お役立ち情報
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冬は、子どもが楽しみにしている行事が盛りだくさんな季節ですが、保育園ではさまざまなことに気を付ける必要があります。せっかくの楽しい季節、ケガや事故などのトラブルがないよう、楽しく過ごしたいですよね。今回は、子ども・保育士・保育室別に分けて、冬の保育園で気を付けるべきことについて解説します。
■目次
”子どもは風の子”という言葉があるほど、子ども達は寒い冬の季節でも元気いっぱいに過ごしています。
霜や雪など、子どもの興味を掻き立てるような自然現象が見られる冬だからこそ、自然遊びを始めとした園外活動を行う保育園もあるのではないでしょうか?
そんな冬の保育には、さまざまな危険が潜んでいます。
以下では、子どもに関する、冬の保育園で気を付けてもらいたいことを紹介します。
地面に雪が積もっていると、子どもは足を取られたり、埋もれてしまったりする危険性があります。
また、寒さにより地面が凍ることもあり、滑って転倒する恐れも。
外遊びをする際は、雪が深く積もっている場所はないか、路面凍結している場所はないかを必ず確認しましょう。
そのような場所があった場合は、あらかじめ除雪したり、その場所を避けるのが安全です。
また、遊ぶ前に転倒防止として、子どもに以下のことを伝えるのも良いでしょう。
しもやけは、寒い季節に手足や耳たぶなど、外気に触れる部分や冷えやすい部分が赤~赤紫色に腫れる症状です。
ときにかゆみや痛みを伴うこともあり、寒暖差が激しい初冬や冬の終わりに発症しやすいといわれています。
また、防寒アイテムによる汗の蒸れにより、身体が冷やされ、しもやけを発症することもあります。
子どもは体温が高く、冬でも走り回って汗をかくことが多いため、注意が必要です。
外遊びの時間を決めて長時間遊び続けないようにしたり、遊び終わった後は着替えたりなどの対策を取りましょう。
低温やけどは、44〜50度前後のものが数分~数時間、皮膚に触れ続けることで起こります。
低温やけどを引き起こす代表的なものとして、身体を温める”カイロ”が挙げられます。
実際に、自宅からカイロをつけて登園した子どもが、そのまま午睡してしまい、低温やけどになってしまった事故も。
保育園によっては、カイロが禁止されているところもありますが、禁止されていない場合は、午睡前や活動後にカイロを貼っていないか、一人ひとり確認する必要があります。
また、園だよりなどで、カイロの使用に伴う低温やけどが起こることも、保護者に周知することも大切です。
脱水症状は、季節問わず注意する必要がある症状です。
特に冬の時期は、夏に比べて空気が乾燥しており、湿度も下がるため、身体から水分が奪われやすいです。
加えて、子どもは体温調節機能が未発達であるため、気づかぬうちに多くの水分を失っている可能性も考えられます。
冬だからといって安心せず、こまめに水分補給を促す声かけをしていきましょう。
また、室内の湿度を上げることで、身体の表面から逃げていく水分を減らすことができます。
対策として、加湿器の使用や濡れたタオルを室内に干すなどの対応もあわせて行うと良いでしょう。
体温機能調節が未発達な子どもは、外気と室内の気温差が原因で、体調不良になることもあります。
冬の外は寒いからといって、つい厚着で外遊びをすると汗疹ができたり、そのままの格好で暖かい室内にいると風邪をひく原因になることも…。
外遊びをする際の防寒対策は大切ですが、子どもが暑がっている場合は無理に上着を着せるのではなく、身体が冷えすぎないよう肌着やカーディガンを重ね着して調節すると良いでしょう。
冬は、空気の乾燥によってウイルスが活性化しやすくなることに加えて、身体の抵抗力が弱まり、感染症にかかりやすくなります。
毎年、インフルエンザやみずぼうそう、ノロウイルスなどの感染症が流行る保育園は少なくありません。
日頃から手洗い・うがいを徹底し、玩具など子どもが触れるものは毎日消毒することが大切です。
また、感染症に関する保健だよりを保護者に配布し、少しでも体調に異変があった場合は医療機関を受診するようお願いすることも、感染症を広げないための対策です。
>>>あわせて読みたい「保育士も要注意!秋以降に保育園でよく流行る感染症について」
子どもと同様、冬の保育園では一緒に過ごす保育士も注意しなければならないことがあります。
以下では、冬の保育園で保育士に気を付けてもらいたいことを紹介します。
冬の寒い時期に、子ども達と外で一緒に走り回ったり、散歩に行く保育士にとって防寒対策は欠かせません。
しっかりと防寒対策をしなければ、寒さで仕事に身が入らなかったり、体調を崩す原因となることも。
保育士の防寒対策は、体温調節がしやすく、動きやすいアイテムを取り入れることが大切です。
エプロンを冬用のものにしたり、レッグウォーマーや速乾性のあるインナーを選んで、快適に過ごせる防寒対策をしましょう。
>>>あわせて読みたい「保育士は防寒対策が必須!対策のポイントやおすすめグッズを紹介」
子どもと近い距離で話したり、乳児の場合は鼻水が出ているときに拭いてあげたり、おむつ替えを行なったり…
それらの保育を通して、保育士は感染症にかかることもあります。
特に、保育士は子どもの嘔吐や下痢の処理をするため、胃腸炎やノロウイルスに感染する事例が多くあります。
感染症対策で最も重要なことは、やはり手洗い・うがいを徹底することです。
また、子どもの嘔吐や下痢を処理する際は、使い捨てのマスク・手袋を着用し、処理後に手洗い・うがいをすることで感染リスクを減らすことができます。
>>>あわせて読みたい「保育士も要注意!秋以降に保育園でよく流行る感染症について」
外は寒いからといって、保育室内の温度をむやみに上げたりしていないでしょうか?
体温機能調節が未発達な子どもと一緒に過ごす以上、室内は適切な温度・湿度に保つことが大切です。
以下では、冬の保育室で気を付けてもらいたいことを紹介します。
冬の保育室の適温は20〜30度、湿度は40〜60%が望ましいとされています。
特に冬の午睡時は、布団の中の温度と子どもの体温に十分配慮することが大切です。
寝ている際、大人であれば暑いと布団から足を出して調節ができますが、赤ちゃんや子どもは自分で体温を調節することが難しいため、気づけば体温が40度近くになることも…。
基本は室温を調節し、必要であれば暖房器具や暖かい寝具を取り入れましょう。
>>>あわせて読みたい「冬の保育室の適温は?子どもの体を考えた快適な保育室づくり」
暖房を長時間つけたままでいると、空気が乾燥して風邪をひく原因になります。
そのため、加湿器を使用したり、室内に濡れたタオルを干して加湿しましょう。
加湿することには、鼻やのどなどの粘膜の乾燥を防止するほか、保育園内で流行しやすい感染症のウイルスを不活性化させる効果があります。
今回は、冬の保育園で気を付けることについて解説しました。
冬はクリスマスやお正月など、子ども達が楽しみな行事が盛りだくさんの季節。
一方で、ケガや事故などのトラブルに十分注意しなければなりません。
本記事を参考に、さまざまな注意点に気を付けながら、冬ならではの保育活動を楽しみましょう。
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