お役立ち情報
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保育士と保育補助の違いについてご存じですか。保育園には、保育士だけでなく保育補助という働き方があります。その名の通り、保育を補助するのが仕事で、保育士を助ける役割があり、保育補助を求める保育園は少なくありません。今回は、保育士と保育補助の違いや、保育補助に向いている人の特徴について解説します。
■目次
保育補助は、保育士の業務を助けサポートをしていく職業です。
保育園では、子どもの人数に対して配置しなければならない保育士の数が決められています。
しかし、実際には必要最低限の保育士だけで子どもたちを見るのは非常に難しいことです。
そんなときに保育士をサポートしてくれる保育補助がいると、子どもたちに目が届きやすくなり、人手が足りない部分を補うことができます。
多少は保育士と業務内容の違いはありますが、子どもたちの笑顔を間近で見られるやりがいのある仕事です。
>>>あわせて読みたい「2024年度から政府が保育士の配置基準を76年ぶりに見直し!」
保育補助になるのに資格は必要ありません。
保育士になるには、保育士養成施設で専門分野を学び資格を取得するか、保育士試験に合格しなければなりません。
しかし、保育補助は無資格で働くことができるため、保育業界未経験の方や子育て経験がある方などから人気があります。
資格がないからといって保育の仕事を諦めたり、経験の有無を気にする必要はないのです。
>>>あわせて読みたい「保育士は無資格でもなれる?保育補助の仕事内容や資格取得方法!」
保育士と保育補助の具体的な違いについて、次の4つの項目で比較してみましょう。
保育士は正職員をはじめ、パートや派遣社員などさまざまな雇用形態で働くことができます。
一方、保育補助の場合は、パートやアルバイトといった雇用形態が一般的です。
中には保育補助でも正職員で働けるところがありますが、基本的には非正規の雇用となる保育園が多いようです。
保育士と保育補助の仕事内容には、次のようなものがあります。
保育士、保育補助ともに、子どものお世話をするのは一緒です。
仕事内容の違いとしては、クラスを受け持つかどうかという点が挙げられるでしょう。
クラスを担当する保育士とは違い、保育補助はクラスを受け持つことがありません。
クラスの保育案の計画や連絡帳の記入、集計、そしておたよりの作成などもすべて保育士が行います。
保育士がクラスに関する業務や事務作業を行っている間、保育補助は園内の掃除や洗濯などの環境整備を行うことが多いです。
また、保育補助は保護者対応をすることも少なく、電話連絡することもほとんどありません。
保育補助の給与については、厚生労働省から以下のようなデータが出ています。
【職員一人当たりの給与月額(賞与込み)】
2019年度 | 私立 | 公立 | ||
---|---|---|---|---|
常勤 | 非常勤 | 常勤 | 非常勤 | |
保育士 | 301,823円 | 187,816円 | 303,113円 | 162,859円 |
保育補助 | 223,584円 | 168,561円 | 148,720円 | 149,238円 |
参考:e-Stat 政府統計の総合窓口|幼稚園・保育所・認定こども園等の経営実態調査
常勤の保育士と保育補助には、5万円以上の差があることがわかります。
これは、保育補助はパートやアルバイトが多く、時給制となっていることが理由です。
地域や経験により前後しますが、時給は1,000円〜1,300円が相場のようです。
労働時間は勤務する保育園によってさまざまです。
保育士はフルタイムの場合、早番・遅番を含めた時間帯で8時間勤務のシフトが組まれます。
一方保育補助は、フルタイムで働けるところもあれば、午前のみ・9時〜15時・午後のみのような短時間で働くところもあります。
基本的にはクラス活動が行われる日中に勤務することが多く、早番・遅番については応相談となります。
また、土曜出勤もないことがほとんどです。
上記で紹介したように、保育士とは違った働き方ができるのが保育補助の魅力です。
ここでは、保育補助に向いている人について紹介します。
保育士を目指している方にとって、保育補助の仕事は現場の空気に触れるよい機会になります。
保育士として就職し、いきなり担任を持つことに不安を感じる人もいるでしょう。
そんなときに、自分の能力を見極めながら、ゆっくり仕事を学んでいけることが保育補助の利点です。
保育補助としての実務経験があれば、就職の際にもプラス要素となり評価されるでしょう。
「以前保育士をしていたものの、ブランクがあるから復帰するのが不安……」という人は、保育補助として働いてみてはいかがでしょうか。
保育士経験があれば保育士が求めていることを理解できるため、適切なフォローが可能です。
一度現場を離れ、「やっぱり子どもと関わる仕事がしたい」と考える潜在保育士の人はたくさんいます。
今後は、保育士ではなく保育補助として現場を支えていくのも一つの働き方です。
子育て中のママやパパの中で、「子育て経験を活かせる仕事に就きたい」と思う人は多いのではないでしょうか。
子育て経験は、保育施設で働くうえで強みになります。
未経験の方でも、おむつ替えの方法や子どものあやし方を知っているだけでそれがスキルとなり、保育園で働くことに難しさを感じることが少なくなるかもしれません。
自分の子育てが落ち着いてきた人や、育児と両立しながら働きたいという人には保育補助が合っているかもしれません。
保育補助はパートやアルバイトが多いため、自由にシフトを組んだり、短時間で働いたりすることができます。
子育てや介護があって長時間働くことが難しい人や、プライベートの時間を重視したい人には、保育士よりも保育補助をおすすめします。
保育補助と似たものに、子育て支援員という資格があります。
▶子育て支援員とは
こども家庭庁による子ども・子育て支援制度において、保育や子育て支援の担い手となる人材を確保するために設けられた資格。
国が定めた研修を修了し“子育て支援員”の認定を受けることで、必要な知識や技術等を修得し、子ども・子育て分野に従事できるようにするというもの。
▶子育て支援員になるには
都道府県や市町村などに申し込みをして研修を受講後、修了証明の発行を受けることで認定される。
保育士は国家資格ですが、子育て支援員は民間資格となります。
保育補助には特に資格は必要ありませんが、子育て支援員の資格を取得することでより幅広い知識が修得でき、保育従事者として自信を持って仕事に取り組むことができるでしょう。
「保育士は難しいけれど、何か資格を取りたい」という人は子育て支援員の資格を取得し、保育補助の仕事に活かしてみてはいかがでしょうか。
>>>あわせて読みたい「新しい資格の形!『子育て支援員』について知ろう」
保育補助の仕事は保育士不足の保育業界の現状を支え、現代のニーズに合った働き方だといえます。
最初は保育補助として働いて、慣れてきたら同じ保育園で保育士として雇ってもらうなどの方法もあります。
「子どもが大好き」「資格はないものの保育の仕事に興味がある」という人は、保育補助の仕事を探してみてはいかがでしょうか。
今回は、保育士と保育補助の違いや、保育補助に向いている人の特徴について紹介しました。
保育補助でも、子どもや保護者からしてみれば“先生”に変わりはないため、立場に関係なく責任感を持って仕事に臨むことが大切です。
資格がなくても、保育に携わる一員として誇りを持って働きましょう。
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