえません。
新人や後輩の意見も取り入れ、時には思い切ってやり方を変えながら、「それいいね」「これはどうかな」と一緒に考えていくことでお互いの自尊心も高められそうです。
>>>あわせて読みたい「保育士の保育観とは?具体例や保育観が合わないときの対処法」
先輩でも、時には指導につまずいたり、自分自身の気持ちが入らなくなるときもあるかもしれません。
「私の力不足ではないか」「よいアドバイスができない」などと悩んでしまったら、迷わず同僚や上司に相談しましょう。
指導担当は決まっていても、後輩育成は職場全体の課題といえます。チームでビジョンや指導方針を共有し合い、目的に向かって一緒に走っていくことが大切です。
最初は仕事を教わる側であった保育士さんも、いつかは教える側になります。
人に何かを教えるのは簡単なことではありませんが、その経験は確実に自分の力となります。
自分自身がよく理解していないことを、後輩に指導することはできません。
後輩育成をするにあたって、自分が曖昧にしていたことや勉強すべき点に気付くことができるため、さらに自分をアップデートするよい機会になります。
また、自分が新人の頃に悩んでいたことを思い返してみると、今の新人の気持ちがよく分かるでしょう。
特別なことを教え込もうとするよりも、初心に帰って考えてみると指導のコツが見えてくるかもしれません。
完璧な先輩である必要はありません。先輩も、毎日少しずつ学びながら一歩一歩成長していきましょう。
今回は、保育士の後輩育成の指導方法や、育成ポイントについて紹介しました。
保育士の経験が豊富なベテランでも、後輩の指導は大変です。
後輩育成はすぐに成果が見えるものではないため、長期的な視野を持って前向きに取り組んでいく必要があります。
失敗と挑戦を繰り返しながら、先輩としての役割を担っていきましょう。
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