お役立ち情報
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寝かしつけを嫌がる子どもへの対応に悩む保育士は、多いことでしょう。ただでさえ寝かしつけは時間を要するにも関わらず、嫌がられてしまうと保育士としてもショックですよね。今回は、保育士の寝かしつけを嫌がる子への対処法や寝かしつけのコツ、注意点について解説します。頭を抱えている保育士の方は、ぜひ本記事を参考に実践してみてください。
■目次
保育園での寝かしつけは、長い時間をかけて行いますが、それでもなかなか寝てくれず悩む保育士は少なくありません。
中には、「トントンしないで!」「○○先生がいい!」などと言われ、悲しい経験をしたことがある保育士もいるのではないでしょうか?
ですが、こういった子どもの発言は、決して保育士のことを嫌っているのではなく、子どもなりに理由があって寝かしつけを拒否しているのです。
保育士の寝かしつけを子どもが嫌がる理由は、以下の通りです。
子どもは、保護者と離れて一日の大半を保育園で過ごします。
自分が子どもの立場になって一度、考えてみてください。
大好きな両親と離れて、知らない大人や子どもと眠らなければいけないとなったら、寂しいですし不安な気持ちになりますよね。
子どもは、少しでも信頼できる大人がいれば安心できるものです。
寝かしつけを嫌がられてしまうということは、まだ信頼関係ができていない可能性が考えられます。
毎日子どもを温かく見守り、ときには寄り添い、子どもにとって安心できる存在になることが大切です。
鼻水や鼻づまり、咳、喉の痛みといった体調不良の場合、寝つきが悪く目を覚ましやすいです。
お昼寝の際に体調が悪く苦しんでいるときは、適切なケアを行い、必ず保護者に報告することが大切です。
また、便秘でお腹が痛い場合やアレルギーなどで肌がかゆい場合も眠れない原因となるため、少しでも楽になるような対応をしてあげましょう。
例えば、友達とケンカしたこと思い出したり、家庭で起こった悲しいことを思い出し、泣き出してしまう子も中にはいます。
友達に言われてショックだったことや、保護者がケンカをした際に抱いた不安な気持ちを、1人で冷静になったときに思い出してしまうのです。
そんなときは、子どもを抱っこし、子どもの気持ちを受け止めてあげましょう。
「悲しかったね、大丈夫だよ」と優しく声かけしながら寄り添うことで、子どもは安心して眠りにつくこともあります。
保育士ができる、保育園でスムーズに寝かしつけるコツは、以下の通りです。
子どもがスムーズに眠りにつくためには、環境を整えることが最も重要です。
以下の点を参考に、ぜひ実践してみてくださいね。
●ゆっくりとした音楽やオルゴールを聞かせたり、子守歌を歌う
●呼吸と同じリズムで背中をトントンとする
●頭や眉間を優しくなでる
●手や足を温めるようにさする
●眠るときは、大人よりも1枚少ないぐらいの服装
●保育室は真っ暗よりも、フロアランプがついているぐらいの明るさ
子どもは眠る際、好きな眠り方や眠るときの癖があります。
それは、子ども一人ひとり異なり、抱っこやおんぶでないと寝ない子、タオルを持って寝るのが好きな子、頭をなでてもらうのが好きな子…とさまざまです。
そういった癖を把握していると、寝かしつけの際、非常に役立ちます。
保護者と話す機会がある際は、あらかじめ確認しておくと良いでしょう。
お昼寝をする際は、子どもの気持ちを落ち着かせることが重要です。
その際、絵本を取り入れる保育園が多く見受けられます。
せっかくであれば、子どもがお昼寝をしたくなるような題材の絵本を選ぶと良いでしょう。
リラックスした気分になることはもちろん、お昼寝へと意識を向けることができるため、スムーズに寝かしつけができるかもしれません。
>>>あわせて読みたい「【午睡前の絵本】年齢別!読み聞かせにおすすめの絵本8選」
保育士ができる寝かしつけを嫌がる子への対処法は、以下の通りです。
寝かしつけを嫌がる子どもにいきなり寝かしつけをしてしまうと、余計に嫌がられてしまう可能性があります。
そのため、子どもの様子をじっくりと見ながら徐々に寝かしつけに入っていくのが良いでしょう。
また、寝ていなくとも、布団でジーっとしてる場合も見守ってあげることをおすすめします。
様子を伺っているとき、気づいたら眠っていたなんてこともあるかもしれません。
特に小さい子どもの場合、遊んでいれば自然と眠くなってしまうものです。
どうしても眠れない場合は、少しの時間散歩に連れ出すのもおすすめです。
しっかりと遊ばせて落ち着いたタイミングで、寝かしつけをしてみましょう。
その際、前述で述べた【保育園でスムーズに寝かしつけるコツ】を取り入れるのが効果的です。
家庭で愛用しているお気に入りのタオルやぬいぐるみを持ってきてもらうのも、有効な手段です。
家庭では眠れるけれど、環境が変わると眠れないという子は多いです。
少しでも安心できるよう、日頃から自分で使っているものを手にすることで、リラックスすることができます。
前述の対処法を試しても寝かしつけを嫌がる場合は、以下の方法を実践してみましょう。
どんな方法を行っても寝てくれない場合、いくら保育園でも限界があります。
そんなときは、保護者にお昼寝時の様子を共有して連携する必要があります。
その際、家庭での夜の睡眠時の様子や生活サイクル、眠るときの癖などを聞いてみましょう。
もしかすると、保育園での方法が子どもに合っていない可能性もあるため、保護者から聞いた情報から改善をしていくと効果があるかもしれません。
3歳頃になると、お昼寝を必要としない子どもも出てきます。
その場合は、保育園内で相談し、お昼寝の時間を見直す対策を取ると良いでしょう。
もしくは、お昼寝自体を設けず、お昼寝が必要な子どものみお昼寝をするなど、子ども一人ひとりにあわせた対策を取るのもおすすめです。
保育士が子どもを寝かしつける際の注意点は、以下の通りです。
寝かしつけの前に激しい遊びをしないよう注意しましょう。
寝かしつけの前は、ゆったりと落ち着いた気持ちにすることで、睡眠に入る体勢へと整えます。
そのため、寝かしつけの前に遊んでしまうと、せっかく寝る準備ができていたにも関わらず覚醒してしまい、眠れなくなる原因となるのです。
昼食が終わった後はなるべく遊ばずに、絵本を読んだり、音楽を聞かせたりと、リラックスできる環境にしましょう。
なかなか子どもが寝てくれないと、「早く寝かせなきゃ」と焦ったり、イライラしてしまったりする保育士もいることでしょう。
ですが、保育士の焦りやイライラした気持ちは、子どもに伝わってしまい、かえって眠れなくなってしまいます。
そのため、保育士は「寝なくてもいいや!」という寛大な気持ちで接してあげることが大切です。
気を張らず、「仕方ない」という意識でいると、気持ちも楽になりますよ。
寝かしつけを嫌がる子どもへの対応に悩む保育士は、少なくありません。
子どもが寝かしつけを嫌がる理由を把握したうえで、子どもに合った寝かしつけを行ってあげましょう。
ただし、無理矢理寝かしつけないよう注意が必要です。
慌ててしまったり焦ってしまったりするかもしれませんが、大らかな気持ちで接するよう心がけてくださいね。
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