保育園で遊べる正月遊び!正月遊びの種類を月齢別に紹介

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お正月行事の出し物としてもおすすめな正月遊びですが、具体的にどのような遊びを取り入れたらいいか悩む保育士もいるのではないでしょうか?子ども達にお正月とは何か、日本の伝統文化・慣習を伝えるためにも保育園での正月遊びはとても重要です。今回は、正月遊びのねらいや種類を月齢別にご紹介したいと思います。

「お正月って何?」の質問に答えられますか?

そもそもお正月というのは1年の始まりの際に、幸せを届けにやってくる年神様を家庭でお迎えをする日のことを言います。

日本の伝統的な行事で、たくさんの幸せを年神様に分けてもらうためにさまざまなおもてなしをしたことが始まりと言われており、古くからある行事ごとです。

子どもからお正月の由来について質問がきたとき、このことを知っておくのと知らないのでは大きな違いがあります。
目には見えないけど、年神様という幸せの神様がおうちにやってきてくれるから、みんなでお迎えしてお祝いをする日だよ。」 と答えてあげましょう。

また、新年という概念がまだ分からない子どもには「新しい1年が始まるおめでたい日だよ」と説明してあげます。
>>>あわせて読みたい「お正月とは?意味や由来を知って子どもに分かりやすく説明しよう」

 

正月遊びで子ども達にどんなことを伝える?

正月遊びというと、どんなものを思い浮かべるでしょうか。

ひと昔前までは正月に親戚の子ども達が集まり、福笑いやすごろく、かるたをするといった習慣もありました。

これらの遊びは、昔から日本に伝わる伝統的な正月遊びであり、次の世代へ受け繋いでいく「伝承遊び」とも言います。

保育園で正月遊びをする目的は、おじいちゃんおばあちゃんの代からずっと伝えられてきた伝承遊びを楽しみ、次の世代へ受け継ぐということにあるのです。

未満児クラス、以上児クラスそれぞれ楽しみ方は変わってきます。
年齢ごとにできることを考えながら、遊びの工夫をしていきましょう。
>>>あわせて読みたい「保育で取り入れたい!伝承遊びのねらいとおすすめの遊び方」

 

未満児クラスでおすすめの正月遊び

未満児クラスは、見て触って聴くといった五感を発達させるための感覚遊びがおすすめ。

お手玉

お手玉は、小豆や豆などを布でくるんで縫った玉を複数左右同時に投げてキャッチしたり、持ち替えたりして遊びます。

手先を使用するため、脳を刺激して集中力を高めてくれます。

0歳児は保育士がお手玉をしているのを見せたり、つかんだときの感触やしゃらしゃらした音を楽しめます

1~2歳児の場合、1つのお手玉を上に投げて遊んだり、右手から左手、左手から右手へ持ち替えたりして遊ぶのもいいでしょう。

 

福笑い

「笑う門には福来る」ということわざがあるように、1年の始まりに幸福をもたらす年神様をお迎えするという意味で遊ばれていたといわれる福笑い。

おかめやおたふくなどの顔の輪郭を描いた紙に、目隠しした人がそのパーツを並べていくというゲームです。

正しい位置を想像しながら並べていくのですが、目隠しを外すとおかしな顔になっていたりすることから、みんなで笑いながら楽しむことができます。

おたふくやおかめなどにこだわらず、キャラクターや先生の顔にしても面白いかもしれません。
大きめの模造紙に手作りして、みんなで遊ぶのもいいですね。

目隠しを怖がる子には無理に目隠しはせず「これは耳、これは鼻だよ。」と言いながら、子ども達に教えていきましょう。
慣れてきたら目をつむってもらいながら楽しむのもいいでしょう。

 

以上児クラスでおすすめの正月遊び

以上児クラスになると、少し難しい正月遊びもできるようになってきます。

子ども同士で遊ぶことが増えるため、1人で遊ぶものよりも友達同士で競い合ったり、みんなでゲームをしたりする遊びがいいでしょう。

羽根つき

羽根つきの遊び方には、羽をつき合う「追羽根(おいばね)」と1人で続けてつく「揚羽根(あげはね)」があります。

羽根をつくことで1年の厄を払うという意味があり、子どもの健やかな成長を願う遊びです。

保育園で行う場合は羽を使うのではなく、風船に絵を描いたものや柔らかく軽いボールなどを投げるようにして遊ぶといいでしょう。

うちわを羽子板の代わりにしてみるのもおすすめです。

 

凧揚げ

年中、年長くらいになると、凧揚げをお正月に家でしたことがあるという子もいるかもしれません。

男の子の誕生祝いとしての意味合いが大きく、高く上がれば上がるほど健やかに成長するといわれています。

園庭が広ければ園内でできますが、広い公園などで行うこともできます

公園で行う場合、凧揚げができる十分な広さがあるか、周りに電線などの障害物がないかの確認を徹底しましょう。

 

コマまわし

こまはまっすぐと芯が突き刺さっており、よく回ることから縁起物とされてきています。

牛乳パックや紙皿などで、手作りのコマを一緒に作って遊ぶこともおすすめ。

コマ同士をぶつけあって遊んだり、誰が一番回るかの競争をしたりしても楽しいかもしれませんね。



すごろく

すごろくは、サイコロを振って数の目だけすすむという遊び。

運試しという由来もあり、正月に親しまれてきた遊びの一つです。

ルールを守りながら進んだり、止まったところにお題を作ったりして、自分たちだけのすごろくゲームを作ってみるのもいいでしょう。

数の勉強にもなり、年長さんにはおすすめの遊びです。

 

お正月を楽しむための保育のコツ

子ども達が新年を新しい気持ちで迎えられるように、保育園での言葉かけが重要です。

例えば「あけましておめでとうございます」という挨拶。
大人には当たり前のことかもしれませんが、子どもにはまだなじみがない挨拶です。

なぜ「おめでとう」なのかという意味を教えつつ、しっかりと挨拶ができるよう説明してあげましょう

1年の最後の登園で「来年頑張りたいことや、やりたいことを考えてきてね!」と伝え、来年の抱負を考えてもらうこともおすすめです。
お友達と仲良くする、早寝早起きを頑張る、好き嫌いせずにごはんを食べる…どんなことを頑張りたいか、子ども達自身が考えるきっかけになるでしょう。

新年を迎えてから初めての登園で、どんなお正月だったか、どんな楽しいことがあったかを聞きながら楽しめます。

 

まとめ

保育園でお正月について学ぶことは、子どもたちが日本の文化を知るためにとても重要なことです。

未満児は五感を使ったもの、以上児にはお友達同士でできるものを取り入れながら、お正月の意義を伝えていきましょう。

もちろん保育士自身がお正月について学ぶことも忘れないで下さいね。

 

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