「海の日」とは?保育で役立つ説明の仕方や子どもと楽しめる遊び

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7月の祝日である海の日を、保育園の活動に取り入れたいと考えている保育士もいるのではないでしょうか。海の日は夏休みの始まりと重なるため、楽しいイメージがありますが「そもそも海の日って何?」「いつから始まったの?」と、知らないことがたくさんあるかもしれません。また、どのように過ごす日なのかも気になりますよね。そこで今回は、海の日の由来や保育現場でのおすすめの楽しみ方について紹介します。

海の日ってどんな日?保育園での伝え方

子どもに「海の日って何をするの?」と聞かれて、自信を持って答えられる保育士は少ないいのではないでしょうか。

「そういえば何をしたらいいんだろう……」と疑問を抱くのも無理はありません。

なぜなら海の日は、ひな祭りのように特定の食べ物を食べたり、七夕のように飾りつけをしたりといった、明確な“やるべきこと”が決まっていないからです。

では、どのように過ごすのがよいのでしょうか。

以下では、海の日の由来や子ども達への上手な伝え方もあわせて、わかりやすく解説します。

海の日の由来とは?

海の日は、もともと“海の記念日”と呼ばれていました。

1876年(明治9年)、明治天皇が明治丸という船で東北地方を訪れ、その後7月20日に無事に帰港されたことから名付けられたのです。

当時は船での航海は安全とはいえず、不安視されていました。

しかし、天皇が無事に船旅を終えられたことで国民は安心しました。

そのため、この日を記念日とすることになったのです。

当初、海の記念日は祝日ではありませんでしたが、祝日化を望む声が多数寄せられたことから、1995年(平成7年)に7月20日が海の日として制定されました。

その後、2003年(平成15年)には祝日を月曜日に移す「ハッピーマンデー制度」が導入され、海の日は現在の7月第3月曜日になりました。

現在の海の日の意味は?

国民の祝日に関する法律によると、海の日は“海に感謝する日”と位置づけられています。

四方を海に囲まれ、海からの恩恵を受ける日本が「ますます繁栄していくように」という願いが込められているのです。

海の日という祝日は、世界でも日本だけが特別に設けているとされています。島国日本ならではの祝日ですね。

海の日はいつ?

海の日は、先述の通り7月の第3月曜日と定められています。

曜日は固定されていますが、年によって日付が変わります。

その結果、毎年必ず3連休となるため、覚えやすいですね。

海の日という名前からもわかる通り、多くの人々が海やプールなどの水のレジャーを楽しむ傾向があります。

実際、この3連休を利用してプール開きを行う施設も多いようです。

>>>あわせて読みたい「プール・水遊び|保育士の服装は?おすすめの服装と選ぶポイント」

保育園での子ども達への伝え方は?

子ども達には「海の日は、海にありがとうを言う日だよ」と伝えます。

さらに、どうして海が大切なのか、なぜ感謝するのかを付け加えて話してみましょう。

「みんなが大好きな魚や貝、エビ、タコ、わかめは海で取れるんだよ」

「ほかの国から船を使って物や食べ物を運んでくるから、海は大切なんだね」

「海にゴミを捨ててしまうと、お魚さん達の家が汚れちゃうからよくないね」

このように、海が身近なものとして感じられるように伝えられるとよいですね。

保育園での海の日の過ごし方は?

