保育園の気になる子とは?関わり方や保護者への伝え方を紹介

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多くの子どもを保育していると「あれ?この子少し気になるな」と思う子どもがいることもあるでしょう。関わり方や保護者へその旨伝える際”何を・どのように”伝えたら良いのか分からない、と悩む保育士もいるのではないでしょうか。今回は、保育園の気になる子との関わり方や保護者への伝え方について解説します。

保育園の気になる子とはどういう子?

”気になる子”とは、発達障害の診断をされていないけれど、個別に支援が必要な子どものことです。

例えば、他の園児よりも上手くコミュニケーションが取れなかったり、落ち着きがなかったりといった気になる行動が見られる傾向があります。

その要因は、必ずしも発達障害とは限らず、保護者との関わりや家庭環境、子ども自身の性格、発達状況などさまざまなことが考えられます。

日常生活を快適に過ごせるよう、保育士は”気になる子”の状況や発達状態をしっかりと把握し、適切に対応するための知識を身につける必要があるのです。
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保育園の気になる子の特徴

ここでは、気になる子の主な特徴について紹介します。

●コミュニケーション面
・発語の遅れが見られる
・言葉の理解力が乏しく、行動できない
・言葉のボキャブラリーが少ない
●行動面
・落ち着きがない
・ぼーっとしており活動が止まることが多い
・思いついたままに行動することが多い
●人間関係面
・友達とのケンカやトラブルが多い
・スキンシップのつもりが突き飛ばしたり叩いたりする
・一人遊びが多い
●情緒面
・思い通りにならないと怒る
・自分で感情のコントロールができない
・奇声を上げる
●生活習慣面
・生活スキルの習得に遅れがみられる(着脱や排せつなど)
・耳をふさぐ行動をするなど音に敏感
・同じ感覚を好む、もしくは嫌がる

保育園の気になる子への関わり方

気になる子がいた場合「何かしてあげたい」と思っても、どのように関われば良いのか悩む保育士の方もいるでしょう。

ここでは、気になる子への関わり方について紹介します。

発達状況に応じた対応を行う

その子どもの発達状況や特性に合わせて、さまざまな対応を行うことが大切です。

例えば口頭での指示の理解が難しい場合は、写真や絵が書いてあるカードを用いたり、ジェスチャーで伝えるといった工夫をしましょう。

子ども一人ひとり発達状況は異なるため、その子どもに合った対応を見つけてあげる必要があります。

得意なことを見つけて伸ばしてあげる

気になる子の苦手なことを見つけた際、そのことばかりに目が行きがちになることはありませんか?

もちろん苦手なことを把握することも大切ですが、何よりも大切なことは得意なことを見つけて伸ばしてあげることです。

保育士は日頃から子どもをじっくりと観察し見守ってあげましょう。

そしてその得意なことで何かを達成したときは、ポジティブな言葉で褒めることが重要です。

 

気になる子の保護者への伝え方のポイント

ここでは、気になる子の保護者への伝え方のポイントについて紹介します。

具体的な行動や場面を伝える

子どもの気になった具体的な行動や場面を伝えましょう。

ただし、ここで保護者を心配させてしまうようなエピソードを伝えるのはやめましょう

「あまり口数は多くありませんが、お友達と○○をして楽しそうにしていました」というように、具体的な様子を伝えてあげると良いですね。

客観的事実を伝える

保育士の感情ではなく、客観的事実を伝えることも大切なポイントです。

気になる行動が見受けられても日常生活に問題がないようであれば、その旨伝えてあげると保護者も安心できます。

そのためにも、保育士は気になる子に関する正しい知識を身につけておくと良いでしょう。

より説得力のあるアドバイスができるかもしれません。

これからの対応について伝える

具体的な行動や客観的事実を伝えたら、保育園でのこれからの対応についても伝えましょう。

一緒に子どもの成長を見守ることも、保育士としての大切な役割です。

保護者の中には、自分の子どもが他の子どもと違うと言われてショックを受けてしまう方もいます。

「保育園としてもこのように対応していきます」「私も見守っていきます」と伝えてあげると、保護者も安心して子どもを預けることができるでしょう。

子どもはもちろん、保護者にも寄り添う姿勢でいることが重要です。

 

気になる子について保護者への伝え方で注意すべき点

ここでは、気になる子の保護者への伝え方で注意すべき点について紹介します。

発達障害と決めつける発言はNG

保育士自身の見解から「○○くん(ちゃん)は発達障害かもしれません」と決めつけるような発言は絶対にNGです。

また「自閉症スペクトラムの疑いがあります」というように疑われる発達障害の名称を出して伝えることもいけません。

保育士はお医者さんではなく、あくまでもアドバイスをしたり、相談に乗ったりする立場です。

そういった発言は保護者への不信感につながりかねないため、たとえそのように感じたとしても発言には注意する必要があります。

保護者のSOSを見逃さない

保護者の中には、子どもの問題に気づいていながらも保育士に相談できない、と一人で悩みを抱えている方もます。

その場合は保育士から積極的にコミュニケーションを取るようにし、保護者のSOSを見逃さないようにすることが大切です。

登降園時に直接お話することが一番ですが、難しい場合は連絡帳で伝えるなど、そのときによってアプローチ方法を変えてみましょう。

ただし中には周囲に相談したくない、という保護者もいるため、その場合は保護者からの相談を待つことが鉄則です。

 

まとめ

大勢の子どもを保育していると、中には他の子どもと少し違う…と感じる子どももいるでしょう。

保護者にその旨伝えた際、ショックを受けてしまい前向きに物事を考えられなくなってしまう方も中にはいます。

そのため保護者への伝え方は、十分に配慮することが大切です。

保護者に安心してもらえるような伝え方や子どもの対応を心がけましょう。

 

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