お役立ち情報
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子育てのプロである保育士でも、子どもにイライラしてしまうこともありますよね。「最近イライラが続く」「自分はダメな保育士かも」と思ったら、イライラしたときの対処法やイライラとの付き合い方を知っておくといいでしょう。今回は、保育士が子どもにイライラするときの乗り切り方や、イライラしないコツを紹介します。
■目次
子どもたちの笑顔や元気な姿は保育士の原動力となり、仕事の楽しさややりがいを感じることができる一番の理由ですね。
しかし、保育士も人間です。毎日子どもと一緒にいる環境では、終始穏やかでいることが難しいと感じることもあります。
子どもが好きで保育士になったという人でも、ついイライラしてしまうことは誰にでもあることです。
日々の保育の中で、「どうして話を聞いてくれないの」「なんでわかってくれないの」と声を荒げたくなる場面が多々あるように、イライラする原因は一つではなく、いろんな要因が絡んでストレスとなりイライラにつながっていると考えられます。
また、昔に比べて近年はストレスを抱える子どもたちが増えているそうです。
それによって、わがままが強い、自己主張が激しい、友達とすぐトラブルになる、叩いたり噛み付いたりするなどの行動が目立ってきています。
このような背景から、さまざまな対応を模索する必要があり保育士の負担が増してきているため、イライラする人も多くなっているといえます。
子どもに対してイライラしてしまったときは、その状態を長引かせないようにすることが最も大切です。
そのために、次の対処法を試してみてください。
保育中は子どもに対してつい感情的になり、怒ってしまう場面があるかもしれません。
しかし、そうすると冷静な判断ができず適切な保育を行うことができなくなってしまうため、自分の気持ちを落ち着かせる必要があります。
その場合、少し子どもから離れてみるのが有効な手段です。
子どもの安全の確保を最優先にして目の届く場所で子どもを見守りながら、少しだけ距離を置くことで冷静になることができます。
少しの時間でも離れることで、客観的な視点で状況を見ることができるでしょう。
もし子どもを見守れる保育士が他にもいるのであれば、”トイレに行く”というのも気持ちが落ち着く方法としておすすめです。
保育士がイライラしたときは、目の前にいる子どもを認められなかったり素直な言葉が出なかったりするものです。
そんなときは、まずは何も考えず子どもをギュッと抱きしめてみてください。
こうして子どもの温かさを肌で感じると、不思議と気持ちが落ち着き優しくなれます。
深呼吸は、簡単に行えるイライラ解消法の一つです。
忙しく働いていると無意識のうちに呼吸が浅くなり、身体が疲れやすく緊張しやすい状態になりがちです。
そこで深呼吸のような呼吸法を取り入れることで、全身に新鮮な酸素が巡りストレス状態を緩和することができます。
深呼吸はいつでもどこでも行えるため、保育中でも意識的に実践してみましょう。
運動やストレッチもイライラに有効な対処方法です。
体を動かすと脳が活性化し、脳内物質の一つであるセロトニンやエンドルフィンが供給されるためイライラが解消されます。
セロトニンやエンドルフィンには精神を安定させる働きがあり、ストレス緩和に欠かせないホルモンです。
首や肩を回してみる、スクワットをする、軽くストレッチするなど、保育室内でもできる運動を是非実践してみてください。
園庭や運動場では、子どもたちと一緒に走るなど積極的に運動を楽しんでみるとよいでしょう。
保育士がイライラしてしまうのには、子どもに対して”こうして欲しい”という理想が常にあるからかもしれません。
自分の計画通りに保育が進まないと、焦りからイライラにつながりやすくなってしまいます。
そんなときは「これでいいや」と考える余裕を持ち、あまり理想を追い求めないことが大切です。
また、「大人が思っているよりも子どもは頑張っている」という考えを大切にしてみてください。
3歳児の子どもが時間通りに登園してくるだけでも褒めるべきことであり、食べ物を一生懸命噛んで食べることだって頑張っていることです。
”子どもは頑張っているんだ”と認めてあげる意識を保育士が持ち、今の状態に満足することから「これで十分」といった余裕を生むことができるでしょう。
>>>あわせて読みたい「保育士のメンタルヘルスチェック|ストレスを感じたときは?」
イライラしたときの対処法と同時に、予防法を知っておくことでイライラしにくくなるでしょう。
ここではイライラしないためのコツを紹介します。
人は、口角を上げているだけで脳が”笑っている”と認識し、気持ちまで楽しいと感じるようです。
面白いことが起こってから笑うのではなく、先に笑顔を作っておくことですべてに対してポジティブになり、楽しいことを引き寄せる効果が期待できます。
この作用を利用して口角を上げることを意識すると、イライラなどの負の感情が起きにくく、穏やかな気持ちを保てるようになります。
子どもは思ったことをそのまま口に出します。そのすべてに耳を傾けていては、大人でも疲れてしまいます。
適度な返答や相槌などは必要ですが、全部を受け止めようと構えすぎない姿勢も大切です。
子どもからの相談や連絡事項など、子どもの話を真剣に聞かなければいけないとき以外は、聞き流すくらいの軽い気持ちを持ってもいいでしょう。
悩みや辛かったことは誰かに話すことで気持ちが軽くなるものです。
「最近子どもにイライラしてしまう」ということは人に言いづらいことかもしれません。
しかし、同じ経験をしている保育士は案外たくさんいます。
素直に話すことで共感が生まれ、保育士同士の絆が一層深まったりもっと話しやすい環境になったりするでしょう。
そして、他者の意見も聞くことで自分の価値観になかった新しい解決策が見つかることも多くあります。
保育士に話しづらいという人は、親しい友人や家族などに相談するだけでも不安が軽くなり励みにもなります。
>>>あわせて読みたい「保育士を辞めたい…理由や辞めたくなったときの考え方」
子どもにイライラすることが多いというときは、今の職場の環境が影響しているかもしれません。
イライラした状態を一人で抱え込んでしまうと、解決まで時間と労力がかかる上、固定観念に縛られてイライラからなかなか抜け出せなくなってしまう恐れがあります。
助けが欲しいときに他の職員からの協力が得られなかったり、気持ちを落ち着かせるための休憩時間が取れなかったりする場合は、環境を変えることで解決することもあります。
今よりも心地よく働くための選択肢の一つとして、自分に合う職場を見つけることを検討してみてはいかがでしょうか。
>>>あわせて読みたい「保育士の人間関係のストレスとは?良好な関係を築く方法も紹介」
今回は、保育士が子どもにイライラしたときの乗り切り方やイライラしないコツを紹介しました。
保育士が笑顔でいると子どもも嬉しいものです。
子どもは保育士をよく見ていて、イライラしていたらすぐ伝わってしまいます。
自分に合うイライラの対処法を知り、まずは保育士自身が仕事を楽しむ気持ちで過ごせたら良いですね。
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