しっぽ取りゲームの指導案、どうやって書く?書き方を詳しく紹介

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今回は、運動遊びで人気があるしっぽ取りゲームの指導案の書き方を紹介します。保育学生はもちろん、現役保育士でも、日々の活動の1つとして指導案を書く機会があります。どのように書いたらよいのか悩む人もいるでしょう。今回はしっぽ取りゲームの指導案の書き方や、立案する上でのポイントを紹介します。

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しっぽ取りゲームとは

しっぽ取りゲームとは、腰に『しっぽ』となるタオルやリボンを付け、しっぽの取り合いをするゲームです。

単純なルールですが、スピードはもちろん、戦略的な動きが必要になるでしょう。

ルール

一定時間で誰が1番多くのしっぽを集められるかや、最後までしっぽを取られずに残れるかで勝敗を決めます。

しっぽを取られた人は決められた場所で待ち、残っている友だちを応援します。

ゲームで勝つためには、しっぽを取られないようにうまく立ち回ることが重要です。

ただし、しっぽを手で抑えるのはルール違反です。

ルールを説明するときに子どもたちに伝え、ゲーム中は保育士がよく見てチェックしましょう。

子どもたちの様子を見て、手でしっぽを押さえたらおしまい、とルールを追加するのも手です。

どもたちが気持ちよく遊びを楽しめるように工夫するとよいですよ。

>>>あわせて読みたい「【保育学生必見】保育園の実習で準備すべきものって?」

準備するもの

事前にしっぽの代わりになるリボンやタオルを準備しておきましょう。

スズランテープや、各自持参しているタオルやハンカチを使う場合もあります。

活動の前に何をしっぽの代わりとして使うか考え、必要な物は人数分より少し多めに用意しておきましょう。

余分に用意しておくことで、活動中に壊れてしまったり急遽もう1つ必要になったりしても、落ち着いて対応できますよ。

各自持参しているものを使う場合は、活動前に全員分あるかどうかチェックしましょう。

その日に限って忘れてしまった子がいることも考えられます。

活動がスムーズに進められるように、前もって準備すると当日も安心ですよ。

日誌などの提出物が大変で、設定保育の準備に時間を充てる余裕がない方もいるでしょう。

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指導案を書く上でのポイント

指導案を書く上でのポイントは大きく3つあります。

ポイントを押さえることで、よりよい指導案が書けますよ。

ここからポイントを1つずつ詳しく紹介します。

子どもたちの姿を詳しく想像する

さらっと流れを考えるだけでなく、子どもたちがどのような反応をするのか、どう動くかまで具体的に考えて書きましょう。

年齢やクラスによって、子どもたちの動きはまったく異なります。

クラスの子どもたちの姿を思い浮かべ、頭の中で活動をシミュレーションしましょう。

「あの子ならここでこうするな」「この子は新しい活動が苦手だから、最初は遊びを観察しているかもしれない」と子どもたちの姿が浮かびます。

ある程度予測しておくことで、必要な援助を考えられるようになりますよ。

余裕を持って時間配分する

指導案を書く際は、時間配分に余裕を持たせるとよいでしょう。

実際にやってみたら思うように進まないことや、子どもたちが楽しんでいて活動の時間が押すことはよくあります。

ある程度余裕を持って、活動の時間を配分しておきましょう。

時間が押してしまった、もしくは余ってしまったときの対応も事前に考えておくと安心です。

どちらの場合も、ゲームの時間を調整すると時間内に終えられます。

心配性の人は何種類か手を考えておくと、落ち着いて取り組めますよ。

誤字脱字がないように気を付ける

誤字脱字がないように、書き終わったら1度確認するようにしましょう。

指導案は、活動の様子を事前に上司や指導者に見てもらうためのものです。

誰かに見てもらうことを意識し、誤字脱字に気を付けましょう。

パソコンで作成した場合でも、間違って漢字が変換されている場合があります。

指導案を書き終わったら最初から見直し、誤字脱字がない状態で提出してくださいね。

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しっぽ取りゲームの指導案の書き方

ここからは実際にしっぽ取りゲームの指導案を書く際の書き方について、細かく紹介します。

着眼点や具体例も合わせて紹介するため、立案時の参考にしてくださいね。  

しっぽ取りのゲームの指導案の例です。

 

