お役立ち情報
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人一倍繊細で傷つきやすいHSPは、一見、保育士には向いていないように思われます。しかし、HSPは視野が広く相手の気持ちに寄り添うのが得意なため、多くの子どもたちと関わる保育士にぴったり。HSPの気質を長所として活かせる環境が整っていれば、保育士として活躍することが可能です。本記事では、HSPが保育士に向いている理由や悩みやすいポイント、HSPに悩んで保育士を辞めたくなった際の解決策をご紹介します。
■目次
あなたは、些細なことで落ち込んだり、周囲から「考えすぎだよ」と言われることはありませんか。
それは、HSPかもしれません。
HSPとは、Highly Sensitive Person(ハイリー・センシティブ・パーソン)の略語で、非常に感受性が強く敏感な人のこと。
HSPは育った環境などによる後天的なものではなく、先天的に生まれ持った性質であるといわれています。
それでは、HSPの人は具体的にどのようなことで悩むのでしょうか。
以下の項目に共感した方は、HSPの傾向があるかもしれません。
●周りから「考えすぎ」「気にしすぎ」と言われることが多い
●マルチタスクが苦手で、仕事が増えるとパニックになってしまう
●強い光・大きな音・香水や柔軟剤の香りなどが苦手
●感受性が強く、映画やドラマを見て泣くことが多い
●感情を揺さぶられすぎて、映画などを見るのがそもそも苦手
●悲しい事件やニュースを見ると、自分のことのように落ち込む
●寝る前に「あのときあんなこと言わなきゃよかった……」と一人で反省会をする
●家族や上司の顔色を伺いすぎて気疲れしてしまう
●他人から嫌われるのを恐れて、自分の意見や本心をなかなか言えない
●断られることや迷惑に思われることを恐れ、自分から友人を誘えない
一見、保育士には向いてないように感じられるHSP。
しかし、実はHSPは保育士にとってプラスに働くことがあるのです。
以下では、HSPが保育士に向いている理由について解説します。
HSPは周囲の情報を感じ取る能力に長けているため、些細な変化にもよく気がつきます。
そのため、まだ言葉で感情を伝えることが難しい子どもたちの表情から、気持ちや考えを察することができます。
察する能力や共感力が高いことは、人と密接にかかわる保育士にとって非常に有利な気質といえるでしょう。
また、状況の変化にもいち早く気がつくため、HSPの保育士はヒヤリハットを見つけるのも得意です。
>>>あわせて読みたい「保育士必見!保育園での事故や怪我を防ぐヒヤリハットとは」
人の気持ちに敏感で、共感するのが得意なHSP。
自分の感情と同じくらい相手の感情に配慮できるため、平和主義者ともいわれています。
そのため、相手によって態度を変えたり、お気に入りの子どもをえこひいきするようなことはできません。
保育士はすべての子どもや保護者と平等に接する必要があるため、この気質は非常にプラスです。
想像力や感性が豊かなのもHSPの特徴のひとつ。
学生時代は図工や美術が好きだったという方も多いのではないでしょうか。
そんなHSPはクリエイティブな仕事にも向いているため、保育士に欠かせない製作活動も得意です。
保育士として働くうえで、製作スキルは大きな長所になりますね。
持ち前の感性を活かして、オリジナリティ溢れる製作にチャレンジしてみるのもおすすめです。
>>>あわせて読みたい「保育士は適職?保育士に向いている人・向いていない人の特徴」
HSPが保育士を続けるうえで、悩みやすいポイントについて解説します。
HSPは、人間関係にネガティブな感情を抱いたり、相手の感情を深読みしすぎる傾向があります。
同僚の保育士が何気なく放った一言に対して「どういう意味だろう?」「私は信用されていないのかな」と考えすぎてしまうことも。
そのため、人間関係がそこまでギスギスしていない環境でも、ストレスを抱えてしまう場合が少なくありません。
また、HSPは自分の意見を言えない方も多いため、実際に人間関係が悪い園では、いじめの対象になってしまう危険性も……。
