保育園でお餅つきを楽しもう!ねらいや注意点について解説

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保育園でのお餅つきは、子どもにとって貴重な経験ができる機会。園行事として取り入れている保育園も多いのではないでしょうか?ぺったんぺったんと楽しいお餅つきは、園生活の良い思い出にもなります。ここでは、保育園でお餅つきを楽しむ際のねらいや注意点、お餅つきの準備や手順について解説していきます。

お餅つきの由来とお餅つきを行う時期

日本でははるか昔から、稲は神聖な食べものと考えられてきました。
稲から収穫するお米は、生命力を高める食べものとして、とても大切に扱われています。

お餅はお米よりも生命力がより強いとされ、お祝い事などにお餅つきをするようになったのが由来です。

また餅つきは、お正月の食べものとしても親しまれています。

  • 年末に行う場合 → 鏡餅を作る
  • 新年に行う場合 → 食べる

という習慣があります。

年末の場合、12月25〜28日にお餅つきを行うのが一般的とされています。

「9」のつく日は「苦」を連想し、「29」は「二重苦」を連想するため、12月29日は避けてられているとのこと。

保育園によっては、年末年始のお休み明けにお餅つきをする場合もありますね。

 

お餅つきを保育園で行うねらい

お餅つきを保育園で行うねらいとして、下記のようなねらいが考えられます。

外の寒さに負けず、季節の園行事を楽しむ

他児と協力してお餅つきをすることで、協調性を育む

皆で取り組むことで一体感を感じてもらう

日本の伝統行事を知ってもらい雰囲気を味わう

お餅つきを戸外で行う保育園もあるでしょう。
冬の寒さに負けず、戸外で元気いっぱいお餅つきを行うことも、ねらいの一つです。

他児とタイミングを合わせてお餅をつくことで、共同作業による喜びや一体感も感じることができるでしょう。

ご家庭には滅多にない杵と臼に触れることも、子どもたちにとっては貴重な経験となりますね。

 

保育園で行うお餅つきの準備と流れ

子どもたちにとっては、貴重な経験となるお餅つき。

お餅つきで使う物品は色々あり、準備もなかなか大変です。

きちんと計画を立て、スムーズに実施したいですね。

保育園のお餅つきに必要な物品の準備と下ごしらえ

まずは、お餅つきに必要な物品の準備と、もち米の下ごしらえをしましょう。

【お餅つきセット】
・臼
・杵
・蒸し器:もち米を蒸すために使います
【その他の物品】
・ふきん:臼の中の水分を拭くため使います
・バケツ:杵用と手洗い用の2つ準備しましょう
・ビニールシート(または段ボール):臼の周りが汚れるのを防ぎます
・しゃもじ(木べら):作りたてのお餅は熱いのであると便利です
・保温ポット:たくさんお湯を使うため多めに用意しましょう
・その他…食器類や臼と杵を洗うためのたわし
【食材】
・もち米
・その他…あんこ、きなこ、海苔などお餅の味付けになるもの

もち米は前日に研いでおきます。
新米は6〜8時間、古米は約1日程度を目安に、たっぷり水に浸けておきます。

当日は、もち米をざるに入れて水を切り、蒸し器でもち米を作ります。



子どもの準備と当日の流れ

三角頭巾とエプロン(割烹着)を身に付け身支度をする

綺麗に手を洗い、消毒する

2人1組のペアになって並び、順番が回ってきたら2人1組で1つの杵を持ち、お餅をつく

全員お餅つきが終わったら、保育士による出し物(絵本や紙芝居、ペープサート、手品など)を楽しむ

❹の時間にお餅を食べやすい大きさにカットし、味付けをする

みんなでお餅料理を食べる

当日はスムーズに進められるよう、保育士の役割分担や子ども同士の「ペア」は事前に考えておき、職員間で情報共有しておきましょう。
>>>あわせて読みたい「【お餅の絵本】年齢別!読み聞かせにおすすめの絵本8選」

お餅つきの流れ

杵と臼、蒸し器で炊いたもち米などの準備ができたら、いよいよお餅つきの開始です。

みんなでお餅つきにちなんだお歌を歌いながらついてみるのも楽しいですね。

「ぺったんこ」や「お正月のもちつき」などがおすすめです。

ぺったんこ



お正月のもちつき


保育士が先に、実際にお餅のつき方を見せることで、子どもはお餅つきがどのようなものかイメージしやすくなります。

2人1組でペアになり協力しながら杵を持つ姿を、記念に写真撮影するとよいでしょう。

乳児クラスの子どもは、まだお餅つきはできないので、上のクラスのお兄さん・お姉さんの餅つきを見学しましょう。

保育士がそばにいてお歌を歌ってあげたりお餅をつく音を楽しむなど、乳児クラスの子どもも楽しめるよう配慮が必要です。

 

お餅つきを行う際に保育士が気を付けること

お餅つきの最中は、保育士がさまざまなことに気を付けなければいけません。

お餅つきで保育士が注意すべき点についてポイントを覚えておきましょう。

怪我ややけどに注意!

臼や杵など、お餅つきに必要な道具は大人が持っても重いもの。
当然、子どもはまだ1人で杵を持つことはできません。

お餅をつく際は、必ず保育士が一緒について手を添えてあげるようにしましょう。

子どもは予測していない行動を突然取ることもあります。
複数の保育士でお餅つきの様子をしっかり見守り、サポートしましょう。

また、蒸したばかりのお餅はかなり熱いので、興味本位で触ってしまうことのないよう、やけどへの注意も必要です。

お餅の食べる際の注意点

お年寄りや子どもがお餅をのどに詰まらせてしまう事故は、毎年発生しています。
小さな子どもはまだ食道が細く、噛む力も大人に比べて弱いため、お餅は食べやすいサイズにカットしましょう。

食べている最中も、あっという間に飲み込もうとする子どももいるためよく噛もうね」「一つずつ食べようねと声をかけていきましょう。

水分を摂りながら食べることで、お餅が喉につまりにくくなるため、水分摂取も促していきたいところ。

小さい子どものお餅料理としておすすめなのが、おしるこやお雑煮のような「汁物」です。
お餅が水分を含んでやわらかくなり、飲み込みやすくなるといわれています。

冬の食中毒に注意!

冬の時期は「インフルエンザウイルス」や「ノロウイルス」などが流行します。

お餅つきの間はたくさんの子どもが同じ空間で長い時間一緒に過ごすため、集団感染に十分に注意しましょう。

手洗いやうがいはもちろん、お餅つき当日の子どもたちの健康チェックも必ず行ってください。

咳やくしゃみが出ている子どもにはマスクをしてもらうようにしましょう。
>>>あわせて読みたい「保育士も要注意!秋以降に保育園でよく流行る感染症について」

 

まとめ

保育園で行うお餅つきは、子どもたちにとって心に残る思い出にしてあげたいですね。

怪我のないよう十分注意しながら、楽しい雰囲気で進めていきましょう。

お餅つきは単調な作業でもあるため、お歌などを歌いながら楽しく進めることもおすすめです。

自分たちで一緒懸命ついたお餅をみんなで食べることで、心も体も温まりそうですね。

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