子どもとどう接する?保育士ができる関わり方を状況別に紹介

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保育園には、さまざまなタイプの子どもがいるため、子どもとの関わり方に悩む保育士もいるでしょう。保育士は、一人ひとりに合った方法で接する必要がありますが、なかなか心を開いてくれない子どももいますよね。そこで今回は、保育士ができる関わり方を状況別に紹介します。

保育士が子どもとの関わり方で意識すべきポイントは?

以下では、保育士が子どもとの関わり方で意識すべきポイントを紹介します。

子どもの”ありのまま”を受け止める

毎日大勢の子どもたちを保育していると、中には「どうしてこんな行動をするのだろう」と子どもの行動に疑問を感じる場面もあるでしょう。

ですが、子どもの行動にはきちんとした理由が隠されています

子どもは自分の気持ちを言葉で上手く表せないため、保育士がその気持ちを代弁してあげましょう。

「○○がしたかったんだね」と言葉で伝えてあげることで、子どもは「自分は受け入れられている」と安心し、保育士を信頼するようになるのです。

子どもの姿を見守る

子どもが興味を持っていることややりたいことを理解したうえで、見守ることも大切なポイントです。

例えば、公園に行った際、木に止まっている虫が気になって帰りたがらない子どもがいたとします。

こんなとき、「虫さん木でじーっとしているね」と声かけをするだけで、子どもは満足した様子を見せて帰り道を歩き始めるでしょう。

このように、保育士は、どんな子どもにも興味を持って行動に移す力があることを理解し、見守る姿勢でいることを心がけるとよいかもしれませんね。

子どもの変化にいち早く気付く

子どもの表情や行動から「今○○に興味を持ったかな」「○○がしたいのかな」と感じるときはありませんか?

前述したように、子どもは自分の言葉で気持ちを表すことが難しいため、保育士は子どものちょっとした変化に気付くことが大切なのです。

そして、子どもに変化が見られた際は、その時々に応じた援助をしていくことで、次のステップにつなぐことができるでしょう。

【状況別】保育士ができる子どもとの関わり方

以下では、保育士ができる子どもとの関わり方を状況別に紹介します。

人見知りする子どもへの関わり方

人見知りをする理由を知る

子どもが人見知りをする場合、まずはその理由を知ることが大切です。

人見知りをする理由は、以下の通り大きく分けて2つあります。

成長と共に周りの人の顔や表情を区別できるようになったから

好奇心や恐怖心が出てくるから

理由①において、子どもは生後6ヶ月頃にパパやママとその他の人という区別がつくようになり、この頃から人見知りをするようになります。

この場合の人見知りは悪いことではなく、防衛本能や警戒心が強くなってきていることの現れでもあるのです。

また理由②においては、家庭の人以外の人にも興味を持つようになると同時に不安や恐怖心が出てくるケースです。

その感情が上手くコントロールできないゆえに、人見知りをするといわれているようです。

ただし、1〜2歳頃には落ち着くことが多いため、それまで焦らずに関わりましょう。

無理に目を合わせない

人は目を見ると、自然と恐怖心を持つ仕組みがあります。

だんだんと相手が敵か味方か判断できるようになるのですが、人見知りが強い子どもはまだ上手く処理できないため、人と目を合わせない傾向があります。

自分を見ている人がいれば目をそらし、見られていないときにその人を見て観察するのです。

関わり方としては、警戒心を持たせないために、無理に目線を合わせることはやめましょう。

まずは子どもに自分を観察してもらい、警戒心を解いてからゆっくりと関わることが大切です。

子どもとの距離や子どものペースを守る

人見知りをする子どもの中には、繊細で刺激に敏感な子どももいます。

そのような子どもにいきなり近づいて手をつないだり、一緒におもちゃで遊ぼうとしたりすると、余計に怖がってしまいます。

そのため、適度な距離を保ちつつ、何かをする際は事前に声をかけるようにしましょう。

また、心を開くタイミングはそれぞれ違います

早く信頼関係を築きたいからと無理をすると怖がられてしまい、逆に遠回りをしてしまう可能性があるのです。

焦らずに、心を開いてくれるときが来るまで待ちましょう。

 

