お役立ち情報
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今回は、ブラック保育園の特徴や見分け方、ブラック保育園を避けて転職する方法について解説します。保育園の中には「サービス残業・休日出勤は当たり前」「労働量に対して給料が低すぎる」といった問題を抱えるブラック保育園が存在します。しかし求人でブラック保育園を見抜くのはなかなか難しいもの。本記事を読んで、ブラック保育園への転職を回避しましょう。
■目次
近年の保育業界の人手不足などの要因により、労働環境が悪い「ブラック保育園」が増えてきました。
ここではブラック保育園の主な特徴5つを解説します。
❶残業代が出ない「サービス残業」が多い
❷長時間労働・休日出勤が当たり前
❸有休や休憩が取れない
❹園長や責任者によるパワハラが横暴化
❺保育に必要な経費を出してくれない
では、ブラック保育園のリアルな実情から問題点をチェックしていきましょう。
ブラック保育園と呼ばれる保育施設には、残業代が出ないいわゆる『サービス残業』が多いという特徴があります。イベントの準備や保育の準備、事務仕事などで残業した場合でも、残業代が支払われません。
残業申請を出したくても、職場内で残業申請はしないという暗黙のルールがあり、残業申請すら提出できないケースもあります。
労働基準法では『労働者に1日8時間、週40時間を超える労働をさせてはならない』と定められており、この時間を超えて労働する場合は時間外労働として割増賃金を支払うことが義務付けられています。
つまりブラック保育園では、労働基準法を無視した違法な労働環境が横行されていることが多いのです。
>>>あわせて読みたい「保育士はサービス残業が当たり前?残業代を請求できるって本当?」
手当てがついても長時間労働や休日出勤を強いられるケースも、ブラック保育園の特徴に含まれるでしょう。
例えば「通常8:00~17:00のシフトであるにもかかわらず、人手不足により6:00~18:00まで労働時間が前倒し・後ろ倒しになる」「休日出勤しても振替休日がもらえない」といった労働環境は、保育士にとって働きやすい環境ではありません。
残業代や休日出勤手当が給料に加算されても、心身に大きな負担がかかるため、その職場で長く働くのは難しいでしょう。
有休や休憩が取りづらいのも、ブラック保育園の特徴です。
ブラック保育園では、自分の子どもや家族のイベントで希望休を出しても、上司から許可が下りないケースが少なくありません。
その主な原因は人手不足です。現場の保育士の人数が極端に少ないため、保育士に休まれると現場が回らなくなってしまうのです。
労働基準法では『使用者は、労働時間が6時間を超える場合は45分以上、8時間を超える場合は1時間以上の休憩を与えなければいけません』と定められています。
そのため、保育園側は保育士が休んでも現場が問題なく回るように、あらかじめ保育士を多めに雇わなければなりません。
ただブラック保育園の場合は離職率が高いことから、自然と人員が減ってしまうのです。
ブラック保育園の中には、園長や施設長など、その施設の責任者によるパワハラが横暴している保育園もあります。
◆責任者による怒号や嫌味が日常茶飯事
◆陰口や無視といった「いじめ」がある
◆保育士の意見を聞き入れないワンマン経営
保育士が園長や理事長、施設長などの責任者の機嫌をうかがわなければならなかったり、不満があっても意見が言えなかったりするケースも少なくありません。
保育に必要な経費を出してくれないのも、ブラック保育園の特徴です。
通常、保育園側は保育に必要な画用紙や折り紙、のり・はさみのほか、トイレットペーパーや洗剤などを備品として購入します。
しかし、ブラック保育園は経費削減のために備品を購入しなかったり、保育士一人ひとりに用意させたりするケースがあります。
また施設内で破損している部分や、故障している部分があってもそのまま放置するといった事例まで。
「転職したいけど、ブラック保育園を見分けられるか不安…」と悩んでいる保育士のために、ブラック保育園の見分け方をまとめてみました。
❶頻繁に求人を出している
❷あきらかに給料が高すぎる
❸経営者の態度が大きい
❹保育士同士の関係がギスギスしている
❺見学や面談で曖昧な表現が多い
求人をチェックするときのポイントや、保育園見学のときに確認すべきポイントもピックアップしてみました。それぞれをチェックして、ブラック保育園を見分けましょう。
頻繁に求人を出している保育園は要注意です。転職サイトに毎月のように求人を載せている保育園は、常に「人手不足」である可能性が高いでしょう。
『常に人手が足りない=保育士が辞めてしまう何らかの理由がある』ということ。
仕事量に対しての給料が安すぎたり、残業が多かったり、保育園内で派閥があったり…など、さまざまな問題を抱えているのかもしれません。
「月収○○万!」と、あきらかに高すぎる給料が記載された求人にも用心しましょう。ブラック保育園が掲載している給料は、みなし残業代込みの金額であるケースが多いためです。
また『フロアリーダー保育士、主任保育士のモデル収入の場合』の給料を記載しているケースもあるため、安易に給料で職場を選ぶのは避けた方がよいでしょう。
保育園見学の際は、まず園長や理事長、施設の責任者の様子をうかがいましょう。経営者や責任者がピリピリしていたり、ほかの職員に高圧的な態度をとったりしている場合は要注意です。
逆に「愛想がよすぎて不自然」「保育園のよいところばかりを話して、質問させてくれない」という場合もブラック保育園と疑った方がよいでしょう。人員確保のために、表面だけを取り繕っている可能性があります。
保育園見学の際は、保育士同士の様子をチェックしましょう。保育士同士が和気あいあいとしているなら、特に問題はありません。
ただ、高圧的な態度をとる先輩保育士に後輩保育士がおびえていたり、保育士同士の雰囲気が険悪だったりするなら、あまり働きやすい職場とはいえないでしょう。
また保育士が見学者に挨拶しない場合は、挨拶する余裕がないほど多忙と考えられます。
見学や面談で、見学者や訪問者が質問をしても、曖昧な表現しか返ってこない場合は、ブラック保育園である可能性が高いでしょう。
「保育士○○年目の場合の給料はいくらですか?」「有休消化率はどのくらいですか?」「残業は平均月何時間ですか?」という質問に対して明確に答えられない場合は、労働環境の悪さをごまかそうとしているケースがほとんどでしょう。
ブラック保育園を避けて転職する方法は、いくつかありますが、より確実に労働環境のよい職場を見つけたいなら、転職サイト・転職エージェントを利用するのがおすすめです。
転職サイトや転職エージェントでは、保育業界に精通した転職のプロが、あなたの希望に合った保育園を見つけてくれます。
そのサイトを通じて転職した保育士からの口コミを保持しているケースもあるため、ブラック保育園を避けて転職できるでしょう。
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誰でも、良い職場を見つけて長く楽しく働きたいもの。自分の希望の働き方にぴったりな園を見つけるために、転職活動は慎重に行いましょう。
またブラック保育園とまではいかなくても、労働量に対する給料が安く、残業も多い保育園は案外少なくありません。
求人情報や園のホームページをくまなくチェックすることもポイントです。
今回解説したブラック保育園の見分け方や、ブラック保育園を避けて転職する方法を実践して、自分らしく働ける園を見つけましょう。
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