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保育士は持ち帰り仕事が当たり前?実態や減らすための対策を紹介 保育士の仕事量は非常に多く、持ち帰り仕事をせざるを得ない状況が続く保育士も多いようです。プライベートも思うように確保できず、十分な休息が取れないことから、退職に追い込まれてしまう保育士も珍しくありません。今回は、保育士の持ち帰り仕事に関する実態や減らすための対策などについて解説します。
■目次
保育士の仕事は、残業や持ち帰り仕事が当たり前と感じるほど、日々の業務量が多いです。
残業代が出るのであればまだ良いかもしれませんが、サービス残業が横行しているのが現状です。
特に、持ち帰り仕事に残業代が出る保育園は、極めて稀であり、そのような環境から離職にもつながっています。
一体、保育士の持ち帰り仕事は、何が原因で発生してしまうのでしょうか?
保育園が実施しているカリキュラムや行事が多い、ということが原因の一つとして挙げられます。
そもそも保育園での取り組みが増える原因は、経営者に現場の声が届いていないことにあります。
現場の保育士が抱える仕事量や負担を把握していないにも関わらず、「運動をやらせたい」「英語もやらせたい」という保護者の期待に応えようと、経営者側は、さまざまなカリキュラムを導入したり行事を計画立てたりします。
それにより、保育士の仕事はさらに増え、その結果、仕事を持ち帰ざるを得なくなってしまうのです。
保育士の人手不足は常態化しており、中には、配置基準をギリギリで上回っている状態で保育をしている園もあります。
ただでさえ、保育士は、保育以外にも書類作業や保護者対応、園内の清掃と非常に多くの仕事をこなす必要があります。
それに行事の準備などが加わると、保育士一人ひとりの仕事の負担は計り知れません。
そのため、勤務時間内に仕事を終えることができず、残業や持ち帰り仕事をしなければならなくなるのです。
あるアンケート調査によると、週に1回持ち帰り仕事をしている保育士の割合は、8割以上、ほぼ毎日持ち帰り仕事をしている保育士の割合は、3割ほどということが分かりました。
また、持ち帰り仕事を行う時間の平均は、約2時間とされています。
中には、行事前の準備により「2週間毎日2時間睡眠」「毎日定時過ぎから作業を始めていた」という保育士も…。
せっかくの休日が持ち帰り仕事で潰れてしまうこともあり、プライベートの時間が無いと感じる保育士は少なくありません。
保育士が持ち帰っている仕事は、主に以下の内容が多いようです。
●年間計画、園だよりなどの書類作成
●子どもの保育経過記録
●行事で使用する小道具・衣装の製作
●壁面装飾
●製作遊びの準備
…など中には、個人情報が含まれる書類もあるため、それ以外の製作準備などを持ち帰る保育士が多く見受けられます。
ですが、「そうでもしないと仕事が終わらない」といった状況から、書類の持ち出しを黙認している保育園も多いようです。
工夫次第では、持ち帰り仕事を減らすことができるかもしれません。
以下では、保育士の持ち帰り仕事を減らす対策4選を紹介します。
まずは、仕事の量を見直すために、一度やるべき仕事を紙に書き出すことをおすすめします。
自分が抱えている仕事を書き出すことで、簡略化することができたり、スケジュールを把握することができます。
もしかすると、これまでに行っていた仕事の中には、不必要なものがあるかもしれません。
その場合は、上司に相談して、省けるものは省いたり、作業工程を削減したりしましょう。
このように、仕事の量と質を考えながら減らすことが、持ち帰り仕事を減らすことにつながるのです。
活動と活動の間に空いた時間や午睡の時間など、ちょっとした隙間時間を1年分の挨拶例文やイラスト素材を探す時間に充てましょう。
特に自分で文章を考えたり、オリジナルで作ることが苦手な保育士は、ある程度ストックがあると安心です。
気になるサイトを保存しておくだけでも、いざというときの時間短縮につながります。
特に壁面装飾といった製作物は、長持ちをさせる工夫を凝らすことで、新しく作る手間を省くことができます。
画用紙の後ろに型紙を貼ったり、色褪せ防止のためにUV防止スプレーを活用するといった方法がおすすめです。
製作物は、デザイン案を考えるところから完成させるまで多くの時間を要しますよね。
少しでも繰り返し使えるよう、さまざまな工夫を試してみてくださいね。
多くの業務をこなすためには、保育士同士の協力が欠かせません。
自分一人で全ての作業をこなそうとするのではなく、その分野に得意な保育士が担当すれば、作業効率も上がり、時間短縮にもなります。
例えば、製作が得意な保育士が作った製作物を苦手な保育士が真似て大量生産したり、文章作りが得意な保育士が書類のテンプレートを作成したり…
保育士同士で協力をすることで、保育士全員の作業負担を減らすことにもつながります。
対策をしてみたけれど、持ち帰り仕事が減らない…という保育士もいるでしょう。
その場合の対応については、以下の通りです。
まずは、上司に仕事の内容や作業の分担について相談してみましょう。
その際は、説得力を持たせるためにも、これまでの持ち帰り仕事の内容やなぜ持ち帰り仕事をしたのかという理由を記録した資料を作成することをおすすめします。
加えて、持ち帰り仕事をした日付や時間もあるとなお良いです。
記録を集めるのに少し時間がかかってしまいますが、参考になる資料があれば、上司も「それならこのやり方がいいね」「もっとこれは省略できるかも」と、明確な判断がしやすいでしょう。
仕事の持ち帰りが常態化している保育園においては、労働や危機管理の面で問題があると考えたほうが良いです。
そのため、上司に相談したものの改善が見られない場合は、転職を視野に入れることをおすすめします。
近年、保育士が働きやすい環境となるよう、仕事の持ち帰りを禁止している園や残業少なめ、残業代の全額支給をしている園が増えています。
労働環境が良くなれば、保育士として長く働き続けることができるでしょう。
雇用形態にこだわりがない場合は、正社員以外の雇用形態で働くのも方法の一つです。
例えば、派遣保育士やパート・アルバイトであれば、比較的残業も少なく、プライベートも確保できるかもしれません。
まずは、パート・アルバイトで保育経験をしてみて、ゆくゆくは正社員として働く、という方法も有効です。
>>>あわせて読みたい「派遣保育士の働き方とは?メリット・デメリットや会社の選び方」
>>>あわせて読みたい「【保育士の転職の新しい考え方】パートから正職員を目指す方法」
日々の仕事の多さから、持ち帰り仕事を余儀なくされている保育士は多くいます。
きちんとした休息時間を確保するといった意味でも、持ち帰り仕事を減らすための工夫は、ある程度必要でしょう。
ですが、持ち帰り仕事を禁止にしていたり、残業代を全額支給する保育園もあります。
今の状況が当たり前と思わず、きちんと自分の中でメリハリをつけたり、働く環境を変えることも大切です。
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