>>>あわせて読みたい「保育士の人間関係をうまく保つには?こじれる原因や対処法」
ちょっとしたミスを長期間引きずってしまうのも、HSPあるあるのひとつ。
表向きは気丈に振舞っていても、内心ではこの世の終わりのように落ち込んでしまいます。
また、先輩保育士に怒られて、ミスの内容ではなく、自分自身を否定されたような気分になることも。
保育は子どもを預かる仕事なため、マニュアル通りにはなかなか進みません。思い通りにできない自分を責めすぎるのはよくありません。
>>>あわせて読みたい「保育士はどんなことで失敗する?よくある失敗談と失敗しないコツ」
HSPは先述の通り、人の感情や行動など、あらゆる情報を敏感にキャッチします。
ときには、他人の怒りや周囲の雑音など、必要のない情報まで取り入れてしまうことも。
情報過多で心が疲れてくると、集中力も低下してしまいます。
たくさんの子どもたちと長時間過ごす保育現場は、常に情報が溢れているもの。
HSPが保育士として働くためには、自分自身で意図的にインプットする情報量を制限する必要があるでしょう。
HSPは責任感が強く、仕事を頑張りすぎてしまう傾向にあります。
仕事を頼まれたら断れない方も多いでしょう。
その一方で、仕事を抱え込んだときに助けを求めるのが苦手です。
しかし、保育士業務はチームプレイ。一人で抱え込んでいては、子どもたちのためにもなりません。
少し勇気がいるかもしれませんが、ときには依頼を断ったり、協力をお願いすることも大切です。
では、HSPのせいでストレスを抱えてしまい、保育士を辞めたくなった場合はどうすればよいのでしょうか。
HSPの保育士が過ごしやすくなるための解決策をご紹介します。
悩みを誰かに相談するのは、HSPにとって非常に勇気のいる行為です。
いきなり悩みを打ち明けるのが難しい場合は、少しずつ自分の話をすることから始めてみましょう。
保育士をやるうえで生まれる悩みは、職場の同僚や信用できる先輩に相談するのが最適です。
しかし、内容によっては、同じ職場だからこそ言えないという悩みもあるかもしれません。
そんなときは、別の園で働く保育士仲間に相談するとよいでしょう。
人一倍ストレスを抱えやすいHSPが保育士を続ける場合、精神的な負担が少ない保育園を選ぶ必要があります。
配置基準よりも多くの保育士を確保している保育園は、残業が少なく、休みが取りやすいというメリットがあるためおすすめです。
また、人員配置に余裕があることでコミュニケーションも円滑に進み、HSPが苦手な人間関係の悩みも発生しづらくなりますよ。
HSPが保育園を探す際は、行事の多さや残業時間、持ち帰り仕事の有無なども必ずチェックしておきましょう。
ただでさえストレスを感じやすく仕事を抱え込みがちなHSPにとって、激務な保育園は苦手な環境。
特にHSPは、誰かに代わって残業してあげるなど、必要以上に無理をしてしまう場合があります。
得意を活かせたり、自分の裁量で仕事を回せるような保育園が理想ですね。
相手に合わせるのが上手いHSPですが、実は自分の価値観を否定されたり、考え方が合わない人と一緒にいることで大きなストレスを抱えてしまいます。
そのため、保育園の理念や保育方針に共感できないと、モチベーションを保つのが難しくなってしまいます。
保育園を選ぶ際は、自分が目指す保育士像や、納得できない保育方針を明確にしておくことも大切ですね。
上記のポイントを抑えて職場を選べば、HSPでも保育士を続けることができるでしょう。
就職する保育園を探す場合は、転職エージェントに相談するのもおすすめです。
自身の性格を伝えたうえで条件を提示すれば、ぴったりの求人を探してくれますよ。
今回は、HSPが保育士を続けるためのポイントについて解説しました。
感受性が強く敏感なHSPですが、その気質は保育士業務に活かすことができます。
しかし、環境によってはHSPの気質が悩みの種になってしまうことも事実。
大切なのは、精神的な負担を抱え込まず、自分らしく働ける保育園を見つけることです。
本記事を参考に、HSPを活かして働く道を検討してみてください。
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