保育士がデスクワーク勤務をするには?仕事内容やメリットを紹介

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保育士の中には、体力的にも精神的にもきつくなり、デスクワークに転職したいと思う人もいるのではないでしょうか?一概にデスクワークといっても、働き方や仕事内容はさまざまです。今回は、保育士資格を活かせるデスクワークについて紹介します。

保育士資格を活かしたデスクワークの働き口は?

現在、保育園の運営は、社会福祉法人や市町村、株式会社、NPO法人、学校法人などさまざまです。

その中でも市町村と株式会社が運営する保育園では、保育士資格を活かしてデスクワーク勤務をすることが可能です。

社会福祉法人やNPO法人でもデスクワークはありますが、現場で子どもたちと関わる仕事がメインとなることが多いです。

その他にも、子ども達が来る小児科などの医療事務を選ぶという選択肢もあります。

それぞれの詳細については、以下の通りです。

市町村

市町村が運営する保育園で事務職として働く場合、一般事務志望で試験に合格する必要があります。

保育士資格を活かせる子育て支援課など、子どもに関わる仕事に勤務することが可能です。

ただし、公務員の配属先は必ずしも希望通りになるとは限らないことに加えて、数年で異動になる場合もあります。

保育園を運営する株式会社

社会福祉法人運営の保育園とは違い、株式会社の保育園は営利事業を目的として運営しています。

一般企業に近い働き方ができ、基本的に土日休みです。

営業や事務、人事などの運営をサポートする業務を行う総合職がよく知られています。

比較的新しい働き方として、保育士として働き、後々管理職を目指す総合職保育士という働き方もあります。

小児科の医療事務

子どもを診る小児科などでは、保育士資格を持っている人を優遇してくれることがあります。

保育士ほど深く子どもと関わりはしませんが、一般事務をしたいけど子どもとも関わりたいと思う人におすすめです。

保育園と同じように、壁面飾りの制作やちょっとしたイベントに携わることもできます。

 

保育士資格を活かしたデスクワークの仕事内容

保育士資格を活かしながらデスクワークを希望する場合の、具体的な仕事内容を紹介します。

主な働き方としては、市役所・総合職保育士・総合職 ・小児科の医療事務の4つに分けられるため、ぜひ働き方の参考にしてみてくださいね。

市町村

市町村が運営するデスクワークの仕事内容は、以下の通りです。

保育園の入所申し込み

児童手当の支給

監査業務

保育園に対するクレーム処理

保育園の入所決定 ・保護者の相談
…など

場所によって配属される部署の名前は違いますが、主に子育てに関することに携わります。

保育士をしていたときには「自分たちの力ではどうすることもできない」と感じていたことに対して、実際に関わることができるのです。

さらに、子育てに不安を感じている人の相談に乗り、必要に応じて行政による手助けの架け橋となれるのは、保育士として現場で働いているときには味わえなかったもどかしさを埋めることができるでしょう。

総合職保育士

総合職保育士とは、現場の保育士としてキャリアを形成したのち、異なる職種への転換を目指せる働き方です。

保育士として勤務を続けるのか本部で運営をサポートする管理職に就くのか選ぶことができます。

総合職保育士のデスクワークの仕事内容は、以下の通りです。

採用担当
行事の企画・運営
コンサルティング
…など

保育士の経験を活かし、保育園を管理するスーパーバイザーとしても勤務することが可能です。

保育士としての技術だけではなく、ビジネスマナーも身に付けることができます。

保育士としても働きたいけれど、一般企業でも働いてみたいと思う方にもおすすめの働き方です。

総合職

総合職とは、初めから本部で働く働き方です。

会社の規模によって、主に以下の職種に分かれます。

人事・採用
営業
保育園の運営管理
経理や労務などのバックオフィス
…など

全国展開している企業が多く、待機児童問題を解消するために保育園を開園する企画を立てる側に回ることができます

しかし、いきなり総合職として採用されるのは難しく、保育士としての数年の経験年数を必須とするところもあります。

また、総合職の採用は、保育士ほど求人数は多くないため、勤務先を選べないことが多いです。

小児科の医療事務

小児科の医療事務は、主に受付での仕事になります。

具体的な仕事内容は、以下の通りです。

パソコンへの入力
電話応対
患者さんへの説明・応対
…など

子どもが来ることが多いため、保育士資格を持っている人を優遇してくれることもあります。

また、簡単な壁面装飾をするなど、保育士経験を活かすことができるでしょう。

医療事務は民間資格であるため、持っていなくても働くことができます。

経験が重視される傾向にあるため、1からチャレンジしてみたい人におすすめです。

 

