お役立ち情報
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保育士は、子どもと関わる、そして命を預かる仕事であるため、やりがいもありますが、大変なこともたくさんあります。実際に保育士の退職理由として、保育士の業務量の多さやその仕事の大変さが挙げられているのが現状です。今回は、保育士の苦労するポイントを含め、大変なことについて徹底解説します。
■目次
保育士は子どもと関わる仕事であるため、子どもが好きな方にとっては楽しそうというイメージが大きいかもしれません。
しかし、保育士の仕事は、大変なことが多いのというのが事実です。
以下では、保育士が大変と言われる理由を紹介します。
保育士は、成長発達過程にある子ども達と毎日関わり、安全の確保と日常生活のお世話をし、遊びを通して成長を促します。
ただ、毎日楽しく一緒に遊ぶという仕事ではないのです。
在園する子ども達は0歳〜5歳までとさまざまであるため、その発達過程に合った関わり方をしていく必要があります。
そのような関わり方に大変さを感じる保育士は多いようです。
保育園での様子や成長したこと、家庭で関わってほしいことなどを保護者に伝えることも保育士の大切な仕事です。
しっかりコミュニケーションを取って関わっていくうちに信頼関係が築き上げられ、「この保育士さんなら自分の子を安心して任せられる」と言ってくれる保護者も出てきます。
ここでの大変なことは、子どもがケガをしたときなど、安全が確保されなかったときの保護者対応が挙げられます。
「なぜ自分の子がこのような事故に巻き込まれたのか」「保育士は何をしていたのか」と、少なくとも保護者の怒りの矛先は保育士に向くでしょう。
そこで、真摯に向き合い、しっかりと対応すれば信頼関係が傷つかずにすむのかもしれませんが、うまくいかずに苦労する保育士さんもいます。
保育士の退職理由として多く挙げられるのが、この人間関係です。
人間関係の問題は、同僚に限らず、先輩・後輩、上司、園長などさまざまです。
保育士の仕事は、チームプレイであるため、うまくコミュニケーションが取れなければ業務に支障をきたしかねません。
保育園はまだまだ女性が多い職場であり、閉鎖的な環境であることから、人間関係をうまく築き上げることができず、疲れを感じる保育士が多くいるのです。
>>>あわせて読みたい「保育士の人間関係をうまく保つには?こじれる原因や対処法」
特に運動会や生活発表会などの大きなイベントごとは、準備に追われて残業や持ち帰り仕事をすることは珍しくありません。
また、イベント以外にも、製作などは準備が必要であり、かなりの時間を要します。
日中の保育だけをすればいいというわけではないため、疲労を感じてしまう保育士も多いようです。
その分手当や給与が上がればいいのですが、現状では大きな変化はないため、仕事量の多さが苦痛になってしまうことがあります。
保育士は、子どものお世話以外にも、子ども達の外遊びに付き合ったり、かけっこしたり、一緒に何かをする機会が多くあります。
特に以上児の場合、体力もその分ついてくるため、保育士が疲れているとはつゆ知らず、永遠と駆けまわっているでしょう。
また、未満児の場合は、おんぶや抱っこがまだまだ多い時期であり、成長発達に伴うイヤイヤ期に根気強く付き合ったり、寝かせつけでおんぶをずっとしたりして、腰や膝を悪くしてしまうこともあります。
このように、体力が持たず、苦労してしまう保育士もいます。
保育士は誰しも、自分の中に保育理念というものを持っています。
それは働いているうちにどんどん磨かれ、「子ども達とこのように関わりたい」「自分のなかでここだけはゆずれない」と、元々の保育理念がより具体的になってきます。
いつしか、保育園の方針との間にずれが生じ、「やりたいことと違う」と感じてしまうこともあるでしょう。
うまく順応できればいいですが、方針が合わないという理由で退職に至るケースも少なくありません。
>>>あわせて読みたい「保育士の保育観とは?具体例や保育観が合わないときの対処法」
