母の日中止の保育園が増えているって本当?行う際の注意点は?

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5月は母の日にちなみ、母の日参観や、お母さんへのプレゼント製作などを行う保育園が少なくありません。その一方で、あえて母の日を行わない保育園が増えているという話も。今後、母の日とどう向き合うべきか迷ってる保育士もいるかもしれません。そこで本記事では、保育園で母の日を行うねらいや、母の日を行う場合の注意点について解説します。

保育園で母の日をやるねらい


5月の第2日曜日は、お母さんへの感謝を表す“母の日”です。

保育園の行事や製作に母の日を取り入れるねらいは、子どもたちに「ありがとう」と伝えることの大切さを知ってもらうこと。
母の日を通じて、子どもたちはお母さんに守られていることや、お母さんの愛情を受けて育っていることに気づきます。

感謝の気持ちを態度や言葉で示すことは、将来的にも非常に重要です。
子どもにとってお母さんは非常に身近な存在なため、そこから少しずつ他者への思いやりを学んでいくのです。

そもそも母の日とは?
もともと母の日は、アメリカで1907年に始まりました。
アンナ・ジャービスという女性が亡き母を追悼し、母が好んだカーネーションの花を捧げたことが由来だといわれています。
アンナの母は南北戦争後に活躍した女性運動家で、我が子や夫に先立たれながらも、残された娘たちを女手一つで育てあげた立派な女性だったといわれています。
そんな母の功績をたたえ、これまでの感謝を示したというアンナの行動が、母の日として世界中に広まったのです。

最近の保育園は母の日をやらない?


母の日に子どもたちから受け取った製作物は、お母さんたちにとっても大切な宝物になります。

しかし、近年では母の日や父の日などの行事や製作を行わない保育園が増えているといいます。
その理由は、両親の離婚や死別など、複雑な家庭事情の子どもたちに配慮しているから。
しかし先述の通り、母の日の起源は大切な人への感謝を示すことで、保育園としてのねらいもそこにあります。
完全に廃止するのではなく、形を変えて取り入れるのはいかがでしょうか。

保育園のなかには、5月の母の日と6月の父の日をまとめて“ファミリーデー”“家族の日”として行う園も増えています。
これらは一般的な記念日ではありませんが、子どもたちが家族への感謝を示すきっかけになるでしょう。
大切なのは行事の名称ではなく、子どもたちが感謝の気持ちを学ぶ場を作ってあげることです。

>>>あわせて読みたい「保育園のファミリーデーとは?ねらいやプレゼントのアイデアなど」

保育園で母の日をやる際の注意点


保育園で母の日を行う際は、どんなことに注意すればよいのでしょうか。
保育士が気をつけるべきポイントについてまとめました。

複雑な家庭の子どもに寄り添う

クラスに複雑な家庭の子どもはいませんか? ひとり親家庭でも、その理由はさまざまです。
離別しているが頻繁に面会している子どももいれば、死別していてもう会えない子どももいるでしょう。

しかし、保育士側がそんな家庭の子どもに配慮して、勝手に「○○ちゃんはお父さんへのお手紙を書こうね」と促すのはNG。
大切なのは、子どもに選択肢を与えてあげることです。「天国のお母さんに手紙を書きたい!」という子どもがいるかもしれません。

保護者と相談する

保育園で母の日を行う際は、なるべく事前に保護者向けのおたよりや連絡帳で告知するようにしましょう。
保育士が把握していない、複雑な家庭事情があるかもしれません。

保護者に伝えた際にポジティブな反応が返ってきた場合は、従来の母の日を行っても問題ありません。
もしも個別で相談を受けたり、「母の日はやめてほしい」といった意見を寄せられたりした場合は、母の日を家族の日に切り替えるなどの対策が必要です。

>>>あわせて読みたい「お迎え時の保護者と保育士の会話は大切!会話のポイントなどは?」

多様な家族のあり方を知る

将来的には、今以上に家族のパターンが増えていくことが想定されます。
大切なのは、保育士自身が固定観念を捨てて、さまざまな家庭環境へ理解を示すことです。

よくあるのは、複雑な家庭環境の子どもに同情してしまったり、「かわいそう」だと思ってしまうこと。
しかし、それは保育士の思い込みである可能性があります。
決めつけず、家庭の数だけ価値観が異なることを知る必要があるでしょう。

保育園での母の日におすすめの製作

母の日はもちろん、家族の日のプレゼントとしても喜ばれる製作アイデアをご紹介します。

ポップアップカード

折り紙や画用紙で作る、簡単でかわいいポップアップカードはいかがですか?
こちらの動画で紹介されているものは、広げるとカーネーションの花が飛び出すデザインになっています。
シンプルなデザインのため、お母さんはもちろん、お父さんに渡しても喜ばれること間違いなし!
状況に応じて表紙に似顔絵を描いてもらうなど、柔軟にアレンジしてみてくださいね。

カーネーションの花

母の日のプレゼントといえば、カーネーションの花ですよね。
本物の花もよいですが、実は折り紙で簡単に作ることができるんです。
メッセージカードに添えておしゃれなプレゼントに、たくさん作って豪華な花束にと、用途の幅が広いことも魅力ですね。

フォトフレーム

紙粘土や段ボールで作る、簡単なフォトフレームもおすすめです。
フォトフレームであれば、中に入れる写真は親御さんが自由に選ぶことができます。
相手を選ばないプレゼントになるため、さまざまな行事に使えますね。
フレームだけでなく、保育園で用意した子どもの写真を入れて渡すのもよいでしょう。

ペン立て

こちらはトイレットペーパーや牛乳パックなどで作るかわいいペン立ての製作です。
身近な材料で、比較的簡単に作ることができますよ。
また、実用性が高く使いやすいため、親御さんへのプレゼントにぴったりです。
材料によって難易度が変わるため、子どもの年齢にあわせて選んでみてください。

まとめ

最近はそれぞれの家庭に配慮して、母の日を廃止する保育園が増えています。
しかし、母の日自体は、子どもたちが感謝の心を培うためのよい機会。
取り入れ方次第では、誰もが平等に楽しめる行事にすることも可能です。

保育士が気をつけるべきポイントは、保育園で母の日を行う理由を見失わないこと。
それぞれの家庭環境に配慮しながら、保育園に合った最善策を見つけていきましょう。

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