保育で使えるチーム分けする方法とは?配慮すべきポイントも紹介

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グループワークやゲームといった保育活動を行う際、子どもたちをチーム分けする方法に悩む保育士もいるのではないでしょうか?もちろん保育士の裁量で決めてしまうのもよいですが、毎度考えるのも大変ですよね…。そこで今回は、保育士が配慮すべきポイントとあわせて、保育で使えるチーム分けする方法について紹介します。

保育で楽しくチーム分けする方法は?

子どもたちをチーム分けする場面は、グループワークやゲームをする際などさまざまですよね。

保育士が考えて決めれば「この子とこの子は離した方がいいな」「あえてくっつけよう」とバランスよく分けられるかもしれませんが、頻度が高いと毎度考えるのも大変です。

また、チーム分けの時間は子どもたちの集中力が途切れる時間でもあるため、子どもたちにとって楽しい時間にしたいところ。

以下では、保育で楽しくチーム分けする方法を紹介します。

くじ引きをする

チーム分けにあまり時間をかけたくない場合に有効なのが、くじ引きで行う方法です。

割り箸の先にマジックで色付けし、子どもたちに引いてもらうのが一番早くチーム分けできるかもしれません。

余裕がある場合は、”○・△・▢”や”りんご・ばなな・メロン”などのイラストを書いた紙を引いてもらい、「くじで〇だった人~!」と集合してもらうのもおすすめです。

誕生月ごとに分ける

誕生月ごとに分ける方法は、チーム分けをする際の定番な方法といえます。

保育士は、あらかじめそれぞれの誕生月の人数を把握しておきましょう。

そして、チーム分けをする際「〇月生まれの人~!」と呼びかけて集合してもらいます。

子どもが自分の誕生月を覚えるきっかけにもなるかもしれませんね。

誕生月以外にも、好きな色や好きな食べ物、名前の最初があ行・か行・さ行別など…さまざまな分け方にアレンジするのも面白そうです。

同じ絵の人同士でチームになる

子どもたちにイラストが書かれた紙を1枚ずつ配り、子ども自身で同じ絵のお友達を探してチームになってもらう方法です。

イラストには、”りんご・ばなな・メロン”などの果物や”ゾウ・ライオン・うさぎ”などの動物がおすすめです。

ちょっとしたゲーム感覚で楽しむことができ、子ども同士がコミュニケーションを取る機会にもなるでしょう。

拍手の数にあわせて集合する

こちらもゲーム感覚で楽しめるチーム分けの方法です。

保育士の「せーの!」という掛け声にあわせてみんなで1回拍手をし、「はい!」という掛け声に変わったら、それまでの拍手の数と同じ人数で集まりチームを作ります。

少し難易度が高いため、数が数えられるようになる4〜5歳児におすすめです。

最初は練習する時間を設け、ゆっくり行ってあげるとよいでしょう。

 

チーム分けをして楽しめる保育におすすめのチーム遊び

以下では、チーム分けをして楽しめる保育におすすめのチーム遊びを紹介します。

<屋外で楽しめる遊び>

『ボール送りリレー』

2チームに分かれて行う、ボールを使ったリレー遊びです。

先頭の子どもから順にボールを頭の上を通して、一番最後の子どもまで運びます。

ボールを落とさないよう、前後のお友達と協力して運んでいくのがポイントです。

頭の上を通すことが簡単な場合は、股の間を通すルールに変えるのもおすすめです。

>>>あわせて読みたい「保育園でボール遊びをしよう!ねらいや年齢別のおすすめの遊び方」

<遊び方>

子どもを2チームに分ける(人数が多い場合は3チーム、4チームと増やしてもOK)

チーム内で順番を決めて1列に並ぶ

先頭の子どもはボールを持ち、「よーい、スタート!」の合図でボールを頭の上を通して後ろの子どもに渡す

先に一番後ろの子どもまでボールが渡ったチームが勝ち

『ケイドロ』

警察チームが泥棒チームをタッチして牢屋に入れるというルールの鬼ごっこ遊びです。

警察と泥棒の区別がつくように、帽子の色を変えたり、どちらかはゼッケンを着けたりと工夫すると分かりやすいです。

勝負が決まったら、警察と泥棒の役割を交替して改めて楽しみましょう。

<遊び方>

泥棒が警察にタッチされた際に入る牢屋の場所を決める

警察と泥棒のチームに分かれる(泥棒の方が少し人数が多くなるように)