海の日は行事化されていないため、保育士の方々はどのような活動をすればよいか悩むことでしょう。

直接海に行って五感で海を感じるのが理想ですが、なかなか難しいのが現実です。

そこで、“海に感謝し親しむ”というテーマで過ごしてみるのはいかがでしょう。

【活動】海に関する遊びや製作をする

保育園の中には、海に関するものが意外に多く存在しています。

絵本や歌の楽譜、過去に作った壁面製作物などの中に、海や海の生き物が紛れていませんか。

意識して見返してみると、海に親しめるようなものが見つかるかもしれません。

【給食】給食の中で海のものを探す

給食の中で海の食材を探し、「ありがとう」の気持ちを込めて食べるよう伝えましょう。

子ども達が食卓やスーパーで目にする魚は、既にさばかれているものがほとんどです。

魚が実際に海で泳いでいた生き物だということは、想像しにくいかもしれません。

海で生まれてから私達のもとに届くまでの過程を説明すれば、保育園での食育にもつながるでしょう。

保育で役立つ!海の日を楽しむアイデア

以下では具体的に、海に楽しく親しめる様々なアイデアを集めてみました。

砂場で宝探しをしよう

園庭の砂場を海岸の砂浜に見立て、宝を探すゲームを行いましょう。

貝殻やカニのおもちゃなど、海らしいアイテムを砂に隠してみるのがおすすめです。

宝探しと聞けば、子ども達は大喜びすること間違いなしです。

海を題材にした絵本や図鑑を見よう

海がテーマの本を活用して、海への理解を深めましょう。

子ども達に馴染みのある登場人物の物語や、きれいな色彩の絵が描かれているもの、写真がたくさん載っている図鑑など、お話を通して神秘的な海の世界に浸ってみてくださいね。

>>>あわせて読みたい「【海の絵本】年齢別!読み聞かせにおすすめ絵本8選」

海のクイズで遊ぼう

子ども達が大好きなクイズ。

海にちなんだ問題を出して、海のことを知るきっかけ作りをしてみましょう。

Q:足が8本ある生き物はなに?
A:タコ 

Q:イルカはなぜジャンプするの?
A:体についたアカや汚れを落とすため 

Q:海の中で1番大きい生き物は?
A:答え:シロナガスクジラ

海の歌やダンスを楽しもう

「♪うみはひろいなおおきいな」という歌詞でお馴染みの童謡『海』は有名ですよね。

また、『おさかな天国』は覚えやすいメロディーで子ども達に人気です。

歌詞がシンプルで子ども達にもわかりやすいため、海を知るにはぴったりの曲です。

また、『エビカニクス』などのダンスも保育園で盛り上がるでしょう。

小さい乳児や幼児には、わらべうたの『おふねがぎっちらこ』のふれあい遊びがおすすめです。

『海』

 

『おさかな天国』

 

『エビカニクス』

 

『おふねがぎっちらこ』

>>>あわせて読みたい「【夏の歌】暑い夏に歌おう!おすすめの手遊び歌8選」

保育で役立つ!海の日にちなんだ製作

以下では、海の日を楽しむための製作アイデアを紹介します。

手軽に水遊びを楽しむものとして、笹舟がおすすめです。

笹の葉と、浮かべるための水場さえあれば簡単に楽しむことができます。

また、牛乳パックも水に浮かびやすく、製作に重宝する材料のため、船づくりに最適です。

好きな絵を描いて世界に一つだけの船を作ってみましょう。

釣りごっこ

魚釣りは保育で人気の遊びですね。

まずは、子ども達と海の生き物づくりを楽しみます。

折り紙・紙コップ・透明なビニール袋などの身近な材料で、どんな生き物が作れるかを一緒に考えてみましょう。

そして棒に糸とフックをつけて釣竿にし、魚釣りグッズの完成です。

本物の水を用意しなくてもできるため、気軽に遊べますね。

年齢とともに難易度を上げれば、長く楽しめる玩具になりますよ。

紙コップでタコ作り

紙コップの飲み口部分を8等分にして切るだけで、簡単にタコが完成します。

赤い折り紙を貼ったり、絵の具で色を塗ったりして、活き活きとしたタコを作ってみてください。

クラゲ

透明なビニール袋にお花紙を何色か入れれば、かわいいクラゲのできあがり。

すずらんテープで足のひらひら部分を表現すれば、涼しげな吊るし飾りとしても活躍します。

>>>あわせて読みたい「【保育士必見】製作準備がスムーズになる!おすすめ道具10選」
>>>あわせて読みたい「保育士だけど製作は苦手な方へ!意識する点と克服ポイントを解説」

まとめ

今回は、海の日の由来や保育現場で使えるアイデアを紹介しました。

地域によっては、海に行く機会がほとんどない子ども達もいることでしょう。

保育園のみんなで海について考え、興味を持つきっかけを作ることは、将来的にも非常に重要だといえます。

保育に海の日を取り入れて、子ども達が海の魅力を知り、感謝の気持ちを育む時間にしてくださいね。

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