保育士の仕事が激務と言われる理由は?その実態や改善策を紹介

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”保育士の仕事は激務”というイメージを抱く人は少なくありません。実際に、子どもの命を守る仕事であるゆえに、心身的負担が大きいのは実情です。ですが、一体どのような理由から保育士の仕事は激務と思われるのでしょうか?今回は、保育士の仕事が激務と言われる理由やその実態、改善策について解説します。

保育士の仕事が激務と言われる理由とは?

多くの人は、子どもを預かる仕事から”保育士の仕事は激務”とイメージしています。

たしかに、子どもをトラブルや危険から守るために神経をすり減らし、身体的負担がかかることも多くあるでしょう。

保育士の仕事が激務と言われる多くの理由は、以下のようなものが挙げられます。

労働時間が長い

保育士の仕事が激務と言われる理由の一つとして、労働時間が長いことが挙げられます。

保育士の労働時間は、一般的に8〜9時間となります。

ですが、通常勤務が終わった後で、勤務時間内に終わらなかった書類作業を行うことは珍しくなく、毎日2〜3時間程度の残業や持ち帰り仕事をする保育士は少なくありません。

特に行事前などの繁忙期になると、残業時間はさらに伸びたり、休日を使って仕事を行う保育士も…。

こういった労働時間の長さから、体調を崩してしまう保育士も多いのです。

肉体労働が多い

元気な子ども達を保育することは、かなりの肉体労働です。

一緒に園庭で走り回ったり、お昼寝の準備をしたり、昼食の準備をしたり…毎日忙しなく過ごします。

また、子どもの保育だけが仕事ではなく、保護者対応や書類作業など、まだまだこなさなければならない業務はたくさんあります。

日中はとにかく常に身体を動かし続けているため、体力を消耗することはもちろん、腰や膝を痛めてしまう保育士が多いことも現状です。

休日が取りにくい

保育士の休日は、保育園によって異なりますが、隔週2日が休日というところがほとんどです。

そのため、年間休日で見ると110日程度しかないところが多く、中には100日を切るという園も見受けられます。

また、保護者のニーズに応えるべく休日保育を実施していたり、土日も通常開園している園も多いため、世間が休みでも働かなければならない場合があります。

加えて、人手が足りないことから、希望している休みに休みをもらえなかったり、体調が悪くても出勤せざるを得ないなど、簡単に有給休暇を取得することができないのが現状です。

子どもや保護者の対応に時間を取られる

毎日子どもの保育をしていると、子ども同士のケンカや体調不良、怪我など、さまざまなトラブルが発生します。

保育士は、そういったトラブルに都度対応していく必要があります。

そして、子どものトラブルは、必ず保護者へ連絡しなければなりません。

すっきりと解決できれば良いのですが、そうはいかないケースもあるのが実状です。

また、保護者の中には、トラブル以外にも意見を言う人もおり、そのような保護者の対応もしなければなりません

そういった対応を一つひとつ行っていると、通常の業務に手をつけられなくなってしまい、残業や持ち帰り仕事につながってしまうのです。

仕事と給料が見合わない

保育士の膨大な仕事量の割に給料が見合わない、ということも激務と言われる理由の一つです。

保育士の給料は、他業種と比較して低い傾向にあり、保育士の退職理由としても多く挙げられます。

また、残業が多いにも関わらずその残業はほとんどサービス残業となるため、給料は増えません。

頑張って働いても、その頑張りが給料に反映されないことから、仕事のモチベーションが見出せないという保育士は多いのです。

保育士不足による仕事の負担の大きさ

保育業界の課題として度々ニュースで取り沙汰されている保育士不足は、現場で働く保育士に大きく影響しています。

保育園によっては、常に保育士不足となっている園もあり、その分働く保育士は余裕がない状況です。

膨大な仕事量に加えて、なかなか休みを取れないという悪循環から、現場で働く保育士は心にも身体にもゆとりを持つことができないのです。

 

実は保育士の書類作業は激務…その内容は?

多岐に渡る保育士の仕事ですが、その中でも激務とされている業務は、書類作業です。

書類作業は、保育士の数多くある仕事の中の大半を占めていると言われています。

保育士の書類作業の主な内容については、以下の通りです。

連絡帳

児童票(保育経過記録)

年間カリキュラム

保育計画書(日案・週案・月案)

園だより

行事計画書

園児の健康診断記録

…など

上記で挙げた以外にも、午睡の記録表や会議の議事録、自治体へ提出書類など、多くの書類作業があります。

これらの書類作業が激務と言われる理由は、そのほとんどが手書きや手作業で行わなければならないということです。

特に新人保育士のうちは、覚えることも多く、慣れるまでに時間がかかり残業や持ち帰り仕事になることもあるでしょう。

保育士の中には、文章が苦手な保育士もおり、「保育士として働いて初めて書類作業の多さを知った」と驚く保育士は少なくありません。

非常に膨大な量の書類作業ですが、どれも子どもを健康に安全に保育していく上で必要な書類です。

書類を扱う以上、その書類が何のために必要なのか、どういうときに必要なのか、ということをきちんと把握しておく必要があります。
>>>あわせて読みたい「書類作業が終わらない保育士の仕事…効率よく終わらせる方法は?」

 

保育士の激務を改善するには?

保育士の激務を改善するための方法は、以下の通りです。

周りの保育士と協力する

保育士の仕事を円滑に進めていくためには、周りの保育士との連携が必要不可欠です。

どんな些細なことであっても”報連相”を徹底した情報共有を行い、積極的にコミュニケーションを取ることが大切です。

また、それぞれの得意分野を活かした担当を決めることで、保育士一人ひとりの負担を減らすことにもつながります。

保育士全体がチームという意識を持てば、お互いが協力しやすい環境にもなることでしょう。
>>>あわせて読みたい「保育に欠かせない保育士のチームワーク!高める方法や注意点は?」

保育士としてのやりがいを思い出す

日々の忙しさから心の余裕が持てなくなり、子どもや周りに対してイライラしてしまったり、「保育士を辞めたい…」とネガティブな気持ちになることもあるでしょう。

そんなときこそ、保育士としてのやりがいを思い出してみてください。

毎日お世話している子どもの成長を間近で見られたり、保護者から感謝されたり、楽しそうに笑う子どもの笑顔に癒されたり…
苦労することも多いですが、その分やりがいや魅力もあるはずです。

また、初心に戻って「保育士になりたいと思った理由」を考えてみるのも良いでしょう。
>>>あわせて読みたい「保育士は苦労が多い?やりがいや効率的に働く方法を紹介!」

他の保育園への転職を考える

保育士の仕事が激務である理由として、保育園次第ということが挙げられます。

もちろん保育士の仕事自体、非常に大変であることに間違いはないですが、あまりにも職場環境が悪いと感じる場合は、他の保育園への転職を考えてみてはいかがでしょうか?

保育園によっては、残業が無かったり、残業があったとしてもきちんと残業代が支払われたり、年間休日120日以上のところもあります。

また、チーム体制がしっかりとしているところもあるため、働きやすいと感じるような職場が見つかるかもしれません。

アドバイザーに相談する

 

まとめ

”保育士の仕事は激務”というイメージを抱く人は多くいます。

さまざまなトラブルや危険から子どもを守る仕事であることから、心身的負担が大きいのは実状です。

特に保育に関する書類が多いゆえに、書類作業は非常に膨大であり、激務になりがちです。

ですが、仕事が激務である理由として、保育園次第ということが挙げられるため、職場環境に悩む保育士の方は、ぜひこの機会に他の保育園への転職を検討してみると良いでしょう。

 

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