お役立ち情報
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保育園や幼稚園の園庭や、公園で元気に走り回る子どもたちの姿を見ると元気をもらいますね。しかし、保育室の中で走り回ることは危険を伴います。そこで保育士から注意をしても、「言っても聞かない」「またすぐに走り回る」ということはよくありますよね。どのように声かけをすれば、子ども達は落ち着くのでしょうか?今回は保育士向けに、走り回る子どもへの声かけの仕方や落ち着かせる方法について紹介します。
■目次
「走りません!」「座りましょう!」と声をかけても、なかなか聞いてくれない…とへこんだ経験がある保育士さんは多いのではないでしょうか。
子どもを落ち着かせるためには、なぜ子どもたちが走り回るのかを考えることが大切。
以下では、子どもたちが保育園で走りまわる理由について解説します。
友達が走っているのを見て楽しそうだから自分も走る、という理由があります。
今まで遊んでいたおもちゃに飽きたころ、「何か面白いことないかな」と周りをキョロキョロしているときに起こす行動として多く見られます。
子どもは楽しいことが大好き。
部屋の中で走ってはいけないと分かっていても、まだ自制できずにお友達につられてしまうのです。
ハイハイからつかまり立ち、そして一人歩きを経て、1歳半頃には走り始める子が多いといわれています。
体は使えば使うほど発達していき、成長するにつれて新たな刺激を欲しがるのです。
それには脳内の前庭感覚と運動感覚が関係しています。
前庭感覚は平衡感覚ともいわれ、体の傾きや回転などの動きを感じる感覚です。
さらに筋肉や関節などの機能をコントロールする固有受容覚が育ってくると、より複雑な動きができるようになり、強い刺激を求めて走り回るのです。
子どもは溜まったエネルギーやストレスを、体を動かすことで発散しようとします。
例えば、天気が悪く外で遊べないときや活動を制限されたとき、余ったエネルギーを走ることで発散させることがあるでしょう。
また、ストレスが溜まったときに上手く発散する方法が分からずソワソワしてしまうとき、走り回ることで解消しようとすることもあります。
ADHDなど発達障がいがある子どもの中には、体を落ち着かせることが難しい「多動性障害」と呼ばれる特性を持つ子どももいます。
この特性がゆえに、じっとしていられることが難しく常に走り回っているということも。
発達障がいの診断と多動性障害の特性がある、グレーゾーンといわれている子どもに対しては、適切な声かけを行いましょう。
なお「落ち着きがないから発達障がいだろう」と、保育士が決めつけることはよくありません。
発達障がいは医師による適正な検査に基づき診察されるものです。
発達障がいの特性がある子どもへの接し方については、以下の記事にて詳しく解説しています。
>>>あわせて読みたい「【保育士なら知っておきたい】発達障害の特徴や保育について」
保育士が走り回る子どもをその場で制止させたいとき、どのような声かけをするべきでしょうか。
大人目線で「危ないから座りましょう」「座りなさい!」と押し付けても上手くいかないことがほとんど。
子どもの心に伝わるように声かけを工夫する必要があります。
以下のような声かけが効果的です。
◆ 「走るのは楽しいけど、お友達にぶつかったら危ないから、ゆっくり歩こうね。」
◆ 「ここでは走らないでね。走れる場所があるから、そこで思いっきり走ろうね!」
◆ 「お返事をしてくれたら嬉しいな。」
◆ 「〇〇がどこにあるか見つけてくれる?」
◆ 「一緒に何か楽しいことをしよう」
◆ 「ここで落ち着いて休んでみようか?」
◆ 「お父さん・お母さんが迎えに来るまで、あと〇分だよ」
子どもを落ち着かせたいときの声かけでは、伝えたいことを明確にし、ポジティブな言葉遣いや優しい口調で接することが重要。
また、子どもの状況に応じて柔軟に対応することが大切です。
よく走り回る子どもたちを落ち着かせるためには、子どもたちが「走り回ること」から気をそらせる方法を提案することがポイントです。
以下では、保育士が実践すべき落ち着かせる方法について具体的に紹介します。
子どもたちが集中できるような活動に誘ってみることも、一つの方法です。
例えば、お話を聞く、お絵かき、パズルなどが挙げられます。
集中力が高まることで、走り回ったり動き回りたくなる衝動を抑え、落ち着かせることができるでしょう。
子どもたちが保育室で走り回ってしまう要因のひとつとして、エネルギーの発散不足があります。
そういった場合はお外での運動を促したり、体操や歌などでエネルギーを発散させることがおすすめ。
走る以外の方法で体を動かすことで、子どもたちの「走りたい欲求」が満たされ落ち着かせることができるでしょう。
子どもたちが走り回ってしまう状況として、これまでの遊びに飽きたときや、周りにおもちゃがないときなどが挙げられます。
そういった場合は、保育士からこれまでやったことない新しい遊びに誘ってみましょう。
走り回ることより楽しい遊びがあると気づけば、落ち着きを取り戻して遊びに集中してもらえます。
子どもたちと一対一で話を聞いたりコミュニケーションを取ることで、子どもたちは保育士からの愛情を感じることができます。
愛情を感じられると、保育園で過ごすことの安心感を得ることにつながり、子どもたちを落ち着かせることができるでしょう。
子どもがソワソワして走り回ってしまうことが多い場合は、このように保育士が子どもたちに安心感を与えることがポイントです。
なぜ保育室で走り回ってはいけないのかの説明をすることも非常に重要。
お友達にぶつかると痛い、ケガをしてしまう、大切なものが壊れてしまうかもしれないなど、走りまわると危ないということを分かりやすく説明します。
保育士から説明して子どもたちが理解して走り回るのをやめたら、たくさん褒めてあげることも大切です。
子どもが保育室で走り回ることには、理由があります。
頭ごなしに「座りなさい!」と怒ることは、ただ子どもを制圧するだけにすぎません。
その時々の子どもの気持ちを汲み取って、必要な遊びを取り入れたり、楽しく遊べる環境に変えたりなど、保育士が工夫をしましょう。
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