保育士が不足している保育施設の場合は、休暇が取りづらかったり、プライベートの時間が確保できなかったりすることもあります。
保育園は、担任制を導入しているところがほとんどであるため、休んでしまった場合は変わりがいないというケースも珍しくありません。
そのため、体調が悪くても簡単には休めず、働きづらいと苦労することもあります。
担当するクラスによって、大変と感じることは異なります。
どのようなところで苦労してしまうのか、そのポイントをクラス別に紹介します。
0〜1歳児は、一番保育士がつきっきりで対応しなくてはいけない時期です。
早くて生後4ヶ月くらいで預けられることもあるため、1日の大半を一緒に過ごす保育士は、母親代わりといっても過言ではありません。
また、この時期は、色々なものに興味を持ち、自分で触れて、聞いて、感じるといった五感が発達します。
それゆえに、誤飲や窒息、転倒、転落などの事故も起こりやすいということを念頭に置いておく必要があります。
一番は安全性の確保、そして、愛情をたっぷり注いで楽しく過ごせるようにしてあげましょう。
>>>あわせて読みたい「【0歳児クラスになったら】0歳児保育のポイントを紹介」
>>>あわせて読みたい「【1歳児クラスの担任になったら】1歳児保育のポイントを紹介」
2〜3歳児は、少しずつ自分のことを自分でしたり、自分の意思を持ったり、相手に興味を持ち出したりする時期です。
自分の行動に対してこだわりを持つようになり、いわゆるイヤイヤ期に差し掛かります。
このイヤイヤを保育士がどう捉えるかによって、子どもの成長に影響があることは過言ではありません。
しっかりと1対1で向き合い、集団行動やルールについて説明していき、少しずつ社会性が身につくように支援していきましょう。
>>>あわせて読みたい「【2歳児クラスの担任になったら】2歳児保育のポイントを紹介」
>>>あわせて読みたい「【3歳児クラスの担任になったら】3歳児保育のポイントを紹介」
4~5歳児は、とにかく好奇心旺盛で、「自分でやってみたい」「こうしたらどうなるのだろう?」となんでも考える時期です。
子どもの中で夢がいっぱいに膨らみ、話したいことがたくさん出てきます。
保育士は、たくさんの子ども達から話しかけられることもあり、対応が大変ですが、できるだけ一人ひとりの声に耳を傾けるようにしましょう。
また、子ども同士のコミュニケーションによるトラブルも出てきます。
保育士の問題解決能力も問われるため、子ども達にどのように関わるのがいいか、どのように考えさせるのか、といったことも考える必要があります。
>>>あわせて読みたい「【4歳児クラスの担任になったら】4歳児保育のポイントを紹介」
>>>あわせて読みたい「【5歳児クラスの担任になったら?】5歳児保育のポイントを紹介」
忘れないでほしいのは、保育士は大変なことばかりではないということです。
あなたは、保育士という仕事にどのようなやりがいを感じているでしょうか。
子どもの笑顔が見られたときやイベントが成功したときの達成感、できなかったことができるようになったときの喜び、保護者からの感謝の言葉、卒園式で子ども達が保育園を巣立っていったとき…など、数えきれないでしょう。
もし、大変なことが続いて、心が押しつぶされそうになったときは、自分はなぜ保育士になったのだろうと原点に立ち止まってみてください。
きっと、子どもの笑顔が支えてくれるでしょう。
保育士が大変といわれる理由は、人間関係や保護者対応、業務量の多さなど多岐に渡ります。
それぞれのクラスでも、子どもと関わるうえで大変なことはもちろんあるでしょう。
しかし、子どもの成長した姿やその笑顔が、きっと気持ちを奮い立たせてくれます。
自分がどんな保育士になりたいか、どんな保育士でありたいかという自分の保育理念を大切にしながら、子どもとともに成長していきましょう。
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