お役立ち情報
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運動会や生活発表会などの保育園行事は、どれも”楽しい”というイメージがありますが、子どもの中には行事を嫌がる子どももいます。無理強いをさせるのは良くない、と分かっていても適切な対応が分からないという保育士もいることでしょう。今回は、子どもが保育園の行事を嫌がる理由や保育士がすべき対応などについて解説します。
■目次
運動会や生活発表会などの保育園行事は、”楽しい””盛り上がる”といったイメージがありますよね。
子どもの中には、行事が大好きという子ももちろんいますが、参加することを嫌がって泣き出してしまったり、保育園に行くことを拒否する子もいます。
子どもが保育園の行事を嫌がる理由は、主に以下の通りです。
●集団行動が苦手
●人前や大勢の前に出るのが苦手
●自信がない
●練習が難しい
●他の役がやりたかった/他の衣装が着たかった(生活発表会の場合)
●恥ずかしい
…など上記以外にも、保育士や保護者からの声かけが多すぎたことや、以前の失敗が嫌な記憶として残っているなど、さまざまな理由が考えられます。
保育園の行事は、子どもの成長した姿を保護者に見てもらう大切な機会でもあるため、保育士としては子ども全員に参加してもらいたいという思いがあるでしょう。
ですが、無理に参加させようとすると、パニックを引き起こしたりトラウマになる原因となります。
行事の場面によって保育士がすべき対応は異なりますが、前提に子どもの気持ちを受け止め、理解してあげることが大切です。
以下では、保育園の行事を嫌がる子どもに対して保育士がすべき対応を、場面別に紹介します。
季節の行事の中には、サンタクロースや節分の鬼などが登場する行事もあります。
保育園での行事を通して、初めてサンタクロースや鬼という存在を知るという子どもも多いです。
そのため、保育士が扮装していたとしても、初めて見る存在に恐怖を感じる子どもも中にはいます。
特に乳児クラスの子どもたちは、その恐怖感と驚きのあまり大泣きするという子も少なくありません。
<保育士がすべき対応>
大泣きしている子どもがいる場合は、一度会場とは離れた場所に移動して、子どもの気持ちを落ち着かせることが大切です。
気持ちが落ち着いたら、子どもを抱えた状態でそっと会場の中をのぞいてみましょう。
他の子どもたちが楽しそうにしている姿を見れば、またあの場所に行きたいと思うかもしれません。
それでも怖がる場合は、無理に参加させずに、”外から中をのぞくだけ”など、子どもが安心できる方法を取ってくださいね。
人前や大勢の前に立つ生活発表会などの行事で、いざ本番になると、恥ずかしがって固まってしまったり、人の陰に隠れようとしたり、声を発せなくなってしまう子もいます。
この『恥ずかしい』という感情は、子どもの成長過程において非常に大切な感情です。
これまでの失敗体験や周囲の大人の対応、経験が十分でないといったことが恥ずかしさを感じる原因となるため、子どもが自信を持てるような対応をすることが大切です。
<保育士がすべき対応>
恥ずかしがる子どもを無理に参加させることはNGです。
この場合は、その子どもに合った目標を立てて達成を目指すことを意識しましょう。
例えば「練習に参加する」「本番当日は会場にいくだけ」など、子どもが無理のない範囲で達成できるような小さな目標を立てることがポイントです。
目標を達成したら、たくさん褒めてあげてくださいね。
>>>あわせて読みたい「スモールステップってなに?保育に導入するメリットを紹介」
運動会や生活発表会、保護者参観といった行事は、普段保護者がなかなか見ることができない子どもの姿を見られる唯一の機会です。
ですが、子どもの中には、普段とは違う状況に落ち着きがなくなってしまう子や、きょろきょろと不安になってしまう子、集中できない子もいます。
特に乳児の場合、保育園に保護者がいるという状況が理解できず、保護者から離れられなくなってしまう子は多いのです。
<保育士がすべき対応>
子どもが保護者から離れられずにいる場合は、その子どもが好きなおもちゃや絵本などを用意して興味を引きましょう。
子どもが遊びに興味を持ったら、保護者にはそっと見学場所に移動してもらいます。
「お父さん、お母さんにバイバイしよう」というような声かけは逆効果であるため、注意しましょう。
保護者から離れることができたとしても、人前に立つ緊張や不安を感じ、競技中や発表中に泣き出してしまう子もいます。
ですが練習とは違い、一回発表を止めて落ち着かせる…なんてことはできません。
「どうしよう」と焦ってしまうかもしれませんが、ここは保育士が落ち着いて冷静に対応することが重要です。
<保育士がすべき対応>
子どもが競技中や発表中に泣き出してしまった場合は、抱っこして対応しましょう。
前述したように、途中で発表を止めることはできません。
また、泣いている子どものそばにいてあげるだけで抱っこしないというのは、保護者からすると良い印象とはいえません。
乳児クラスの場合は、泣く子どもが出ることを想定して、いつでも抱っこができるように担任以外の他の保育士にスタンバイしてもらうと安心です。
保育園の行事を嫌がる子どもに対して保育士が注意すべき点は、以下の通りです。
まずは、子どもの”行事が嫌な理由”を把握し、保育士が言葉にしてあげることが重要です。
子どもは、自分の気持ちを言葉で説明することが難しいため、自分でも何が嫌なのか分からずにいます。
そこで、嫌な理由を把握するために、日頃から子どもの練習している様子をよく観察するようにしましょう。
やがて、行事の練習期間だけ普段の様子とは違うことに気付き、さらに練習のどんなところが嫌なのかが自ずと見えてくるかもしれません。
そして、”行事が嫌な理由”を保育士から言葉にしてもらうことで、気持ちの整理ができ、「なぜ嫌だったのか」が子どもの中で明確になるのです。
行事への参加を嫌がる子どもに対して、無理強いをさせることはNGです。
まずは、「行事が嫌だ」という子どもの気持ちを認めてあげましょう。
そして、なぜ行事が嫌なのかという理由が分かったら、「それは嫌だよね。でも○○くん(ちゃん)は周りをよく見ていてえらいね」と共感しつつ、あわせて長所をほめてあげることが大切です。
子どもの中には、行事に参加することに対して不安を感じているがゆえに嫌がっている子もいます。
保育士が気持ちを共感し、不安に思うことは悪いことじゃないと伝えることで、子どもは安心感を得ることができます。
今回は、保育園の行事を嫌がる子どもに対して、保育士がすべき対応や嫌がる理由を解説しました。
子どもが行事を嫌がる理由は、人前に出ることが苦手だったり、自信がなかったり、恥ずかしかったりと、さまざまです。
まずは、子どもが行事を嫌がる理由を把握し、子どもの気持ちに寄り添ってあげることが大切です。
保護者に子どもが成長した姿を見せなきゃ…と焦ってしまうかもしれませんが、焦らずゆっくりと子どもと向き合うことを心がけましょう。
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