保育士からデスクワークに転職するメリット・デメリット

メリット

保育士からデスクワークに転職するメリットは、以下の通りです。

保育士に比べて体力的疲労が少ない

土日休みのところが多く、プライベートとの両立がしやすい

定時で上がれるところが多い

パソコンの能力が身につく

休憩時間が自由に使える

デスクワークの場合、勤務する企業によって異なりますが、持ち帰り仕事や残業が少ないところが多いです。

そのため、家庭との両立やプライベートを確保しやすいといえます。

また、業務的な責任はもちろんありますが、保育士のように”子どもの命を預かる”という大きな責任とは異なるため、仕事に対する心の余裕が持てるようになるかもしれません。

メリット

保育士からデスクワークに転職するデメリットは、以下の通りです。

給料が下がる可能性がある

デスクワークによる腰痛や肩こりがある

外に出る機会がない

仕事に退屈さを感じてしまう可能性がある

事務職の手取りは、平均16〜18万円程度と、他職種と比較すると低い傾向にあります。

そのため、保育士の給料の低さを理由に事務職へ転職する場合は、給料アップはあまり期待できないかもしれません。

また、1日中座ってパソコン作業をすることから、腰痛や肩こりなど、保育士のときとは違った身体の痛みに悩まされる可能性もあります。

加えて、保育士の仕事に慣れている人の場合は、パソコン作業につまらなさや退屈さを感じてしまうこともあるでしょう。

 

保育士からデスクワークへ転職する際のポイント

保育士から保育士資格を活かしてデスクワークへ転職する際のポイントは、以下の通りです。

子ども関連の企業をピックアップ

「保育士は辞めたいけれど、子どもとは関わりたい」と思う保育士もいることでしょう。

その場合は、子ども関連の企業をピックアップして応募するのが良いでしょう。

子ども関連の企業といえば、前述した保育園を運営する企業や子ども服や玩具、絵本を取り扱っている企業や幼児教育を行っている企業など多種多様にあります。

元保育士ならではの気づきや配慮を、存分に活かすことができるでしょう。 

保育士の経験から得た強みをアピール

保育士の仕事は、保育以外にも保護者対応や行事の企画・運営、書類作業など多岐に渡ります。

これまでの保育士の仕事で得た経験やさまざまなスキルを言葉にして、採用担当者に具体的に伝えましょう。

企業側が知りたいことは、「どのような能力を活かして会社に貢献してくれるか」ということです。

これまでの経験を振り返って、自分の強みは何なのか、どのように活かせるかを考えることが重要です。

不採用が続いても前向きな気持ちを忘れずに

保育業界に限らず、デスクワークは人気のある職種です。

そのため、書類選考から落ち続けている…なんてこともあるかもしれません。

事務職の正社員を希望している場合は、特にハードルが高いことは理解しておきましょう。

苦戦してしまうこともあるかもしれませんが、「絶対に決まる!」という強い気持ちをもって根気強く挑戦することが大切です。

転職エージェントを活用

転職を検討している保育士の中には、「何から手をつけたら良いか分からない」という方もいることでしょう。

そんなときは、転職エージェントの活用が有効的です。

転職エージェントは、転職を検討している人と採用を考えている企業の仲介役として、内定・入社までをサポートしてくれるサービスです。

自分の希望する働き方に沿って求人を紹介してもらえるため、無理のない範囲で転職活動を進めることができます。
>>>あわせて読みたい「保育士の転職エージェント活用方法とは?メリットや選ぶポイント」

 

まとめ

保育士から一旦離れることで、新たな発見ができるでしょう。

そして、子どもの純粋さを改めて感じるかもしれません。

そこでまた保育士に戻ることはもちろん、新しい発見を探し続けていくのも良いですね。

保育士から挑戦できるデスクワークは無限です。

保育士経験を大いに活かして、ためらわずに一歩踏み出してみましょう。

 

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