お役立ち情報
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保育園にはさまざまなタイプの子ども達がいます。遊び大好き、お友達大好きな子どもがいる一方、特定の保育士が大好きでいつもそばにいたい子どももいますね。ここでは、子どもが特定の保育士に甘えてくる原因や、適切な対応方法について解説します。
■目次
たくさんの保育業務に追われ、1人で複数の子どもを見守る必要がある保育士。
かた時も離れず保育士に甘えたりスキンシップを求める子どもがいると、戸惑うこともあるでしょう。
子どもが大人に甘えてくる場合は、主に以下のようなケースがあります。
●後追い
●なんでなんで?と質問を繰り返す
●何度も「抱っこ」と言う
●スキンシップを多く求める
●自分でできることを「できない!」と訴える
●ダメなことをして気を引く
●「イヤだ」とわがままを言ってくる
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上記のように甘えてくる原因について見てみましょう。
子どもは誰かに甘えたい気持ちと、「自分でやりたい」という自立心を併せ持ちながら成長していきます。
甘えを受け止めてもらい、安心感を感じると園生活がより楽しくなります。
「◯◯先生がいるから安心」と思うことで、登園への意欲にも繋がります。
保育士が他児と遊んでいる姿を見ると、自分も見てほしいというアピールのため、甘えてくる子どももいます。
「あれして!これして!」とわがままを言って気を引く行動も、自分を見てほしいアピールの一つです。
普段自分でできることを「できない!やって!」と言うのも、保育士の気を引きたいために行っているのです。
新年度に担任が変わると、「新しい先生はどこのくらい甘えさせてくれるのかな?」と試す子どももいます。
抱っこをせがんだり、お膝抱っこを占領したり、わがままを言ってくるのは試している場合が多いようです。
実習の学生さんが来ると、子どもたちも「新しい先生」と分かって試しているのが分かりますね。
中には体調が悪く甘えたい場合もあります。
いつもと甘え方の様子が違ったら、体調観察をすることも必要です。
甘え上手という点では、第一子(長男長女)より、第二子・第三子の子どものほうが甘えが多いと言われています。
要領の良さから、上手に関わりを求めているだけなのかもしれませんね。
個人差はありますが、両親が忙しくてあまり構ってあげられないことも、原因の一つとしてあげられます。
保育園にいる子どもの保護者はほとんど共働きで仕事をしています。
忙しさから、帰宅後バタバタとしてしまうのは仕方のないこと。
大人に甘えたいという気持ちが、長い時間一緒に過ごす保育士に向くのかもしれません。
こちらも個人差がありますが、保護者が一人親で余裕がないケースも原因の一つとしてあるようです。
「甘えたい」という子どもの気持ちを分かっていても、手がまわらないことも。
保育士や祖父母などに甘えることで落ち着く子どももいます。
ママが二人目を妊娠していると、子どもは敏感に察知します。
「ママを取られる」と思ってしまい、甘えるようになります。
急に甘えたり、不安定な行動が見られるときは、ママの妊娠の可能性もあります。
中には、甘え方に違和感を感じる子どももいませんか?
あまりにも特定の保育士に強くこだわったり固執する場合、発達障害の疑いもあります。
他児が保育士に近づくと攻撃するなど、少し「おかしいな?」と感じたら、職員間で情報を共有し、行動をよく観察しましょう。
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次に、特定の保育士へ甘えてくる場合の効果的な対応方法を見てみましょう。
子どもは甘えることで安心感をもらい、自己肯定感も高まります。
いったんは甘えを受け止め、その後は自分で行動できるよう声をかけてみましょう。
子どもが自分自身でやってみて「できない!」「やって!」と、また甘えてくる場合もあります。
しかし、子どもは甘えと自立を繰り返すことで成長していくのです。
近くにいて声をかけながら見守るようにしましょう。
「甘えを受け入れる」と「甘やかし」の違いを理解し、場面によりしっかり区別していきましょう。
上記のような「甘えを受け入れる」行動は、子どもからの"求め"に応じた行動です。
先回りして全てやってあげることとは違います。
子どもの甘えに応じることで、子どもは安心感を抱き、信頼関係を作ることができます。
上記のような「甘やかし」の行動は、大人側の自己満足ともいえます。
大人の都合で何でも先回りしたり、物質的な要求に応え続けると、子どもの意欲が低下し自立心が育ちにくくなります。
子どもが特定の保育士に甘えてしまう場合、他の保育士にも慣れるようにしましょう。
子どもの機嫌が良いときなどに、他の保育士に預けてみたり遊んでもらうのもよいでしょう。
子どもが早く保育園に馴染み、スムーズにクラス保育ができるようにすることも大切です。
前述した通り、子どもは甘えと自立の気持ちを両方持っています。
大人に甘えたい気持ちと自分でやりたいというペースを大切にすることで、自己肯定感が高まり、満足感が得られます。
忙しいからと子どもができることを先にやってしまったり、呼ばれても「後にして」なんて言っていませんか?
忙しくてすぐに対応できないときは、いったん子どもの話を聞き気持ちを受けとめる、今すぐできない理由を話すなどの対応がおすすめです。
「お昼寝のお布団を片付けたらお話しを聞くね」など、具体的に話してあげるのが大切です。
保育士に甘えてくる子どもは、どこの保育園にもいますよね。
しかし、甘えてくる子どもへの対応には気をつけなければならない点もあります。
子どもを必要以上に甘やかすと、他児と遊んだり関わらなくなったり、自立心が低下するなど本人のためにならないことも。
なんでも言うことを聞いてもらえる環境にいると、子どもはそれが当たり前になってしまい、さらに甘えてきます。
保育園は集団生活の場でもあるため、保育士はバランスを取りながら、上手に関わらなければいけません。
何でもいうことを聞いてしまうと子どもなりに「この人は聞いてくれる人」と認定し、どんどん甘えてしまいます。
甘えていい部分と自立してほしい部分の線引きは大切です。
甘えてくる子どもだけに手をかけ、特別扱いをすることはNGな対応です。
保育士はどの子どもとも平等かつ公平に関わるのが仕事です。
あまり甘えてこない子どもにもしっかり目を向け、保育士のほうから声をかけたり遊びに誘ったり、関わりを大事にしましょう。
甘えてくる子どもを叱って抑えつけるのもNGです。
甘えてくる子どもに「いい加減にしなさい!」「忙しいの!」なんて言っても、寂しさが増して逆効果になります。
忙しいときは、きちんと話をして手が空いてから対応したり、他の保育士にも随時対応してもらえるよう、チームワークを取りながら対応しましょう。
>>>あわせて読みたい「【保育士必見】子どもへの適切な叱り方とは?年齢別に解説」
子どもが特定の保育士に甘えてくるのには、実にさまざまな理由が存在します。
わがままな子どもと決めつけず、原因を知ろうとすることも大切です。
甘えたい気持ちと自立したい気持ちを上手に受け止めてあげましょう。
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