ねらい

子どもの発達を踏まえるのはもちろん、クラスの子どもの姿を踏まえてねらいを立てましょう。

具体的な記入例

思い切り体を動かして遊ぶことを楽しむ

遊びの決まりを知り、守ろうとする

保育士や友だちと一緒に、ルールのある遊びを楽しむ

保育においては、活動の1つひとつに目的を込めてください。

どんなことを子どもたちに経験してほしいのか、どんな力が育ってほしいのかを重点に置きながら書くように心がけましょう。

実習であまりクラスに入れていない状態で立案する場合は、年齢ごとの発達を参考にしながら書くといいですよ。

 

環境構成

保育室内のどこで活動するのか、その場にいない人にも伝わるように書きましょう。

書くときは定規を使って丁寧に書くように心がけるといいですよ。

環境構成には子どもや保育士、物の位置などを図に描きます。

活動の場を正確に把握することで、より活動の様子が伝わりやすくなりますね。

また状況を整理することにより、危険箇所を事前に確認できます。

通常とは異なる配置にする場合は、分かりやすく書くとよいでしょう。

しっぽ取りゲームではタオルや紐を使います。

それ以外にも必要な物があれば何を使い、どこに置いておくのかも書いておきましょう。

 

予想される子どもの姿

クラスの子どもたちの姿を思い浮かべ、ポジティブな姿とネガティブな姿の両方を書きましょう。

具体的な記入例

保育士の説明を聞く

友だちの紐を取って喜ぶ

友だちにしっぽを取られないように、ズボンの奥まで紐を入れている子どもがいる

紐を手で押さえて走っている子どもがいる

実際の活動の中では、子どもたちのさまざまな姿が見られます。

ポジティブな姿だけではなく、ネガティブな姿が見られることもあるでしょう。

それは悪いことではなく、子どもたちが成長するきっかけです。

子どもたちがよりよく育つように、また保育士が落ち着いて対応できるようにネガティブな姿も書いておくといいでしょう。

ただしネガティブな姿だけ書くと、物事を否定的に捉えていると受け取られる場合があります。

どちらかに偏ることなく、バランスよく子どもの姿を書くようにしましょう。

 

実習生の配慮・援助

子どもの姿に対して、どういう思いを持ってどう働きかけるかを具体的に書きましょう。

具体的な記入例

●子どもたちが理解しやすいように、実際にやって見せながらルールを説明する

●「しっぽが取れてうれしいね」と声を掛け、うれしい気持ちを共有する

●ゲームを始める前に紐が短すぎる子どもがいないかチェックし、紐の取り合いを楽しめるようにする

●「紐は手で押さえないよ」とさりげなく声を掛け、紐から手を離せるよう援助する

実習生の配慮・援助の欄は、予想される子どもの姿に対する働きかけを記入します。

園が保育で何を大切にしているのかにも配慮しながら書きましょう。

声掛けまで具体的に書いておくと実際に取り組むときに活かしやすいため、おすすめです。

また書くときは、子どもの姿と実習生の配慮・援助が並ぶように心がけましょう。

関係する事項がまとまっていることで、見やすい指導案になりますよ。

>>>あわせて読みたい「責任実習の指導案とは?項目別の書き方や実習前の準備をチェック」

導入

子どもが遊びに入り込めるよう、導入を工夫しなければなりません。

ここではしっぽ取りゲームにおすすめの導入を3つ紹介します。

ぜひ参考にしてくださいね。

シルエットクイズ

子どもたちが大好きなクイズで子どもたちの興味を惹くのはいかがでしょうか。

しっぽの長い動物をシルエットにするとクイズにしやすいです。

ネズミやワニ、レッサーパンダなど、しっぽが特徴的な動物はたくさんいますよ。



読み聞かせ

しっぽがテーマとなる絵本を読み聞かせることで、しっぽ取りゲームへスムーズに移行できます。

しっぽがテーマの絵本が見つからない場合、しっぽが特徴的なキャラクターが登場する絵本を読み聞かせてもよいですね。

読み終えた後にしっぽについて質問すると、子どもたちの興味がしっぽへ向くでしょう。

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しっぽの歌を歌うと、楽しい気持ちでゲームにつなげられます。

また、歌は立って歌うため、活動の前に机などを片付けても問題ないです。

活動中に環境構成を変えなくてもよいため、スムーズに進みますね。



まとめ

今回は保育でしっぽ取りゲームを取り入れるときのねらいや指導案の書き方、ポイントについて紹介しました。

子どもの姿や活動を具体的に想像しながら書くことで、活動時に活かせる案作りができます。

着眼点や具体例を参考にし、よりよい指導案の作成に役立ててくださいね。

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