お役立ち情報
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日本の伝統的な風習である鏡開きについて、保育園で子ども達に説明してみましょう。鏡開きは、年末からお正月にかけて飾っていた鏡餅を下げて、食べることです。毎年行う大切な行事として、子どもに説明をすれば、日本の文化に興味を持つきっかけになるかもしれません。今回は、子どもに分かりやすく鏡開きについて説明する方法や保育園で楽しく過ごすアイデアを紹介します。
■目次
年末からお正月にかけて、鏡餅を飾っている保育園は多いのではないでしょうか?
鏡開きとは、お正月の間に年神様の拠り代として飾っていた鏡餅を下げ、新年の無病息災を願って食べることです。
この鏡餅を食べることには、年神様の力を分けてもらう、という意味があります。
この習慣には、正しいやり方や時期など、細かく決まりごとがありますが、まずは鏡餅とはなにかということから見ていきましょう。
鏡餅とは、大小の丸いお餅を重ねたお正月飾りの一つです。
前述したように、年神様の依り代として、主に床の間や神棚に飾ります。
また、鏡餅には「その年の豊作を祈願し、新しい門出を祝う」という意味が込められており、その見た目から福徳が重なって縁起が良いとされています。
鏡開きでは、刃物を使って鏡餅を切ることは切腹を連想させることからNGとされています。
現代においても、鏡餅は縁起が良いものであることから、小槌で叩いて割るのが基本です。
では、鏡開きの正しいやり方を以下で見ていきましょう。
❶鏡餅を下ろす
❷鏡餅の表面についてほこりやカビを、ふきんなどで丁寧に払い落とす
❸小槌などで鏡餅を叩き割る
❹ある程度割れたら、手で食べやすいサイズに割る
(このとき、細かくなった欠片を捨てないように気を付ける)❺最後に開いた鏡餅を残さずいただいて、鏡開き終了
鏡開きを行う時期は、門松を飾っておく期間である”松の内”が過ぎてからとされています。
松の内の時期は地域によって異なり、関東では1月7日まで、関西では1月15日までです。
そのため、関東では1月11日、関西では1月15日もしくは1月20日に鏡開きが行われます。
鏡開きのやり方や鏡餅について知ったところで、子どもの中には「なぜお餅の上にみかん?」「なぜ”鏡”とつくの?」と、さまざまな疑問が浮かぶことでしょう。
以下では、そんな鏡開きにまつわる疑問について説明します。
鏡開きは、室町時代や江戸時代の武家社会で行われていた”具足開き”が由来とされています。
具足開きとは、床の間に飾られた具足(甲冑)にお正月の鏡餅をお供えし、その鏡餅を1月11日に小槌で割って食べる行事です。
やがて、その行事が町人に広まり、現在まで受け継がれているのです。
古来、鏡には神様の力があるとされていました。
また、鏡餅の形も”銅の鏡”に由来しており、丸い鏡に見立てて丸く作られているのです。
この銅の鏡は、天照大御神(あまてらすおおみかみ)という神様から授かった『三種の神器』の一つである丸い鏡であることを示しています。
実際に、丸い鏡には神様が宿るものとして、多くの神社でまつられています。
前述したように、鏡開きは元々、武家社会の行事である”具足開き”からきています。
そこでのお餅を切るという行為は、切腹を連想させるため、刃物を使わずにお餅を割って食べるようになったとされています。
ですが、おめでたい日に”割る”という言葉もあまり縁起が良く聞こえないことから、「運を開く」という言葉にかけて「鏡開き」と呼ばれるようになったようです。
鏡開きといえば、お餅の一番上に乗ったみかんや赤と白の垂れ下がった飾りが印象的ですよね。
鏡餅の飾りには、それぞれ意味が込められていることをご存知でしょうか?
それぞれの意味については、以下の通りです。
●橙(だいだい)・・・
鏡餅の上に乗せるみかんのこと。●御幣(ごへい)・・・
『四方に両手を広げて大きく繁栄しますように』という願いが込められています。●四方紅(しほうべに)・・・
お供え物を乗せる色紙のこと。鏡開きを子どもに分かりやすく説明する方法は、以下の通りです。
子ども達に説明する際は、実際の鏡餅や写真、イラストなどを見せながら説明すると、分かりやすいでしょう。
乳児よりも理解力がアップする幼児への説明は、名前の由来や飾りの意味などを深く説明すると、興味を掻き立てることにつながるでしょう。
また、説明例文のように、鏡餅には神様の力が込められていることを伝えれば、鏡開きという行事を大切に感じたり、お餅を食べて良い一年にしたいという気持ちが芽生えるかもしれません。
以下では、保育園で鏡開きの日を楽しく過ごすアイデアを紹介します。
鏡開きにまつわる絵本の読み聞かせを行えば、鏡開きや鏡餅についてより深く理解できるでしょう。
口頭の説明だけではあまりピンとこなかった子どもでも、可愛らしい絵や分かりやすい文章を通して、楽しく学ぶことができます。
鏡開きをはじめとした、お正月行事に興味を持つきっかけにもなるかもしれませんね。
>>>あわせて読みたい「【お餅の絵本】年齢別!読み聞かせにおすすめの絵本8選」
保育園で実際に鏡開きをしてみましょう。
小槌を使ってお餅を割ったり、割ったお餅を調理して食べたり…
保育園で日本の伝統的な風習を経験をすることは、子どもにとって良い機会となります。
お餅を使ったさまざまな料理を作って、食べる前に「今年も元気に過ごせますように」とみんなでお願いするのも良いですね。
鏡開きに鏡餅をモチーフにした製作遊びをするのもおすすめです。
折り紙で作る鏡餅であれば壁面製作としても使えたり、綿をラップで包んでお餅に見立てればリアルな鏡餅ができたり…
身近な材料を用いて、さまざまな鏡餅を製作してみましょう。
完成した製作は保育園内に飾って、お正月気分を楽しんでくださいね。
>>>あわせて読みたい「保育園でお正月の製作遊びをしよう!壁面にも使える製作アイデア」
今回は、日本の伝統的な風習である『鏡開き』について解説しました。
鏡開きは、年神様の依り代として年末からお正月にかけて飾っていた鏡餅を割って食べる行事です。
元々は武家社会の行事であるため、お餅を刃物で切る行為はNGであることから、小槌や手で割るのが基本です。
子どもに説明する際は、実物や絵本を見せながら、鏡開きの由来や鏡餅の飾りに込められた意味を説明してあげると分かりやすいでしょう。
保育園行事の一環として鏡開きを行うのも、子どもにとっては良い経験となりそうですね。
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