お役立ち情報
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感触遊びは、保育に積極的に取り入れてほしい遊びの一つです。小麦粉や寒天、新聞紙など、身の回りのものに触れて、不思議な感触を楽しむ感触遊びは、子どもの成長に良い影響を与えます。ですが、どんな素材を取り入れれば良いか悩む保育士もいるのではないでしょうか?今回は、感触遊びに関するねらいやおすすめの遊び方について解説します。
■目次
感触遊びとは、身の回りのものに触れて、不思議な感触を楽しむ遊びです。
”冷たい”と感じる水遊びや”べたべた”を感じる粘土遊び、”ドロドロ”を感じる泥遊びなども感触遊びの一種です。
感触遊びは、子どもの発達に良い影響を与えるとされ、五感の成長にも役立ちます。
さまざまな素材を触るだけで楽しむことができるため、0歳児の保育にはもちろん、障がい児の保育にもおすすめな遊びです。
保育で感触遊びを行うねらいは、以下の点が挙げられます。
●さまざまな素材に触れ、感触の違いを楽しむ
●さまざまな素材の感触やにおい、音などを感じ、五感を育む
●握る・ちぎる・丸めるといった動作を通して、手先の感覚を高める
●感触遊びを通して、想像力や思考力を養う
さまざまな素材に触れて感触を確かめることで、指先の感覚が分かったり、五感を育むことにつながります。
また、感触遊びの楽しさを経験することで、子どもは「もっと色々な物に触りたい!」と思い、好奇心を掻き立てることにもつながるでしょう。
加えて、「これはどんな触り心地なんだろう」と考えることで、想像力や思考力を養うことができます。
感触遊びをする際は、多くの感触に出会えるよう、たくさんの素材を用意してあげてくださいね。
保育の感触遊びで使える素材とおすすめの遊び方は、以下の通りです。
小麦粉は、感触遊びで用いられる定番の素材です。
小麦粉のサラサラとした感触を楽しんだ後には、水と塩を少しずつ混ぜて粘土のようにしていきましょう。
最初のベタベタとした感触から、徐々にモチモチとした感触に変化していく様子も楽しむことができます。
水の量を変えた小麦粉粘土を2種類用意して、感触の違いを楽しむのもおすすめです。
パン粉では、ザラザラとした手触りを楽しむことができます。
素材そのものの感触を楽しんだ後には、小麦粉と同様、水を少しずつ混ぜてパン粉の粘土を作るのがおすすめです。
水を混ぜることにより、パン粉がフニャフニャとなり、最終的にモチモチとした感触になる様子が楽しめます。
完成したら、丸めたり、ちぎったり、自由に形作りをしてみましょう。
食紅を混ぜて、色々な色のパン粉粘土を作れば、遊びの幅も広がりそうですね。
片栗粉は、水を混ぜることで、子どもが大好きなスライムが作れる素材です。
まずは、片栗粉ならではのサラサラとした感触を楽しみましょう。
感触を楽しんだ後は、食紅を混ぜた水を片栗粉に加えていよいよスライム作りです。
ぎゅっと握ると硬くなったり、手からどろ〜っと落ちたり、スライムならではの不思議な感触の違いを楽しめます。
スライム独特の感触が苦手と感じる子どももいるため、直接触れなくても楽しめるようジップロックの中に入れて作ったり、風船の中にスライムを入れて手作り玩具を作ったりと、色々な楽しみ方をしてみてください。
グニャグニャ・プルプル・ツルツル…
寒天を取り入れた感触遊びでは、さまざまな感触が楽しめます。
粉末寒天・水・食紅と、3つの材料のみで簡単に作れるのも嬉しいポイントですね。
水の量を少なくすると硬い寒天ができたり、さまざまな容器で作ると厚さが異なる寒天ができたりと、さまざまな寒天の違いを楽しめます。
また、色々な色の寒天を混ぜてカップに入れて光を当てれば、見た目も綺麗で、子ども達の興味も掻き立てられるでしょう。
ジュースに見立てておままごとのグッズとして活用するのも、おすすめです。
水で戻す前と戻した後の変化を楽しむことができる春雨も、感触遊びにぴったりの素材です。
まずは、子どもに乾燥春雨を見せて「水につけるとどうなるかな?」とクイズを出してみれば、興味を持つきっかけになるかもしれません。
実際に乾燥春雨を触って感触を楽しみ、その後水で戻した春雨の感触を楽しみましょう。
どんな違いがあるのか、子どもに問いかけながら遊んでみてくださいね。
ビリビリ・カサカサ・ぐしゃぐしゃなど、感触はもちろん音の様子も楽しめる新聞紙も、感触遊びの定番の素材です。
また、紙を破いたり丸めたりする動作は、手や指先の感覚を養うことにもつながります。
加えて、見立て遊びや新聞紙を使ったゲームなど、遊びのバリエーションが豊富であることも特徴です。
遊び終わった新聞紙は、水を含ませて混ぜることで、粘土のような感触になるため、試してみてくださいね。
>>>あわせて読みたい「保育園で新聞遊びをしよう!ねらいや年齢別の遊び方」
緩衝材のプチプチとした感触は、子どもはもちろん大人も夢中になるほど面白いものです。
緩衝材は、何かと組み合わせなくてもそれだけで楽しめるため、準備いらずなのも嬉しいですね。
一つ加えるとしたら、プチプチの緩衝材をボールのように丸め、テープで留めて作るプチプチボールがおすすめです。
軽くて安全であるため、ちょっとしたボール遊びとしても活用できます。
大きい緩衝材を用意すれば、その上に寝転がったり、足で踏んでみたり…
手の指先だけでなく身体全体で感触を味わうことができます。
保育で感触遊びを行う際の注意点は、以下の通りです。
子どもが保育活動にスムーズに入れるよう、準備が必要なものは、あらかじめ準備しておきましょう。
例えば、寒天を使う場合は事前に寒天を固めておいたり、春雨を使う場合は水に戻した春雨も用意しておいたり…
あらかじめ準備をしておけば、保育士も直前にバタバタすることもなくなります。
加えて、子どもから目を離すこともないため、安全で円滑に活動を進められるようになります。
感触遊びは、小麦粉や片栗粉など、身の回りの食材を使って遊べることが魅力でもあります。
万が一、口に入れてしまっても安全ではありますが、問題が全くないというわけではありません。
そのため、保育士は、子どもが誤飲や誤食しないよう常に目を光らせておく必要があります。
感触遊びでアレルギーの原因となる食材を使用する際は、事前に子どもの中にアレルギーを持つ子がいないか確認することが大切です。
アレルギー反応は、たとえ口に入れなくても、触れるだけで発症する可能性があります。
実際に、保育活動の中で、アレルギーを持った子どもが該当の食材に触れてアレルギー反応を引き起こしたケースがあります。
場合によっては、命に関わる危険性があるため、遊びを始める前に、あらかじめ子どものアレルギーをきちんと把握しておきましょう。
感触遊びは、子どもの成長に良い影響を与える遊びの一つです。
0歳児から取り入れることができ、材料があれば簡単に楽しむことができます。
さまざまな遊びに発展させることもできるため、色々な素材を取り入れて、楽しい感触遊びができるといいですね。
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