お役立ち情報
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保育士と児童指導員の違いについてご存じですか。子どもと関わる職種として、保育士と児童指導員があります。子どもを見守り成長の手助けをする点は共通してますが、資格の取得方法や勤務先、具体的な仕事内容などは異なります。今回は、保育士と児童指導員の違いについて、資格取得の方法や主な勤務先、そして仕事内容に焦点を当てて紹介します。
■目次
保育士と児童指導員は、どちらも子どもと関わり成長を手助けする仕事です。
必要に応じて、保護者やその他の機関と連携を取るという共通点もあります。
しかし、先述の通り、資格の取得方法や仕事内容は大きく異なります。
保育士と児童指導員の違いは、以下の通りです。
資格取得方法 | 勤務先 | 対象年齢 | 仕事内容 | |
---|---|---|---|---|
保育士 | ①指定された学校を卒業する ②保育士試験に合格する |
保育園・託児所・認定こども園・児童発達支援・放課後等デイサービス など | 基本的には0歳~5歳児 | 子どもを保護者が見守れない時間に預かり、成長をサポート |
児童指導員 | 特定の資格はないが、条件を満たす必要がある | 児童発達支援・放課後等デイサービス・児童養護施設・など | 0歳~18歳 | 虐待を受けた子どもの支援や、障がいを抱える子どもの療育支援 |
>>>あわせて読みたい「保育士と幼稚園教諭の違いは?どちらが大変かわかりやすく解説」
“子どもと関わる仕事”といえば、多くの人が保育士を思い浮かべるでしょう。
保育士は児童福祉法に基づく国家資格であり、専門的な知識を持って保護者や子どもを指導する役割を果たします。
以下では、資格の取得方法や具体的な仕事内容、主な勤務先を紹介します。
>>>あわせて読みたい「保育士になるには〜資格取得の方法をわかりやすく解説〜」
保育士は、保護者が就労や介護などを理由に子どもと一緒に過ごせない場合、子どもを預かる専門家です。
保育士が対象とするのは、未就学の子どもたちです。
食事や排泄など日常のお世話に加えて、運動会や発表会などさまざまな行事を企画・運営し、子どもの成長をサポートします。
保育士は保育園や託児所以外にも、さまざまな児童福祉施設で働くことができます。
保育士の働き口として多く知られているのが保育園です。
保育園ごとに理念が異なり、「外遊びを大切にする」「思いやりの心を育てる」などの目標を持って子どもに接します。
保護者への育児相談をしたり、行政との架け橋になったりすることもあります。
企業が展開する託児所が多く、社会福祉士法人の保育園とは保育方針や保育の進め方が異なります。
全国規模で展開されていますが、一つの託児所自体は一般的には小規模です。
そのため、保育士の人数が少ない場合が多く、一人で行う仕事量は多くなる傾向にあります。
親元を離れた子どもたちが過ごす施設のため、保育士は24時間体制で見守ります。
保育園の保育士と同様に食事や排泄のサポートを行うだけでなく、七夕会やクリスマス会などのイベントも企画・運営します。
保育園以上に子どもと密接に関わり、自立した生活ができるように支援していきます。
児童指導員は保育士と似ていると思われるかもしれませんが、対象年齢や仕事内容は大きく異なります。
保育士と児童指導員の違いを比較してみましょう。
児童指導員は、児童指導員という資格があるわけではなく、任用資格の取得が必要です。
試験はありませんが、特定の条件を満たす必要があります。以下がその条件です。
●大学などの学校で、心理学・社会学・教育学を専門として学び卒業している。
●社会福祉士または精神保健福祉士の国家資格を取得している。
●高校または中学卒業後に児童福祉施設で2年以上勤務した経験がある。
●児童福祉施設で3年以上勤務し、認定を受けている。
●幼稚園教諭・小学校教諭・高校教諭のいずれかの免許を持ち、認定を受けている。
保育士資格は、児童指導員の任用資格取得の条件には含まれておらず、保育士とは別に資格取得または学校を卒業している必要があります。
養護施設で暮らす、虐待を受けた子どもや保護者がいない子ども、そして障がいを持っている子どもの生活や成長の手助けを行います。
対象年齢は0歳から18歳までで、家庭環境や成長発達に応じて個別に指導計画を立てる必要があります。
学年に応じて勉強のサポートをしたり、学校との連携を取ったりすることも大切な仕事です。
また、障がいを抱える子どもがいる施設では、療育を行うことも児童指導員の仕事の一つです。
児童指導員の主な勤務先は、以下の通りです。
施設で暮らす18歳までの子どものサポートを行います。
子どもを社会へ送り出したり、家庭に戻したりするために、一人ひとりに合った支援が必要となります。
必要に応じて進学や就職のサポートも行うため、保護者や学校との連携が不可欠です。
心や体に障がいを持つ子どもが、療育支援を受けるために通う施設です。
児童発達支援管理責任者が一人ひとりに合わせた支援計画を立て、それに基づいた支援を行います。
児童指導員は、計画の作成を補助し、支援を実施します。
入所施設では、これに加えて生活面でのサポートが中心となります。
>>>あわせて読みたい「児童指導員とは?資格や仕事内容、勤務施設について解説」
>>>あわせて読みたい「児童発達支援管理責任者(児発管)になるには?要件や研修を解説」
保育士資格を持っているだけでは、児童指導員の資格取得条件は満たされません。
保育士から児童指導員を目指すためにはどうすればよいのでしょうか。以下で解説します。
児童養護施設や乳児院などの児童福祉施設は、保育士資格があれば働くことができます。
ここで2年以上勤務すると、児童指導員になるための条件を満たします。
ただし、中学または高校を卒業していることが必要です。
中学校卒業、高校卒業の学歴に関係なく児童指導員になることができるのが、児童福祉施設で3年以上働くという方法です。
ただし、その後に都道府県知事の認定を受けなくてはいけません。
3年以上といっても、厳密には540日以上で、1年間あたりでは180日以上の日数が必要となります。
>>>あわせて読みたい「保育士も活躍できる!放課後等デイサービスで働く魅力とは」
今回は、保育士と児童指導員の違いについて解説しました。
子どもと関わる仕事でも、保育士と児童指導員は資格の取得方法から仕事内容まで大きく異なります。
どちらを目指すべきか悩んだときは、具体的にどのような背景の子どもに手助けをしたいのか、どの年齢層の子どもと関わりたいのかを考えるとよいでしょう。
ただし、保育士資格を持っているだけでは児童指導員になることはできません。
実務経験を積めば条件を満たせるため、キャリアアップとして目指すのもおすすめです。
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