保育園でうちわ製作をしよう!ねらいやおすすめの遊び方

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保育園での夏の活動に、うちわを使った製作遊びを取り入れてみませんか。保育士の中には、季節感のある製作について悩まれている方も多いかもしれません。うちわ作りは年齢にあわせた製作ができたり、完成品でさらに活動を展開できたりと、嬉しい魅力がたくさんありますよ。今回は、保育園でうちわを製作する際のねらいや遊び方、注意点について紹介します。

保育でうちわ製作を行う際のねらい

保育でうちわ製作を行うねらいとして、以下の点が挙げられます。

・作品を作り上げる達成感を味わう
・作成したうちわを使い、うちわの持つ機能を楽しむ
・うちわを使用し、手首や肘の運動を行う

うちわは日用品であるため、子どもたちも家庭内で実際に使用したことがあるかもしれません。
自分にとって身近なものを作るため、使用する際の事を考えて、子どもたちの意欲も高まるでしょう。

うちわ遊びでは、仰いで風を起こすといううちわ特有の性質を楽しむことができます。
うちわで強く風を送るには、肘や手首をうまく使う必要があります。
どのように身体を使えば重いような風を起こせるのか、という課題を見つけることもできるでしょう。
うちわの製作を通して経験を積むことができますね

また、完成したうちわを使用した運動遊びに発展させると、さらに活動の幅が広がります。
作製後のことも考えて製作できる点がうちわ作りのメリットとなるでしょう。
 

保育でうちわ製作を楽しむための導入

 ここでは、うちわの製作を行う際の導入方法を紹介します。

絵本の読み聞かせ

うちわが登場する絵本を読み聞かせることで、うちわに対する関心を持たせることができます。
うちわが作品の主人公である必要はありません。
例えば『だるまちゃんとてんぐちゃん』という絵本は、てんぐちゃんの持っているうちわを羨ましがる場面から始まります。
このように、うちわが登場する絵本は意外と多いですよ。

出典:amazon.co.jp

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夏に関する手遊び

うちわは夏に使用するため、夏の手遊びから連想してうちわ作りにつなげられます。
手遊び後に夏に関する連想ゲームを行えば、子どもの口からうちわという言葉を引き出せるかもしれません。
夏の手遊びは豊富にあるため、乳児から5歳児まで年齢を問わず導入することができますね

>>>あわせて読みたい「【夏の歌】暑い夏に歌おう!おすすめの手遊び歌8選」

運動遊び

うちわを使用した運動遊びは多岐に渡ります。
うちわを使って風を起こしたり、うちわの上に物を載せてリレー形式で渡していったり。
乳児さんだと、軽く顔に風を送ってあげるだけで嬉しそうな反応を示すこともあります。

事前にうちわ遊びを行うことでうちわに親しみを持たせ、自分で作ったうちわで遊びたいという気持ちを掻き立てることができますね。

保育でおすすめのうちわ製作4選

導入でうちわに対する関心を持たせることができたため、いよいようちわ製作に入ります。

ここではうちわの製作を4つ紹介します。
 

ビー玉や綿棒を使用するうちわ製作

ビー玉や綿棒を使い、夏らしいヨーヨー型のうちわを作る製作です。
転がしたりなぞったりと簡単な動きだけのため、乳児さんでも個性あふれる作品を作ることができますよ。

より色鮮やかな作品になるよう絵の具を多く用意すると、製作の幅が広がります。

丸型お魚うちわ

丸い画用紙の中を切り抜き、魚に見立てたうちわです。
カラーセロファンを使用しているため、夏らしく涼しげな印象になります。

魚だけでなく、かき氷や風鈴など型紙の形を変えても楽しめますね
 

画用紙に絵を描くうちわ製作

幼児さんには思い思いの絵を描くような製作もピッタリです。
絵を描くだけでなく、紐やビーズなどの装飾品を貼るとよりオリジナリティのある作品になります。

夏祭りなど行事に合わせた絵を描くと、その後の活動につなげることもできますよ

>>>あわせて読みたい「保育園で夏祭りの製作をしよう!おすすめ製作アイデアを紹介

まるで扇子!開閉できるうちわ

じゃばらに折ることで、置けたり閉めたりできる扇子のようなうちわを作ることができます。
スイカや花火、ヒマワリなど多様なデザインで作れますよ。

折る作業が少し難しいため、4歳・5歳児さんにおすすめです。

保育でうちわ製作をする際の注意点

さまざまな製作を紹介してきましたが、うちわ製作時にはこのような注意点もあります。

①けがに気を付ける

うちわの柄は細くなっていることが多く、目や喉をついてしまう可能性があります。
未満児はもちろん、幼児であっても製作する際はけがをしない環境設定を徹底し、子どもから目を離さないようにしましょう。
また、柄を太くしておくことで、けがを未然に防ぐことができますよ。
子どもが握りやすく、けがをしない太さを確認する必要があります。

②口に入れない

作製において使用するものにはサイズが小さく、子どもの口に入ってしまうものも多いです。

また、うちわは紙を使用することがほとんどです。
紙をしゃぶることでふやけてしまい、そのまま飲み込んでしまう恐れもあります。
作製中も作製後も、口に入れないよう子どもを見守る必要があります。

③パーツの貼り付けを補強する

作製後は仰いで使用するため、他の製作物と比べてパーツが取れる可能性が高いです。
頑張って作製した状態でおうちの方に見ていただけるよう、持ち帰る前に保育者が貼り付けの甘い箇所を確認し、補強しておくことが大切ですね。

まとめ

今回は、うちわの製作について紹介しました。

うちわの製作は季節感があり、子どもたちに夏らしさを感じてもらうことができます。
また、作製後にうちわを使った遊びを展開させられるため、一貫性のある活動を行うことができることもポイントですよ。

うちわの製作を通じて、日本の文化に触れ、季節感を感じましょう。

筆者プロフィール
うさぎ
保有資格:保育士
経歴:大学で児童学部に入学し、保育士資格を取得。ゼミでは児童文化学を専攻し、子どもを取り巻く文化環境について研究。保育園でのアルバイト経験もあり、現在はそれらの経験を活かして弊社ライターとして活動中。
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