警察は泥棒を追いかけ、タッチされた泥棒は牢屋に入って仲間に助けを求める

仲間にタッチされた泥棒は、復活して再び逃げる

警察が泥棒全員を捕まえたら警察の勝ち、警察から逃げ切ったら泥棒の勝ち

『どん!じゃんけんぽん』

2つのチームに分かれて、じゃんけんをしながら相手陣地まで進んでいく陣取りゲームです。

お互いの陣地を結ぶ線は、スペースや人数に合わせて長さを配慮しましょう。

勢いよく走って正面衝突してしまわないよう、両手を前に出してタッチするなどのルールを設けるとよいかもしれませんね。

<遊び方>

1本の線を引いて、その両端に子どもたちが入れるスペースの陣地を作る

2つのチームに分け、子どもたちは自分の陣地の中で1列に並ぶ

「よーい、スタート!」の合図でスタートしたら、先頭の子どもは線の上を走る

相手チームの子どもと鉢合わせしたら、お互いに両手でタッチして「どん!じゃんけんぽん」とじゃんけんをする

勝った子どもはそのまま線の上を進んで行き、負けた子どもは線から外れて自分の陣地に戻って列の最後に並ぶ

負けたチームは、すぐに次の子どもが陣地から出て線の上を走って行く

❹~❻を繰り返して、先に相手の陣地に到着したチームが勝ち

<屋内で楽しめる遊び>

『ブーフーウーゲーム』

「ブー」「フ―」「ウー」の3チームに分かれ、自分のチームの名前だけを伝えて同じチームの仲間を探し出すというゲームです。

お友達に自ら話しかけないと仲間が見つけられないため、子ども同士の関わりが増えるきっかけにもなるでしょう。

人数が多ければ多いほど難易度も高くなり、盛り上がること間違いなしです。

<遊び方>

子どもたちを「ブー」「フ―」「ウー」の3チームに分ける
 ※このとき、他の子どもに分からないようにこっそりと伝えます。

「よーい、スタート!」の合図で、子どもたちは自分と同じチームの仲間を探す
 ※例えば「フー」チームの子どもは「フー」しか話せないため、
  「フー?」「ブー!」といったように、お互いに自分のチームの名前のみで仲間を確認します。

同じチームのメンバーを全員見つけられたチームが勝ち

『ジェスチャーゲーム』

出されたお題をジェスチャーのみでチームのメンバーに伝える楽しいゲームです。

特別な準備が不要であるため、急な雨の日でも簡単に始められるのが嬉しいですね。

ゲームを始める前に「ジェスチャーをする人は声を出さない/答えを言わない」など、子どもたちにルールを説明してから遊びましょう。

>>>あわせて読みたい「保育に取り入れたいルールのある遊び!年齢別のおすすめの遊び」

<遊び方>

子どもたちをいくつかのチームに分ける

チームごとに1列に並ぶ

先頭にいる子ども以外は、全員後ろを向く

先頭にいる子どもにお題を見せて、お題を理解したらゲームスタート

先頭の子どもは2番目にいる子どもの肩を叩いてジェスチャーを見せる

2番目の子どもが理解できたら、2番目の子どもは3番目の子どもの肩を叩いてジェスチャーを見せる(この流れを最後の子どもまで続けていく)

最後の子どもはお題が分かったら、保育士に答えを伝える

一番早く答えが出せたチームが勝ち

『キャタピラーリレー』

大きな輪っか状に作った段ボール(=キャタピラー)の中に入って、コースを進んでいく遊びです。

段ボールの中に入っている子どもにとって進行方向は死角であるため、必ず広いスペースを確保したうえで遊ぶ必要があります。

また、保育士は子どもたちから目を離さないようにし、コースから大きく逸れたときには軌道修正してあげるなどのサポートも行いましょう。

>>>あわせて読みたい「保育に取り入れたい段ボール遊び!ねらいやおすすめの遊び方」

<遊び方>

何枚か開いた段ボール同士をガムテープで貼りつけて輪っかを作る(チームの数分製作する)

子どもたちを3~4人ずつのチームに分ける

1走目の子どもがキャタピラーの中に入ってスタートラインに並ぶ

「よーい、どん!」の合図でハイハイしながらコースを進む

コースを1周したら2走目の子どもにハイタッチして交代する

最初にメンバー全員がゴールしたチームが勝ち

保育士がチーム分けをする際のポイント

以下では、保育士がチーム分けをする際のポイントを紹介します。

力量に差が出ないようにする

保育士がチーム分けをする際は、力量に差が出ないようにすることが大切です。

チームの人数に偏りがある場合や男女比に差がある場合は、調整するなどの工夫をしましょう。

遊びをしていく中で力量の差が見られた場合は、再度チーム分けを行うのもよいですね。

毎回同じメンバーにならないように配慮する

チームになって行う保育活動は、普段関わらないお友達との関わりが持てたり、仲が良いお友達との関わりがより深まる機会になります。

お友達との関わりを広げるためにも、毎回同じメンバーにならないように配慮することが大切です。

さまざまなチーム分けの方法を取り入れることで、前回の活動とメンバーが被ったということを避けられるかもしれません。

 

まとめ

今回は、保育で使えるチーム分けする方法について紹介しました。

チーム分けをする時間は”活動の切れ目”となり、子どもの落ち着きがなくなってしまう時間でもあります。

そのため、ちょっとしたゲーム要素を取り入れたり、子どもが興味を持ちそうな食べ物や動物などのイラストを用いるのがおすすめです。

子ども同士の関わりを広げるためにも、本記事を参考にさまざまなチーム分けの方法を実践してみてくださいね。

 

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