お役立ち情報
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保育園では、幼稚園や小学校のように春休みがありません。保護者の仕事の都合もあり、卒園式後も3月31日まで登園する子どもが多くいます。普段の保育と並行し、卒園式や入園式、進級式の準備で多忙な3〜4月。新年度の準備は「やること」を明確化して、スムーズに進めていくとよいでしょう。ここでは、保育士が新年度の準備として行うことのチェックリストも具体的に紹介しています。ぜひ参考にしてください。
■目次
3月に入ると、通常保育を行いながら新年度の準備を進める保育士も多いでしょう。
育園には春休みがないため、保育園で働く保育士はなおさら忙しく感じるかもしれません。
卒園式や入園式など大きな園行事もあるなかで、効率的に新年度の準備をするためには、どうしたらよいのでしょうか。
具体的に準備の内容を知っておき早めにスタートすることが、慌てないための鍵となります。
保育士が新年度の準備としてすることは、大きく分けて3つあります。
ここでは上記の3つについて、その内容を具体的にお話しするとともに、すぐに使えるチェックリストも紹介します。
引き継ぎ漏れなどをなくし、余裕を持って新年度を迎えられるように、ぜひチェックリストを活用してみてくださいね。
日々の保育の進め方など相談
園行事の担当の割り当て
入園式のプログラム作成
進級式の準備
入園式、進級式の会場の装飾
新入園児へのプレゼント製作
園行事に関しては職員全体で役割分担を割り振る場合も多いため、自分が何をいつまでにやればよいのか、しっかり把握しておきましょう。
小学校入学や進級を控えている年度末は、引継ぎ業務があります。
指導要録(保育所児童保育要録)の確認
子どもの情報に関する引継ぎ
子どもの特徴の引き継ぎ(発達や発育など)
児童票など書類の引き継ぎ
1年間担任を受け持つことで知った子どもの姿を、小学校や次の担任へしっかりと引き継いでいきましょう。
また新しいクラスの子どもに関する引継ぎを受ける業務もあるため、平行して進めていく必要があります。
新年度には、子どもを気持ちよく迎えるための環境の準備も必要です。
保育室の準備や環境整備に関わる準備についてまとめました。
【保育室の整備・準備】
●保育室の大掃除(窓、ロッカー、壁)
●玄関や下駄箱、廊下、遊戯室、トイレなど共用部分の大掃除
●掃除用具の点検(古くなっているものは交換しましょう)
●個人の荷物の移動
●お名前シールの貼り替え(ロッカー、靴箱など)
●4月の壁面装飾
●誕生日表作成
●調乳室の清掃(哺乳瓶や哺乳瓶の洗浄機器、電気ポットなどの確認)
●オムツ台の清掃
●玩具の補充や消毒
●絵本の補充や消毒
絵本や玩具は破損している箇所がないかよく確かめ、より入念に消毒しましょう。
オムツ台やベビーベッド、ベビーサークルがある場合、子どもの怪我につながらないよう劣化や破損がないか入念にチェックしましょう。
新年度はほとんどの子どもが新しい保育室に移動しますが、なかには部屋が変わるだけで緊張したり、落ち着かない子どももいます。
新年度を迎える前に新しい保育室に見学に行ったり遊びに行くなどして、慣れる機会があるとよいですね。
玩具や絵本はどこにあるのか、自分のロッカーはどこか、フロアが変わる場合トイレはどこかなど、事前に知っておくと安心です。
子どもにも分かりやすい「表示」を貼っておくこともおすすめですよ。
まだ字が読めない小さなクラスの保育室では、表示をイラストにしてもよいでしょう、
新しい担任の発表は保育園によってタイミングが異なりますが、発表された後は少しずつ話しかけて関係作りを行っていきましょう。
可能であれば、降園時保護者と一緒にいるタイミングで話しかけてみてもよいですね。
子どもの好きな遊びやキャラクターなどの会話をすると、よいコミュニケーションになるだけでなく、情報収集にもなります。
楽しく優しく接してくれる先生、話を聞いてくれる先生という印象は、子どもだけでなく保護者との信頼関係にもつながるでしょう。
新年度を迎えてからは、子どもが緊張している場合はそばにいて優しく声がけをしたり、スキンシップを図ることがポイントです。
園によっては進級とともに2階や3階のフロアに移動する場合もあります。
フロアが変わるだけで保育園の景色が大きく違って見えたり、園によってはフロアごとに配置されているフリーの保育士にも慣れなくてはいけません。
フロアの様子に少しずつ慣れてもらうよう、フロア内をみんなで探索するのもよいでしょう。
「前のフロアとどこが変わったかな?」など、コミュニケーションを取りながら楽しく探索することで、子どもは新しいフロアにより興味を持ってくれます。
また階段を登ることに慣れていない子どもの場合、階段の昇り降りの際には保育士がそばにいて、危険のないように見守りましょう。
新年度は子ども保育士も新しい環境に慣れていないため、事故や怪我、ヒヤリハットの発生率が高いといわれています。
で新年度の事故が起きやすいか、職員間で情報を共有することで傾向が見えてくることもあります。
過去年度のヒヤリハットを参照するのもよいでしょう。
また、0〜1歳児クラスを受け持つ場合、乳幼児突然死症候群(SIDS)の発生には特に気をつけなくてはいけません。
SIDS表で子どもの入眠時の様子をチェックし、何かあった際はすぐに対応できる体制を整えましょう。
新卒保育士やはじめて0〜1歳児を受け持つ保育士にとっては、入眠時の観察に自信がない場合もあります。
その場合、必ず複数の保育士でチェックし、自信のないまま有耶無耶に観察を続けないようにしましょう。
事故の多い新年度は、保育士の基本となる「子どもの命を預かる」という意識を特に高く持つことが必要です。
>>>あわせて読みたい「保育士必見!保育園での事故や怪我を防ぐヒヤリハットとは」
新年度のスタートは、子どもにとって嬉しい反面、環境の変化で不安やストレスを感じやすい時期でもあります。
余裕を持って温かい保育ができるよう、新年度の準備は早めに始めておくのがおすすめです。
何を準備すればいいのか混乱してしまうという場合、ぜひご紹介したリストを活用していただければと思います。
新年度はやることが山積みで、保育士もついいっぱいいっぱいになりがちです。
やることが頭の中で整理できているだけでも違いますよ。
よい新年度を迎えられるよう応援しています。
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