お役立ち情報
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保育の中でも大切な活動の一つである午睡ですが、その際の午睡チェックは非常に重要です。午睡チェックは、SIDS(乳幼児突然死症候群)や窒息といった事故から子どもたちを守るために行います。そのため、子どもの寝相や部屋の明るさなどに細心の注意を払う必要があるのです。今回は、保育園での午睡チェックにおける必要性やチェックのポイントなどについて解説します。
■目次
午睡チェックとは、保育園でのSIDS(乳幼児突然死症候群)をはじめとする、突然死や窒息死を防ぐために行われる呼吸確認です。
ブレスチェックとも呼ばれ、決められた時間の間隔で呼吸状態や皮膚状態、寝ている体勢、汗・体温などの全身状態を確認します。
近年、増加傾向にある午睡中の子どもの死亡事故を踏まえて、厚生労働省では平成28年に『教育・保育施設等における事故防止及び事故発生時の対応のためのガイドライン』を定めています。
その具体的な内容は、以下の通りです。
● 医学的な理由で医師からうつぶせ寝をすすめられている場合以外は、乳児の顔が見えるあお向けに寝かせることが重要。何よりも、一人にしないこと、寝かせ方に配慮を行うこと、安全な睡眠環境を整えることは、窒息や誤飲、けがなどの事故を未然に防ぐことにつながる。
●やわらかい布団やぬいぐるみ等を使用しない。
● ヒモ、またはヒモ状のもの(例:よだれかけのヒモ、ふとんカバーの内側のヒモ、ベッドまわりのコード等)を置かない。
● 口の中に異物がないか確認する。
●ミルクや食べたもの等の嘔吐物がないか確認する。
●子どもの数、職員の数に合わせ、定期的に子どもの呼吸・体位、睡眠状態を点検すること等により、呼吸停止等の異常が発生した場合の早期発見、重大事故の予防のための工夫をする。
また、各自治体においても事故防止のためのガイドラインを定めており、午睡時における業務の徹底が求められています。
加えて、各自治体のガイドラインでは、望ましい午睡チェックの時間を設けているところも多いようです。
>>>あわせて読みたい「保育園での午睡のねらいとは?目安時間や配慮すべきポイント」
以下では、保育園の午睡チェックの対象年齢や間隔を紹介します。
SIDS(乳幼児突然死症候群)などの睡眠時の死亡は、主に0〜1歳児に多い事故とされています。
とはいっても、2歳頃までは事故が起こる危険性があるため、チェックの対象となります。
3歳頃からは午睡をしない子どもも増えていき、午睡チェックは行わずとも保育士が側で見守ることが大切です。
そして、4〜5歳児になると午睡自体を行わない園もあります。
突然死が起こる可能性が最も高い0歳児では、5分間隔にチェックすることが求められており、1〜2歳児では10分間隔となります。
しかし、何か異変があった場合は1分1秒を争うため、時間にとらわれずに常に目を配ることが求められます。
余裕がある場合は、保育士一人ではなく、複数人で行えると安心です。
以下では、保育園で午睡チェックを行う際のポイントを紹介します。
掛け布団としてタオルや毛布を使用する園も多いですが、顔にかかってしまうと窒息する危険性があります。
そのため、午睡チェックでは、掛け布団が顔付近にないかということを確認しましょう。
また、スタイをしている場合は外して、子どもから離れた場所に置いておくなどの配慮も必要です。
呼吸確認において、”目視のみ”はNGです。
実際に一人ひとりの身体に触れて、きちんと呼吸はしているか、異常はないかを確認することが重要です。
子どもの人数が多い場合、その分負担を感じてしまうかもしれませんが、触れることでいち早く異常に気付くことができます。
最悪の事態に陥らないためにも、日頃からこの呼吸確認は怠らずに行いましょう。
SIDS(乳幼児突然死症候群)は、必ずしもあお向け寝であれば起こらないというわけではありません。
ですが、あお向け寝よりもうつぶせ寝の方がSIDS(乳幼児突然死症候群)を引き起こすリスクが高いということが研究者からの調査でも分かっています。
そのため、寝返りによってうつぶせ寝になっている場合は、必ずあお向けにして寝かせるようにしましょう。
午睡中の部屋の明るさは、子どもたちの顔が見える明るさにすることが大切です。
部屋が暗すぎてしまうと、子どもの顔色が分かりづらく、異変にも気が付くことが難しくなってしまいます。
自治体によっては、午睡中の部屋の明るさをチェックするところもあるようです。
万全な状態で呼吸確認が行えるよう、部屋の明るさには注意しましょう。
最近では、午睡時の安全を確認するシステムが続々と登場しています。
もちろん午睡チェックは引き続き行う必要がありますが、システムを活用することで保育士の負担を減らせるかもしれません。
以下では、保育園の午睡チェックをサポートするおすすめシステムを紹介します。
>>>あわせて読みたい「今注目のベビーテックとは?保育園で使えるおすすめツールなど」
センサーを通して、子どもの呼吸や寝返りの様子を教えてくれる安全見守りシステムはおすすめシステムの一つです。
子どもの衣服につけるセンサーやお布団、マットにつけるセンサーなど…センサーのタイプはさまざまな種類があります。
異変を感知すればアラートで知らせてくれたり、自動で子どもの午睡時間を記録してくれるものもあるため、負担の軽減が期待できそうです。
★ルクミー午睡チェック
★午睡チェックセンサー CCS SENSOR
基本的に午睡記録は手作業で記録するため、大きな負担がかかります。
そこでおすすめなシステムが、午睡記録を管理してくれるシステムです。
保育士の人数に余裕がある場合や導入費用を抑えたい場合は、タブレットやスマホに記録する保育システムがおすすめです。
一括管理ができることはもちろん、必要なときにさっと読み込むだけで済むため、時間短縮にもつながるでしょう。
午睡中の子どもたちを見守り、うつぶせ寝などの危険な姿勢を検知してアラートでお知らせしてくれる見守りカメラの活用もおすすめです。
また、午睡記録も自動で残してくれるため、保育士が行う記録作業の負担も減らすことができます。
導入にはある程度の費用がかかりますが、ICT補助金をうまく活用することで低コストで導入することができるかもしれません。
★ベビモニ
今回は、保育園での午睡チェックにおける必要性やチェックのポイントなどについて解説しました。
午睡チェックは、子どもの命に関わる非常に重要な業務です。
一人ひとりきちんと確認する必要がありますが、子どもの人数が多いほど保育士にとっては大きな負担がかかることは否めません。
ですが最近では、午睡時の安全確認サポートシステムを活用する園も増えています。
補助金制度などをうまく利用しつつ、ICTシステムの導入を検討できるとよいですね。
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