赤ちゃん返りが強い子どもへの関わり方

赤ちゃん返りをする理由を知る

赤ちゃん返りは、自分を見て欲しいという欲求の現れです。

赤ちゃん返りをする理由は、主に子どもの周りの環境の変化が影響しています。

保育士は、その子どもに合わせて気持ちをしっかりと受け止めてあげることが大切です。

ただし、集団生活を送る保育園の中でその子だけを特別扱いするのではなく、子どもと1対1の時間を少しだけ取ったり、保護者に協力してもらったりするなどしてできる範囲で応えてあげましょう。

>>>あわせて読みたい「【保育士必見】子どもの赤ちゃん返りとは?その原因や接し方など」

わがままを言うときはその通りにさせてみる

例えば「哺乳瓶でお茶を飲みたい」とわがままを言っていたら、叶えてあげるのも一つの手です。

満足するまでとことんさせると、ふとしたときに周りとの違いに気づいて恥ずかしがったり、満足したりして自分からやめることがあるのです。

また、なんでも「やだ!」と腹を立てる場合は、優しく「しなくていいよ」と言ってあげましょう。

すると、子どもは「やっぱり~する!」と言い出すことも…。

そして、何でも「やって!」と言われるときは「〇〇ちゃんはできるかな?」と声かけしたり、少しだけ手伝ったりする方法もおすすめです。

>>>あわせて読みたい「わがままな子の対応に悩む…原因や保育士がすべき対応方法を紹介」

否定せずに今だけと考える

せっかくできるようになっていたことをしないからといって、無理にさせようとするのは逆効果です。

環境の変化に戸惑いを感じているため、”今だけ”と割り切って対応しましょう。

「できるでしょ!」「お兄ちゃんなんだから!」という言葉は、赤ちゃん返りを悪化させてしまう恐れがあります。

頑張ってできたことを、今まで以上に褒めてあげると子どもも喜んでその行動を繰り返すようになります。

 

話を聞かない子どもへの関わり方

話し方を工夫する

子どもは、ワクワクして面白いものに興味を示し、退屈になると違うものに興味が移ります。

そのため、話し方を工夫することが大切です。

例えば、単調に話すのではなく、抑揚や強弱をつけて話してみましょう。

子どもたちに「何だろう?」「聞いてみたいな」と思わせるような工夫をすることで、耳を傾けてくれるようになります。

あわせて表情にも変化をつけると、小さな声でも話が通じやすくなります。

>>>あわせて読みたい「子どもを惹きつける保育士の話し方!そのコツと雰囲気作りとは?」

ゲーム感覚で楽しむ

何かを説明する際などはクイズ形式にすると、子どもは面白がって聞いてくれます。

また、子どもから答えを引き出すことで、記憶に残りやすくもなります。

誰が早く正解できるか、競い合うのもよいでしょう。

競争して意欲的に行動することで、子どもは伝えたい話の内容をしっかりと考えるようになります。

ただし、競争が嫌いな子どももいるため、その子どもも楽しめるような工夫をすることも大切です。

簡潔に話す

ダラダラと長く説明すると、子どもの集中力が切れてしまいます。

子どもが理解しやすい言葉を選んで声をかけるようにしましょう。

そして、話の最初に重要なことを伝えることも大切です。

子どもたちの記憶に残りやすくなるよう、絵などで示すのも一つの手です。

また、これから何をするのか、これからどうすればいいのかといった、見通しを持てるように話すこともきちんと話を聞いてもらうための方法です。

 

まとめ

今回は、保育士ができる関わり方を状況別に紹介しました。

一人ひとり個性があるため、そのときのその子どもをしっかりと見て関わるように心がけましょう。

まだ生まれてわずかしか経っていない中で、精一杯頑張っています。

より楽しく安心して過ごせるよう、手助けができると嬉しいですね。

 

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