保育園の部分実習は何をする?おすすめの活動例や指導案の書き方

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保育士の仕事を学ぶうえで欠かせない保育実習。実習の種類はいくつかありますが、今回はその中の一つである“部分実習”について解説します。「部分実習は何をしたらいい?」「おすすめの活動が知りたい」と悩んでいる人は、ぜひ参考にしてみてください。

保育園の部分実習とは?

保育園で行う実習には、次の4つがあります。

  • 観察実習
  • 参加実習
  • 部分実習
  • 責任実習

その中の部分実習は、一日の一部の時間だけを任される実習です。

一日のすべてを任される責任実習とは違い、一つの活動のみを主導して行います。

部分実習は、実習生の力が試される最初の活動といえますね。

「そもそも何をしたらいいの?」「時間通りに進められるかな?」「子どもたちは楽しんでくれるかな?」などと不安に思う方は多いでしょう。

不安な気持ちのまま当日を迎えないためにも、しっかり事前準備をしてシミュレーションしておくことが大切です。

>>>あわせて読みたい「【保育学生必見】保育園の実習で準備すべきものって?」

保育園の部分実習では何をする?

部分実習では、主に以下のような活動を行うことが多いです。

  • 絵本の読み聞かせ
  • お絵描きや製作
  • ゲーム など

活動内容は、部分実習として与えられている時間やクラスの人数などを確認したうえで、担当保育士と相談して決めるとよいでしょう。

これからご紹介するおすすめの活動例などを参考にしつつ、自信を持って臨めるように準備してみてくださいね。

部分実習の活動例①絵本の読み聞かせ

絵本や紙芝居の読み聞かせは、非常に大切な保育活動の一つです。

子どもたちは、保育士に絵本を読んでもらうことが大好きです。

保育園には豊富な絵本や紙芝居が揃っているため、自分が読みたいと思う一冊を見つけることができるでしょう。

絵本を持ち込むこともできるため、緊張してしまうという方は、自分が読み慣れているものを持っていくのもおすすめです。

>>>あわせて読みたい「絵本の読み聞かせ指導案はどう書く?書き方や実習でのコツも解説」

部分実習の活動例②お絵描き

お絵描き遊びをする場合、まず描くもののテーマを考えておきます。

また、お絵かきにはさまざまな技法があるため、担当クラスの年齢に応じて楽しめそうなやり方を考えてみましょう。

お絵かきテーマの例

動物や植物
季節に合ったもの
子どもが興味のあるもの
話題のもの

お絵描きの技法例

絵の具
クレヨン
スタンプ
はじき絵
吹き絵
フィンガーペインティング など

部分実習の活動例③製作

折り紙や製作も、部分実習におすすめの活動です。

何を作るべきか考えると大変かもしれませんが、新聞紙や紙皿、紙コップなど身近な材料からヒントを得て考えてみるとよいでしょう。

アイデア例

新聞紙で紙鉄砲を折る

紙皿でリースを作る

紙コップでけん玉を作る など

工夫次第で何通りものアイデアが出てきますね。

ただ製作をするだけでなく、作った後に遊びに発展させられるようなものにするとより楽しめそうです。

部分実習の活動例④ゲーム

屋内でクラス全員で楽しめるものとして、フルーツバスケット、じゃんけん列車などがおすすめです。

このような活動を行うには、ルールやお約束をしっかり説明し理解させることが必要になります。

どのように説明したら伝わりやすいかを考え、よくシミュレーションしておくと焦らず対応できそうです。

部分実習の活動例⑤運動

体を動かすことが得意であれば、運動やスポーツをするのはいかがでしょうか。

保育園で人気の運動

ドッヂボール

大縄跳び など

保育園では、大人数で楽しめるものが人気です。

ただし、スポーツは楽しい反面ケガが起こりやすいため、子どもから目を離さないように注意しましょう。

また、このようなスポーツにはルールや順序を守る説明が欠かせません。

年齢に合った声掛けができるように準備しておきましょう。

また、屋外の場合は天候によって代替案を用意しておく必要もあります。

>>>あわせて読みたい「保育実習での目標の書き方は?ポイントと分かりやすい例文

