正月事始めってなに?保育園で子どもに分かりやすく説明しよう!

更新日:

保育園で子ども達に『正月事始め』について説明してみましょう。正月事始めは、お正月を気持ち良く迎えるために行う大切な日本の風習です。”なぜ行うのか””どのような意味があるのか”ということを子どもに説明すれば、子どもが日本の伝統文化に興味を持つきっかけになるかもしれません。今回は、子どもに分かりやすく正月事始めを説明する方法や由来について解説します。

正月事始め(12月13日)ってなに?

正月事始めとは、”煤払い(すすはらい)”や”松迎え”を行い、お正月に向けて準備を開始する日のことです。

地域によって異なりますが、基本的には12月13日と定められています。

元々は、歳神様という豊作の神様をお正月にお迎えするべく、神棚を綺麗に整える日とされていました。

現在では、家中を大掃除したり、お正月飾りなどの準備をしたりすることが一般的ですね。

保育園でも、新年に向けて保育園内をみんなで大掃除したり、お正月飾りを製作したりするところも多いのではないでしょうか?

毎年何気なく行っていることですが、子ども達に”なぜ大掃除をするのか”、”なぜお正月飾りを準備するのか”ということを説明してあげると、日本の風習への理解を深めることができるでしょう。
>>>あわせて読みたい「お正月とは?意味や由来を知って子どもに分かりやすく説明しよう」

 

正月事始めはなぜ12月13日なの?

そもそも、正月事始めは、なぜ12月13日とされているのでしょうか?

元々、正月事始めは、旧暦の12月8日とされていました。

そのため、古くから、この日はお正月に向けて準備を始める日として、おせち料理を作るために必要な薪を集めたり、お正月飾りで使う松を山に採りに行ったりしていました。

ですが、正月事始めは江戸時代に入ると『鬼宿日』という縁起の良い日である12月13日に変わっていきます。

それゆえに、正月事始めは旧暦の12月13日のまま、現在に至るまで引き継がれているのです。

 

正月事始めにまつわるさまざまな風習

正月事始めの日には、いくつかの風習があります。

以下では、正月事始めにまつわるさまざまな風習について、説明します。

煤払い(すすはらい)

煤払いとは、お正月に歳神様を迎えるために、1年間溜まった汚れを落として清めることです。

いわゆる、現在の大掃除を指します。

煤払いの始まりは平安時代まで遡り、元々は宮中のお清めの風習として行われていたようです。

その後、江戸時代まで受け継がれ、毎年12月13日に江戸城の煤払いが行われていました。

現代でも、お寺や神社などでは煤払いが行われ、その様子をニュースで見たことがある方もいるのではないでしょうか。

煤払いには、煤や埃を落とすだけでなく、厄を落とす意味もあるようです。

松迎え

松迎えとは、おせち料理を作るために必要な薪を集めたり、門松で使う松を山に採りに行くことです。

新年に年男となる男性が、恵方の方角にある山へ行くのが仕来たりでした。

現在では、実際に松を山に採りに行く風習はなくなってしまったため、”松迎え”という言葉も耳にする機会がなくなってしまいました。

年男

年男という言葉は、現在と昔では大きく異なった意味として使われています。

現在の年男というと、一般的にその年の干支生まれの男性のことを指します。

ですが、昔の年男は、お正月の準備を取り仕切る人のことを言い、基本的には家長であるお父さんが務めていました。

しかし、その仕事内容は多く大変であるため、次第に若い男性が担うことになり、やがてその家の長男や奉公人が年男になったとされています。

 

正月事始めを子どもに分かりやすく説明するには?

子ども達が正月事始めという日本ならではの文化について、理解を深められるよう、子どもの年齢にあわせた言葉で説明しましょう。

以下では、正月事始めを子どもに分かりやすく説明する方法について紹介します。

<乳児向け>
12月13日は、正月事始めという日です。
正月事始めは、1月1日のお正月の準備を始めることだよ。
お部屋を綺麗にお掃除したり、玄関にお正月ならではの飾りを飾ったりして、新しい年を気持ち良く迎えられるようにするよ。
みんなもお父さんやお母さんと一緒に、お正月の準備をしてみてね。
<幼児向け>
12月13日は、正月事始めという日です。
正月事始めは、お正月を迎えるために準備を始めるという意味だよ。
お正月の準備は、大掃除をしたり門松などのお正月飾りを飾ったりすることをいうよ。
お正月の準備を、お家でやったことがある子はいるかな?
ちなみに、12月13日は『鬼宿日』といって、縁起が良い日とされています。
みんなもお父さんやお母さんと一緒に、お家を綺麗にお掃除したり、玄関にお正月飾りを飾ったりしてみてね。

正月事始めは、どのような日なのか、何をする日なのかを具体的に説明すると、子ども達もイメージがしやすいかもしれません。

門松などのお正月飾りを実際に見せれば、子どもの興味を掻き立てることにつながるでしょう。

意味を説明したうえで、保育園内の大掃除を行ったり、お正月飾りの製作をしてみたりするのもおすすめです。
>>>あわせて読みたい「保育園で大掃除!子どもたちと大掃除をするときのポイント」
>>>あわせて読みたい「保育園でお正月の製作遊びをしよう!壁面にも使える製作アイデア」

 

まとめ

今回は、12月13日の正月事始めについて解説しました。

正月事始めは、現代で言う大掃除やお正月飾りの飾りつけなど、お正月を迎えるための準備を始めることをいいます。

保育園でも、子どもに正月事始めについて分かりやすく説明したうえで、園内の大掃除やお正月飾りの飾りつけを子ども達と一緒にやってみましょう。

子どもが日本の伝統文化に触れる良い機会となります。

 

保育士さんの転職サポートは【保育求人ラボ】


【保育求人ラボ】は専門のアドバイザーがあなたに合った保育園・幼稚園の求人をご提案させていただきます。ご不安な点やご希望などしっかりとヒアリングさせていただき、サポートさせていただきます。まずはお気軽にお問い合せください。

お電話で無料お問い合わせ 簡単!Webで無料お問い合せ

 

InstagramTikTokYouTubeにてお役立ち情報更新中!
フォロー・いいね・コメントよろしくお願いします♪