お役立ち情報
お役立ち情報
保育園で119番の日に通報訓練をしてみませんか。毎年11月9日は、消防への理解を深めて防災意識を高める119番の日です。消防車や救急車の役割を理解したり、119番へ通報する方法を学んだりして、緊急時に必要な知識を身に付けてもらいましょう。本記事では、保育園における119番の日の過ごし方や、通報訓練の手順について紹介します。
■目次
毎年11月9日は、消防に対する正しい理解と認識を深め、防災意識を高めることを目的とする“119番の日”です。
この記念日は、自治体消防発足40周年を記念して、昭和62年(1987年)に消防庁によって制定されました。
日付が11月9日である理由は、消防や救急に関する通報番号「119番」の語呂合わせにちなんでいます。
日常生活の中で消防について考える機会は多くはありませんが、この日を通じて防災への意識を高め、もしものときに備えたいですね。
>>>あわせて読みたい「防災の日ってなに?子どもに分かりやすく説明しよう!」
子どもたちの中には、通報番号「119番」を既に知っている子がいるかもしれません。
しかし、中には知識がない子もいるでしょう。
保育園における119番の日のねらいとしては、以下が挙げられます。
●119番通報について知る
●火災や怪我などが危険であることを知る
●消防車や救急車の存在、役割について知る
●119番通報の方法を学ぶ
●消防に興味・関心を持ち、防災意識を高める
上記のねらいを念頭に置きながら、保育園での119番の日の過ごし方を考えてみましょう。
防災意識を高める活動は、子どもたちが緊急時に適切に対応できる基礎を築き、安全な日常生活を守ることにつながります。
以下では、保育園で119番の日について楽しみながら学べるアイデアを紹介します。
導入として効果的なのが、消防について学べる絵本の読み聞かせです。
消防士の役割や、火災時の対応方法について学べる作品を選びましょう。
特に消防車は子どもたちからの人気が高いため、読み聞かせに夢中になる子どももいるかもしれません。
読み聞かせの後は「消防車や消防士がかっこいい」という感情だけが残らないように、絵本の内容について話し合う時間を取りましょう。
>>>あわせて読みたい「【防災の絵本】年齢別!読み聞かせにおすすめの絵本8選」
救急車や消防車への関心を高めるために、『はたらくくるま』の歌を歌うことも効果的です。
この歌では、救急車や消防車などの車が活躍する姿が楽しく歌われています。
子どもたちはリズムに合わせて楽しく歌うことで、車の役割や重要性を身近に感じることができますよ。
防災意識を高めるために、クイズ形式で知識を定着させるのもおすすめです。
消防車と救急車はどちらも同じ「119番」であるため、その違いなども確認しながら進めていきましょう。
Q:火事や怪我で助けてほしいときは、何番に電話をかけたらよいですか?
A:119番
Q:火事のときに火を消す車は何でしょう?
A:消防車
Q:病院へ連れて行ってくれる車は何でしょう?
A:救急車
Q:火事になったら走って逃げる ○か×か
A:×
Q:火事になったら煙を吸わないようにする ○か×か
A:○
Q:警察を呼びたいときは、119番に電話をかける ○か×か
A:×(警察は110番)
>>>あわせて読みたい「災害時に備えよう!保育園に必要な防災グッズはこれだ!」
消防に関する理解が深まったら、実際に通報訓練を行ってみましょう。
火災時に子どもたちが119番通報する可能性はほとんどありませんが、通報訓練の経験は将来的にも大いに役立ちますよ。
以下では、保育園における通報訓練の手順について紹介します。
まずは、保育士が通報の様子を演じて見せましょう。
こうすることで、子どもたちが通報のやり方をイメージできるようになります。
保育士は事前に、通報時の会話の流れを押さえておきましょう。
<火事の場合>
通報者役が電話で119を押す演技をする
消防署「はい、119番消防署です。火事ですか?救急ですか?」
通報者「火事です」
消防署「今、あなたは安全な場所にいますか?」
通報者「大丈夫です」
消防署「何が燃えていますか?」
通報者「保育園が燃えています」
消防署「住所を教えてください」
通報者「(保育園の住所を答える)」
消防署「避難状況はどうですか」
通報者「現在避難中です」
消防署「怪我をされている方はいますか?」
通報者「怪我をしている人はいません」
消防署「初期消火はしましたか?」
通報者「していません」
消防署「あなたのお名前と連絡先を教えてください」
通報者「(名前と連絡先を答える)」
消防署「現在、消防車がそちらに向かっています。サイレンの音が聞こえたら誘導をお願いします」
<救急の場合>
通報者役が電話で119を押す演技をする
消防署「はい、119番消防署です。火事ですか?救急ですか?」
通報者「救急です」
消防署「救急車が必要ですか?」
通報者「必要です」
消防署「住所を教えてください」
通報者「(住所を答える)」
消防署「お名前と連絡先を教えてください」
通報者「(名前と連絡先を答える)」
消防署「どうしましたか?」
通報者「○歳の子どもが○○な状態です」
消防署「かかりつけの病院はありますか?」
通報者「▲▲病院です」
消防署「持病はありますか?」
通報者「(持病がある場合は答える)」
消防署「現在、救急車がそちらに向かっています。サイレンの音が聞こえたら誘導をお願いします」
保育士が実演した会話の流れを、子どもたちにも挑戦してもらいましょう。
通報者役と消防署役のどちらもやってみることで、119番通報の様子をリアルに感じることができます。
消防士の気分も味わえるため、楽しみながら防災意識を高められますよ。
さらに、ごっこ遊びに落とし込むことで、子どもたちは緊急時の対応や助け合いの大切さを、自分事として考えることができるでしょう。
>>>あわせて読みたい「保育園での避難訓練のねらいや方法|子どもを災害から守る手順」
今回は、保育園における119番の日の過ごし方について紹介しました。
消防庁によって制定された119番の日は、緊急時に備えて防災意識を高めるための記念日です。
子どもたちへの説明では、絵本やクイズなどを活用し、子どもたちの興味・関心を引くことが大切です。
また、通報訓練を行う際には、保育士が事前に通報の流れを確認しておくとスムーズですよ。
本記事を参考に、子どもたちと一緒に防災意識を高めていきましょう。
【保育求人ラボ】は専門のアドバイザーがあなたに合った保育園・幼稚園の求人をご提案させていただきます。ご不安な点やご希望などしっかりとヒアリングさせていただき、サポートさせていただきます。まずはお気軽にお問い合せください。
保育求人ラボ+(保育求人ラボ プラス)は、保育系管理職(園長職・主任職等)限定のハイキャリア向け転職サービス。ハイキャリア専門のアドバイザーが、次のステージに挑戦するサポートを提供いたします。「自分の市場価値が知りたい」「現状のキャリアで管理職は可能か?」などの相談からでもOK!まずはお気軽にお問い合せください。
Instagram・TikTok・X(Twitter)・YouTubeにてお役立ち情報更新中!
フォロー・いいね・コメントよろしくお願いします♪