保育園の部分実習の3つのポイント

部分実習を行う際に気を付けたいポイントを3つまとめました。

事前に保育士に相談する

部分実習で行う活動については、事前に担当保育士と相談しておきましょう

事前に相談すると、段取りよく進めるためのアドバイスがもらえて非常に役立ちます。

また、自分のしたい活動がそもそも園の保育方針に適さなかったり、実施できる環境が整っていなかったりすることもあるかもしれません。

活動内容については、指導案を書き始める前に早めに相談しておくとよいですね。

担当するクラスの年齢やできることを考慮する

子どもの年齢によってできることに差があるため、できないことや難しいことを把握しておく必要があります。

製作を例にとると、はさみが使えるか、折り紙がどこまで折れるかなどを確認し、年齢に応じた無理のない活動にしましょう。

子どもが理解しやすい説明の仕方や言葉遣いも、発達段階などを踏まえて考慮したいところです。

活動の流れをシミュレーションしておく

どんな活動を行う場合でも、導入からまとめまでの流れを実際に試しておくとよいです。

シミュレーションすることで、必要な準備や注意するべき点に気付くことができるかもしれません。

活動の中身だけでなく、どのように始めてどのように終わらせるのかという流れを意識しておくことが大切です。

>>>あわせて読みたい「【例文あり】保育実習日誌の書き方は?項目別にポイントを紹介!」

部分実習の指導案の書き方

部分実習の指導案は、保育園の園長や担当保育士も目に通す書類であるため、綺麗な字で丁寧に記すことが求められます。
今回は、ねらい・環境構成・子どもの動き・実習生の動きの4つの項目について解説します。

部分実習の【ねらい】

【ねらい】の項目には、子どもに身に付けてほしいこと、学んでほしいことを考えて記します。

絵本の読み聞かせを例に挙げると、

  • 絵本を通して言葉に興味を持つ
  • 絵本を通して想像力を養う
  • 友達と絵本の世界を楽しみ共有する

などが考えられますね。

ねらいをしっかり定めておくと、それを達成するためにどのような声掛けや援助が必要になるのかが分かりやすくなります。

部分実習の【環境構成】

【環境構成】は、実習生・子ども・机や椅子などの配置を図で書きます。

ポイント
・どのような配置にしたら保育しやすいか
・子どもが集中して取り組めるか
・危険な箇所はないか
などをイメージしながら書く。

部分実習を行う部屋や場所において、スムーズな活動の進行を意識して配置を考えてみましょう。

また、環境構成の配置図は、定規を使ってていねいに分かりやすく書くことを心掛けてくださいね。

部分実習の【子どもの動き/子どもの姿】

【子どもの動き/子どもの姿】の項目には、子どもたちの活動中の動きを記し、予想される言動についても詳しく書きます。

理解が難しい子や集中できない子など、活動中に起こり得る子どもの姿をより具体的に書いておくことで、当日も焦らず対応できそうです。

経験が浅い実習生の場合は、この“子どもが起こす行動”を予想することがまだ難しいかもしれません。

その場合は担当保育士に質問し、より多くの子どもの動きを予測しておきましょう。

部分実習の【実習生の動き】

【実習生の動き】には、子どもたちの行動や言動に対して、実習生がどのような手助けを行うのかを書きます。

予想した子どもの動きに対してていねいに援助方法を考える必要があるため、普段の実習から、保育士がどうやって対応しているかをよく観察しておくとよいでしょう。

この準備をしっかりしておくと、当日も自信を持った対応ができますよ。 

>>>あわせて読みたい「責任実習の指導案とは?項目別の書き方や実習前の準備をチェック」

まとめ

今回は、保育園の部分実習におすすめの活動例や、指導案の書き方をご紹介しました。

自分が主体となって行う初めての保育実習は、非常に緊張するでしょう。

楽しむ気持ちを忘れなければ、それはしっかりと子どもたちにも伝わり、有意義な時間となるはずです。

事前準備をしっかりして、余裕を持って実習に挑みましょう。

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