お役立ち情報
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多くの子どもたちを保育をしていると、中にはわがままな子どももいて対応に困る保育士の方もいるでしょう。保育士としては「甘やかし過ぎたらいけない」という気持ちと「頑張っているから甘えたいんだろうな」という気持ちが入り混じって正しい関わり方が分からなくなっている可能性もあります。そこで今回は、わがままな子になる原因や保育士がすべき対応方法を紹介します。
■目次
『わがまま』と聞くと悪いイメージがありますが、『自己主張』と聞くとあまり悪いイメージを抱かないという保育士の方も多いのではないでしょうか?
特に『自己主張』は、人間の重要な能力であるため、乳幼児期から育んで伸ばしていきたいと考える人も多いです。
ですが、『わがまま』と『自己主張』の違いをきちんと理解していないと、すべてを『わがまま』と捉えてしまったり、反対にすべてを『自己主張』と捉えてしまう可能性も。
以下で、それぞれの意味について確認しておきましょう。
●『わがまま』という言葉の意味
『わがまま』とは、自分の都合を中心に物事を考え、行動することです。
いわば、理想が叶わないいら立ちからの甘えといえます。
●『自己主張』という言葉の意味
『自己主張』とは、自分自身の意見や欲求などを相手に伝えることです。
いわば、自分の理想です。
例えば、子どもが友達に持っているおもちゃを「貸してほしい」と告げます。
ここまでは『自己主張』となりますが、友達に断られて泣き叫ぶことは『わがまま』になります。
「欲しい」という目的から「言うことを聞いてほしい」という目的に変わってしまっているのです。
このように、自己主張することは、自分が何をしたいかを言葉や態度で表せるということであるため、決して悪いことではありません。
一方でわがままは、「こうしたい!」という明確な目的はなく、「自分に構ってもらいたい」「こっちを向いてほしい」という甘えからくる行動なのです。
保育園ではときに、友達が遊んでいるおもちゃが欲しいからといって無理矢理取ったり、貸してもらえないと激しく泣いたりする子どもの姿をよく見ますよね。
そういったわがままは、友達との関わりの中で覚えて成長していくものです。
以下では、保育士の悩みの種となる、子どもがわがままになる原因を紹介します。
特に家庭内での環境の変化があった際は、赤ちゃん返りのわがままになることがあります。
例えば、弟や妹ができたときや引っ越し、お母さんの仕事復帰などが挙げられます。
「もっとかまってほしい」「寂しい」という気持ちからわがままな行動につながるのです。
>>>あわせて読みたい「【保育士必見】子どもの赤ちゃん返りとは?その原因や接し方など」
「先生の気を引きたい」「注目されたい」という気持ちから、わがままになることもあります。
例えば、保育士が他の子どもと遊んでいるときや1人の子どもが褒められたりしたときなどは、わがままな行動を起こしやすいです。
この場合、怒られると「注目されている」と考えてしまうため、注意が必要です。
一般的に、自我が芽生え、好き嫌いがはっきりとしてくるようになる年齢は1歳半頃です。
この時期は『イヤイヤ期』とも呼ばれ、お手上げ状態になる大人は少なくありません。
言葉でまだ上手く気持ちを伝えられないことから、かんしゃくを起こすことも…。
イヤイヤ期はわがままを言っているように思えますが自己主張をしているため、子どもの気持ちに寄り添うことが大切です。
>>>あわせて読みたい「【保育士の悩み】イヤイヤ期の子どもへの対応方法を徹底解説!」
駄々をこねられると親がどうしていいか分からず、言いなりになってしまい、子どもがわがままになるというケースもあります。
例えば、保育園では「園庭では遊ばずに帰りましょう」というルールがあるにもかかわらず、「まだ遊びたい」と子どもに言われると、子どもが納得するまで遊ばせてしまうといったこともあるのです。
これでは、子どもの中で「ルールを守らなくてもよい」「わがままを言えば通る」という思考になりかねません。
わがままな子どもへの対応に悩む保育士もいるでしょう。
ただ、がむしゃらに叱っても改善しません。
以下では、保育士がすべきわがままな子への対応方法を紹介します。
例えば「クッキーのおかわりは1回まで」という約束がある中で、「もっと食べたい」と駄々をこねる子どもがいるとします。
何度話しても、子どもに泣いたり暴れたりされると、諦めて折れてしまうという経験をしたことがある保育士もいるのではないでしょうか。
そうすると、子どもは「泣けば貰えるんだ」と知恵がついてわがままがエスカレートしていく原因となります。
そのため、一度決めた約束は貫くことが大切です。
また、「もう1個食べていいから野菜も食べてね」などと交渉する方法も、苦手なものにチャレンジするきっかけとなるためおすすめです。
お外遊びを行う際、「寒いから外に行きたくない」と駄々をこねる子どもがいるとしましょう。
そのときに「じゃあお部屋で遊ぼう」と言ってくれる保育士がいるにもかかわらず、「寒くても外に行きましょう」と反対のことを言う保育士がいると、子どもは混乱してしまいます。
このような一貫性がない対応が続くと、そのうちにわがままな子どもは、自分の意見が通る保育士にだけ意見を伝えるようになるのです。
クラス内で一貫した対応を行うために、保育士同士でよく話し合って統一させることが大切なのです。
約束を守れたり、我慢ができたときは、たくさん褒めてあげることが大切です。
しっかりと褒めてあげることで、子どもは「次も頑張ってみよう!」とモチベーションにつながります。
この流れを繰り返すことで、やがて子どもの自己肯定感も高まるでしょう。
自己肯定感が高い子どもは、気持ちが安定しているため、わがままを言うことはありません。
「少し大げさかな?」と思うくらいオーバーなテンションで褒めてあげると、子どもも嬉しくなります。
>>>あわせて読みたい「「すごい」はNG!?できる保育士の子どもを伸ばす褒め方とは」
今回は、わがままな子になる原因や保育士がすべき対応方法を紹介しました。
子どものわがままは、成長過程や環境の変化といったさまざまな原因が考えられます。
保育士の声かけ一つで子どもは変わるため、イライラせずに愛情を持って関わるようにしましょう。
何よりも、子ども自身が「自分を見てくれている」という安心感を感じられることが大切なのです。
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